ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

五十嵐喜芳コンサート(スケッチ&コメント)

2009-05-02 12:45:19 | スケッチ


五十嵐喜芳コンサート

江嵜企画代表・Ken



 五十嵐喜芳コンサートが、阪急神戸線、西宮北口駅から徒歩5分のところにある、兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホールで、大阪音楽大学同窓会、甲陽学院同窓会後援で、5月1日、午後6時半から開催された。いつものように会場の様子をスケッチした。ご婦人の姿が多かったが、同窓会後援のせいだろうか、お歳をめした紳士の姿も目立った。

 五十嵐喜芳さんは、甲陽中学校を45年3月、大阪音楽学校を49年3月、あと東京芸術大学をそれぞれ卒業しておられる。今年80歳になられると、演奏の中で、共演された娘さんの五十嵐麻利江さんが話しておられた。

 五十嵐喜芳さんは、66年に藤原歌劇団の舞台でデビューされた後、「椿姫」、「蝶々夫人」など数々のオペラの舞台で主役を務められた。日本でもテノールの第一人者としてよく知られている。プロだから当然だろうが、よく広い音域の声が出るものだと感心した。

 80歳なんてまだまだ老けこむ年齢ではないと思っておられるのであろう。演奏も良かったが、演奏の合間合間の父娘のユーモア一杯のトークも良かった。第一線で活躍される五十嵐麻利江さんが、「78になってやっとお酒を控えるようになった。」と言えば、「1928年物のブドウ酒を大事に置いてある。」とまだまだお酒はやめませんよといわんばかりに、いたずら坊主みたいに笑った。

 五十嵐麻利江さんは、「父を目標にやってきて20年たった。それでも、まだ一人です。」と茶目っ気たっぷりにウインクした。「今も父の背中が微動だにしないのはすごい。」といい、「お父さん、いつまでも元気で歌い続けてください」とエールを送った。会場から大きな拍手が起こった

 ピアノの伴奏は中村均氏、春木浩子さんのハーブの独奏伴奏が花を添えた。プログラムは、父娘による「アモ―レ・モナムール・マイ・ラヴ」(マルゴー二作曲)から始まった。五十嵐喜芳さんの独唱「すみれ」(スカルラッティ―作曲)では、葉の陰に隠れて咲くスミレの花が好きだと話した。

 五十嵐喜芳さんは、「この道」、「まちぼうけ」、「九十九里浜」と日本の歌を続けて歌い、第一部を終わった。第二部は、ハ―プ伴奏での「アヴェマリア」(グノ―作曲)で始まり、持ち歌の「荒城の月」などの日本の歌がはいり、美智子皇后作詞の「ねむの木の子守唄」、「別れの歌」(ショパン作曲)と続いた。
  
 最後に、「みんなで歌いましょう」というコーナーでは、「忘れな草」、「フニクリ フニクラ」、「故郷」など数曲を会場全体で歌った。五十嵐喜芳さんは、「まずわたしが歌詞を読みます、つづけて、うたってください。私が歌詞を間違えても、そのまま歌って下さい」と言って会場を笑わせた。

 「故郷」を歌ったあと、五十嵐さんは、「わたしの故郷は関西です。また、皆様とお会いできることを楽しみにしています。」と深々と頭を下げてお開きの挨拶とされた。拍手が止まらなかった。

 五十嵐喜芳さんのほのぼのとしたお人柄がにじみ出た演奏会だった。80歳の大先輩からまた新たなエネルギーをいただくことが出来、感謝、感謝である。(了)

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