NY原油(WTI)先物相場は、NYダウに連動して値上がりを続けて来た。5月27日、NYダウは、前日比173ドル、2.1%下げたが、NY原油は、バレル1ドル、1.6%上昇、63.45ドルで取引を終了した。
今朝のWSJ紙によると、5月28日ウイーンで開かれるOPEC総会で、現在実施している日量420万バレルの減産幅維持を確認するとの見方が大勢である。原油相場堅調の背景に、米国では夏場のドライビングシーズン入りで原油需給がタイトになるとの見方があると解説していた。
国道2号線が自宅近くを走っている。車に乗らない筆者のような人間でも、ガソリンスタンドの値段がレギュラーでリッター120円前後まで値上がりしてきたことが目につくようになった。最近ドルが、1ドル=94円台まで売られているので、値上がりが目だたないが、バレル63ドルは最安値32ドルの倍だ。
NY外国為替市場では、株安、債券急落で、為替市場へ資金が流れ、ドル買い戻しの動きから、1ドル=95.28~30円で取引された。リーマン破たん後売られていたユーロが買い戻され、一時、1ユーロ=1.40ドルまで値上がりした。対円でユーロは、1ユーロ=132円台で取引された。
米国、イギリスに隠れて目立たないが、最近はドイツもおまえもかといわんばかりに、次々国債を増発している。経済の悪さ加減でいえば、東ヨーロッパを抱えている点で、西欧経済の方が回復が遅れるとの見方が多い。為替市場では、1ユーロ=1.40ドルをつけたあと天井感が出ているのもそのためだろう。
今朝のNYダウ急反落は、米国債が値下がりし、利回りが10年物国債で、年3.7325%まで急上昇したことが引き金となったとWSJ紙は解説している。金利が上がれば企業、個人の購買力が低下する。病上がりの景気回復に水を差す。株は売りだと1日前は株に資金が移ってきたと言った同じ人が変節する。
株だと思うからなにかと腹を立てるが、鳥だと思えば納得する。鳥と人間と同列に議論は出来ない。しかし、先日紹介した「ものおもう鳥たち」(日本教文社)を読めば、鳥がいかにしなやかに生きていることがよくわかる。臨機応変という点では、特に日本人は鳥から大いに学ぶ必要がありそうだ。
脱線ついでに言えば、欧米人になぜ脳梗塞や脳血栓など血がつまる病気が多いか。それは欧米人がマンモス相手に戦ってきた歴史がある。欧米人の方が出血する機会が多い。血が固まりやすくなった。固まりやすいから血管が詰まり易い。
日本人が肉を多く食するようになって、つまるとことろ「血栓」とか「梗塞」という名前の病気にお世話になる人が増えてきた。肉食でいえば、欧米人が行動力があるのは、相手が植物でなく肉だからだ。植物も腐るが、肉は早く処理しないと直ちに腐る。長年の経験が欧米人を行動的に変えていったのであろう。
米国関係の今朝のニュースに話を戻す。日本の新聞でもGM破たん回避こんなんという見出しが躍っていた。テレビ東京の番組を見ていたら、破たんすればGMの株の70%以上を政府が保有することになる。米国の新聞に、GMとはG(ガバメント)・M(モーターズ)と揶揄されていると紹介していた。
米国のニュースでは、4月の米中古住宅販売が468万戸と2.9%増と2ケ月連続で増えた。一方、在庫は896万戸へ8.7%増えた。このたびの世界不況は米国の住宅バブル崩壊が病根である。根っこのところの住宅問題が解決しないと米国経済が本復したとは言えない。
米国の新聞ではウオールストリートとメインストリートという言葉を金融市場と実態経済とを対比して使うケースが多い。ウオールストリートは株価もNYダウ7000ドルを底に反転、今朝下げても8300ドルまで戻った。問題はメインスストリート(実態経済)がいつ底を打つかに焦点が移ってきている。
セントラル総合研究所社長の八木宏之氏の「プロの事業再生術」という直近の講演記録を読む機会があった。「取引相手から信頼される会社にする」が経営者としての生命ではないか。そのファクターは「納税している会社だ」と。「座って半畳寝て一畳,天下をとって2畳半」。「経営も無理に拡大せず分を弁えて生きること」と話しておられる。
GMは他山の石である。分をわきまえず拡大して、不況だ、不況だと人ごとのように吹聴する経営者が最近増えた。分をわきまえて生きることの大切さはいつの時代でも、万人にも当てはまる指針であろう。(了)
今朝のWSJ紙によると、5月28日ウイーンで開かれるOPEC総会で、現在実施している日量420万バレルの減産幅維持を確認するとの見方が大勢である。原油相場堅調の背景に、米国では夏場のドライビングシーズン入りで原油需給がタイトになるとの見方があると解説していた。
国道2号線が自宅近くを走っている。車に乗らない筆者のような人間でも、ガソリンスタンドの値段がレギュラーでリッター120円前後まで値上がりしてきたことが目につくようになった。最近ドルが、1ドル=94円台まで売られているので、値上がりが目だたないが、バレル63ドルは最安値32ドルの倍だ。
NY外国為替市場では、株安、債券急落で、為替市場へ資金が流れ、ドル買い戻しの動きから、1ドル=95.28~30円で取引された。リーマン破たん後売られていたユーロが買い戻され、一時、1ユーロ=1.40ドルまで値上がりした。対円でユーロは、1ユーロ=132円台で取引された。
米国、イギリスに隠れて目立たないが、最近はドイツもおまえもかといわんばかりに、次々国債を増発している。経済の悪さ加減でいえば、東ヨーロッパを抱えている点で、西欧経済の方が回復が遅れるとの見方が多い。為替市場では、1ユーロ=1.40ドルをつけたあと天井感が出ているのもそのためだろう。
今朝のNYダウ急反落は、米国債が値下がりし、利回りが10年物国債で、年3.7325%まで急上昇したことが引き金となったとWSJ紙は解説している。金利が上がれば企業、個人の購買力が低下する。病上がりの景気回復に水を差す。株は売りだと1日前は株に資金が移ってきたと言った同じ人が変節する。
株だと思うからなにかと腹を立てるが、鳥だと思えば納得する。鳥と人間と同列に議論は出来ない。しかし、先日紹介した「ものおもう鳥たち」(日本教文社)を読めば、鳥がいかにしなやかに生きていることがよくわかる。臨機応変という点では、特に日本人は鳥から大いに学ぶ必要がありそうだ。
脱線ついでに言えば、欧米人になぜ脳梗塞や脳血栓など血がつまる病気が多いか。それは欧米人がマンモス相手に戦ってきた歴史がある。欧米人の方が出血する機会が多い。血が固まりやすくなった。固まりやすいから血管が詰まり易い。
日本人が肉を多く食するようになって、つまるとことろ「血栓」とか「梗塞」という名前の病気にお世話になる人が増えてきた。肉食でいえば、欧米人が行動力があるのは、相手が植物でなく肉だからだ。植物も腐るが、肉は早く処理しないと直ちに腐る。長年の経験が欧米人を行動的に変えていったのであろう。
米国関係の今朝のニュースに話を戻す。日本の新聞でもGM破たん回避こんなんという見出しが躍っていた。テレビ東京の番組を見ていたら、破たんすればGMの株の70%以上を政府が保有することになる。米国の新聞に、GMとはG(ガバメント)・M(モーターズ)と揶揄されていると紹介していた。
米国のニュースでは、4月の米中古住宅販売が468万戸と2.9%増と2ケ月連続で増えた。一方、在庫は896万戸へ8.7%増えた。このたびの世界不況は米国の住宅バブル崩壊が病根である。根っこのところの住宅問題が解決しないと米国経済が本復したとは言えない。
米国の新聞ではウオールストリートとメインストリートという言葉を金融市場と実態経済とを対比して使うケースが多い。ウオールストリートは株価もNYダウ7000ドルを底に反転、今朝下げても8300ドルまで戻った。問題はメインスストリート(実態経済)がいつ底を打つかに焦点が移ってきている。
セントラル総合研究所社長の八木宏之氏の「プロの事業再生術」という直近の講演記録を読む機会があった。「取引相手から信頼される会社にする」が経営者としての生命ではないか。そのファクターは「納税している会社だ」と。「座って半畳寝て一畳,天下をとって2畳半」。「経営も無理に拡大せず分を弁えて生きること」と話しておられる。
GMは他山の石である。分をわきまえず拡大して、不況だ、不況だと人ごとのように吹聴する経営者が最近増えた。分をわきまえて生きることの大切さはいつの時代でも、万人にも当てはまる指針であろう。(了)