ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

中国GDP,04年4Q,9.5%増ー

2005-01-27 08:43:09 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表

 中国政府は、1月25日、中国の2004年第4四半期の
GDP(国内総生産)は、前年同期比9.5%増と発表した。
 この結果、2004年通年のGDPは9.5%増と03年の
9.1%増を更新した。

 J.P.Morgan Chaseは中国の2005年のGDPは
8.5%増へ当初見通しの8.2%増を上方修正した。 
 03年第4四半期の9.9%増のあと3期連続で下回って
いた再び上昇していたことが判明した。

 今回のGDP9.5%増発表のあと、さまざまな憶測を
生んだ。
 中国政府が進めている景気過熱のソフトランディング
政策がうまく進んでいない証拠だという指摘もある。

 9年ぶりの0.27%の利上げのあと様子見していたが
利上げを実施するのではないかとの観測も生まれている。
 このところトーンダウンしていた人民元切り上げ問題にも
火をつけるかもしれないとの見方も生まれている。

 一方、中国の消費者物価指数は、11月まで4ケ月連続で
下落していたが、12月は2.4%増加した。

 12月の中国の小売り高は前年度月比14.5%増加した。

 中国の貪欲な食欲は世界から原材料を飲み込んだ結果
世界の原材料価格を押し上げた。

 中国国内の交通事情と電力不足がボトルネックとなり
原材料価格上昇を加速させた。
 物価上昇の背景には、人民元切り上げの思惑から
海外から投機的な資金が流れ込み物価を押し上げた。

 中国政府は人民元切り上げには時間が必要であると
再三発言している。昨今、先進国の間でも急速に
人民元切り上げ観測が後退して来ており、香港や
中国株式市場は年初来値下がりしている。

 先進国の人民元切り上げ圧力の背景には、
2004年、中国は貿易黒字を前年比26%、
320億ドル増やした。その結果中国の外貨準備高は
6,099億ドルに達したことも挙げられる。

 中国の固定資産投資は2004年に前年対比
25.8%増加した。

 中国の製造業への設備投資は2004年、38.3%
増加したが、03年より8%減少した。

 中国の農業部門投資は03年の19.6%減から
04年20.3%増加した。これは中国政府が8億の農民の
所得を増やすことに努力しているためである。

 サービス部門の投資は21%増と前年並みである。

 中国政府は利上げによらず行政指導を強化して
過熱景気を抑えようとしてきた。

 中国の労働者は上海や広東に集中しているが、
農村からの出稼ぎ労働者の賃金は月600元、72ドルに
すぎないとの指摘がある。

 性急な利上げや人民元切り上げを中国政府が
極端に警戒するのはなぜなのか。

 ひとことで言えばいまなお低賃金に甘んじた生活を
強いられている8億の農民を窮地に追いやることを
中国政府中枢部が熟知しているのかもしれない。

 GNP9.5%増を発表したものの中国政府の
悩みは尽きないことが十分想像出来る。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国連予測、2005年原油、38ドルへー

2005-01-27 08:34:22 | 経済学
学校で教えてくれない経済学・・・江嵜企画代表

 国連は、1月25日、2005年の北海ブレンド原油価格は、
バレル当たり38ドルへ下落すると予測した。
 ロンドン原油相場は、1月25日、バレル21セント値下がりし
45.80ドルで取引された。

 国連報告によれば、2005年、OPECの一部減産率緩和、
非OPECの増産に加えて世界原油需要減少が、原油相場
引き下げ要因であるとしている。

 1月25日、NY3月物軽質原油相場は、バレル83セント
値上がりし、49.64ドルで取引された。ナイジエリアでの
ストライキ懸念、中国の昨第4四半期原油需要が予測値を
越えたことが要因である。

 国連は、2004年の原油相場高騰は、需要急増の結果で
あり、かつてのオイルショック時のような供給不足が原因では
ないと報告している。

 国連は、2005年の世界の原油需要は2004年には
日量260万増加したが、2005年は150万バレル増に
とどまり、8,330万バレルと予測している。

 ただ、国連は、同時に、イラクでなお不安定な状態が続くこと、
サウジアラビアその他の産油国で原油と精製設備の増強が
続く限り、供給不安による価格上乗せ(プレミアム)は
消えないと報告書の中で指摘している。

 国連報告書によれば、北半球の冬場の需要期が終われば
やがて値下がりに転じるが、2003年レベルまでは下らず、
40ドル近辺での高値安定を予測している。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする