日本画教室では花の絵を描いている人が多い。昨日の教室では、最近、鳥が庭によく飛んでくる。蜜を吸っているようだ。同じ鳥が飛んでくる。それに糞を落として帰るので困るなどという声が、聞くとはなしに聞こえて来た。これは花の作戦で、花が、したたかに生きていることを教えてくれる。
外国為替の世界では、米ドルに集まっていた鳥が、ユーロとドル以外の通貨に、移動を始めているように見受けられる。WSJ紙を読んでいると最近、リスクマネーへお金が集まりだしたという解説をよく目にする。昨年9月のリーマン破たんで身を引いていたヘッジファンドという同じ鳥が再び、花の蜜を求めて集まり出したに違いない。
9日付けのWSJ紙は、ドルが対ユーロで、3月23日来の安値を記録した。ドルは、対ユーロだけでなく、スイスフラン、カナダドルに対しても値下がりした。英ポンドは、対ドルで、4ケ月来の高値を付けたと伝えた。
なぜドルが売られたのか。4月の雇用データが、予想の61万減から53万9千減にとどまった。それを受けてNYダウが値上がりした結果、米国景気が、間違いなく、回復を始めると投資家に思わせたからだとWSJ紙は書いた。
ドルの値下がりはブラジル通貨レアルを、1ドル=2.0644レアルと昨年10月3日以来のレベルまで引き上げた。ブラジル政府は、昨年9月来初めてのドル買い・レアル売り介入を実施した。これは潮目の変化であるとするアナリストの見方を今朝のWSJ紙は伝えた。
リスクマネーが、ブラジル市場へ、特に株式市場に流れ込んできている。ブラジル経済が今年後半には、リセッションから抜け出すとの見方が背景にあるとWSJ紙は解説した。
カナダドルが、対ドルで、昨年10月3日来の高値を更新した。ここ3日間の動きを見ると、水曜日、1ドル=1.1743カナダドル、木曜日、1.1607カナダドル、金曜日、1.1520カナダドルとドルは一貫して売られた。カナダドル回復は、世界景気の回復に対する期待感、楽観主義が台頭してきたからだとWSJ紙は解説している。
ペルーの株式市況が、金曜日、前日比6%値上がりし、11,475ポイントをつけて取引を終了した。特に鉱山株が値上がりした。銅鉱山のサザーン・コパー4%、スズ鉱山SAA6.7%、亜鉛鉱山コンパニア・ミネラ・ヴォルカン株14%それぞれ値上がりした。
ペルー政府は、ぺルー通貨高を鎮静化させる狙いから、ソル売り・ドル買い介入を月曜日、200万ドル、木曜日700万ドルト実施していた。為替市場でドル売りが進んだことから、金曜日は、6,800万ドル規模のドル売り介入を実施した。しかし、ペルー通貨・ソルは、1ドル=2.955まで上昇、高値を更新した。
アルゼンチン株式市場は、世界の金融危機が折り返し点を通過したとの思惑から前日比5.34%値上がりした。
金融株が株価上昇をリードしたとWSJ紙は伝えた。NY,バークレイのアナリスト、Joe Kogan氏は、「第一に、デフォルト(金融破たん)リスクを50%と見ていた。しかし、現在、それが20%に減ってきている。第二に、現在の相場回復を織り込んでいなかった。」と話したとWSJ紙は紹介している。
世界不況が深刻化して、米ドルが米ドル以外の通貨と比べて安全であるということで避難先として米ドルが買われていた。一方、外国の金融機関が資本を一斉に引き揚げた結果、ローカルカレンシーも株価も大幅に下げていた。売られ過ぎで大幅に値下がりしていた。池の水がカラカラになっていたところへ海外から資本が入り始めた。それが週末にかけてのブラジルなどでの通貨や株価の値上がりであろう。
米国金融機関に対するストレステストも、ここ1~2週間は巧みに意図的なリークをしては、市場と「対話」をしていた。一部、日本の新聞では「当初の予測の範囲に収まった」と市場が歓迎したと書いていた。考えようによっては「出来レース」であるから用心するにこしたことはないだろう。
ロシアのプーチン首相が本日来日する。目的がなければ「鳥」は日本へやってこない。日本のお金が目当てである。日本がロシア嫌いだということを百も承知でやってくる。領土問題と言えば日本がガタガタになることも先刻ご存じであろう。日本政府の鼎の軽重が問われそうだ。(了)
外国為替の世界では、米ドルに集まっていた鳥が、ユーロとドル以外の通貨に、移動を始めているように見受けられる。WSJ紙を読んでいると最近、リスクマネーへお金が集まりだしたという解説をよく目にする。昨年9月のリーマン破たんで身を引いていたヘッジファンドという同じ鳥が再び、花の蜜を求めて集まり出したに違いない。
9日付けのWSJ紙は、ドルが対ユーロで、3月23日来の安値を記録した。ドルは、対ユーロだけでなく、スイスフラン、カナダドルに対しても値下がりした。英ポンドは、対ドルで、4ケ月来の高値を付けたと伝えた。
なぜドルが売られたのか。4月の雇用データが、予想の61万減から53万9千減にとどまった。それを受けてNYダウが値上がりした結果、米国景気が、間違いなく、回復を始めると投資家に思わせたからだとWSJ紙は書いた。
ドルの値下がりはブラジル通貨レアルを、1ドル=2.0644レアルと昨年10月3日以来のレベルまで引き上げた。ブラジル政府は、昨年9月来初めてのドル買い・レアル売り介入を実施した。これは潮目の変化であるとするアナリストの見方を今朝のWSJ紙は伝えた。
リスクマネーが、ブラジル市場へ、特に株式市場に流れ込んできている。ブラジル経済が今年後半には、リセッションから抜け出すとの見方が背景にあるとWSJ紙は解説した。
カナダドルが、対ドルで、昨年10月3日来の高値を更新した。ここ3日間の動きを見ると、水曜日、1ドル=1.1743カナダドル、木曜日、1.1607カナダドル、金曜日、1.1520カナダドルとドルは一貫して売られた。カナダドル回復は、世界景気の回復に対する期待感、楽観主義が台頭してきたからだとWSJ紙は解説している。
ペルーの株式市況が、金曜日、前日比6%値上がりし、11,475ポイントをつけて取引を終了した。特に鉱山株が値上がりした。銅鉱山のサザーン・コパー4%、スズ鉱山SAA6.7%、亜鉛鉱山コンパニア・ミネラ・ヴォルカン株14%それぞれ値上がりした。
ペルー政府は、ぺルー通貨高を鎮静化させる狙いから、ソル売り・ドル買い介入を月曜日、200万ドル、木曜日700万ドルト実施していた。為替市場でドル売りが進んだことから、金曜日は、6,800万ドル規模のドル売り介入を実施した。しかし、ペルー通貨・ソルは、1ドル=2.955まで上昇、高値を更新した。
アルゼンチン株式市場は、世界の金融危機が折り返し点を通過したとの思惑から前日比5.34%値上がりした。
金融株が株価上昇をリードしたとWSJ紙は伝えた。NY,バークレイのアナリスト、Joe Kogan氏は、「第一に、デフォルト(金融破たん)リスクを50%と見ていた。しかし、現在、それが20%に減ってきている。第二に、現在の相場回復を織り込んでいなかった。」と話したとWSJ紙は紹介している。
世界不況が深刻化して、米ドルが米ドル以外の通貨と比べて安全であるということで避難先として米ドルが買われていた。一方、外国の金融機関が資本を一斉に引き揚げた結果、ローカルカレンシーも株価も大幅に下げていた。売られ過ぎで大幅に値下がりしていた。池の水がカラカラになっていたところへ海外から資本が入り始めた。それが週末にかけてのブラジルなどでの通貨や株価の値上がりであろう。
米国金融機関に対するストレステストも、ここ1~2週間は巧みに意図的なリークをしては、市場と「対話」をしていた。一部、日本の新聞では「当初の予測の範囲に収まった」と市場が歓迎したと書いていた。考えようによっては「出来レース」であるから用心するにこしたことはないだろう。
ロシアのプーチン首相が本日来日する。目的がなければ「鳥」は日本へやってこない。日本のお金が目当てである。日本がロシア嫌いだということを百も承知でやってくる。領土問題と言えば日本がガタガタになることも先刻ご存じであろう。日本政府の鼎の軽重が問われそうだ。(了)