VIX指数(VolattilityIndex)が9日、 17ポイント上げ40を超えた。投資家心理が悪化していると「ワールドWaveMorning」で今朝の米ブルームバーグニュースの番組に出演した証券トレーダー、K.ポルカリ氏が、9日のNYダウが前日比303ドル安、10,992ドルを受けて解説していた。オバマ米大統領の上下両院合同委員会での4,470億ドル規模の景気対策演説も無視、むしろ欧州中央銀行(ECB)シュタルク専務理事辞任のニュースを引き金に欧州株価が4から2%値下がりしたことが大きく響いた。
VIX指数は通称「恐怖指数」と呼ばれている。アメリカのシカゴオプション取引所がNY上場のS&P500を対象とするオプション取引を元に算出される。通常10~20の範囲内で動く。投資家が相場の先行きに不安を感じる度合いが高いほど指数は高くなる。
通常血圧が120~130の人が170~180へ一気に上がるようなものである。血圧は恐怖心を持つだけで上がる。ギリシャ国債暴落、金利急上昇に始まり、欧米の金融機関の血管は細くなっている。血液が流れにくい状況が続いている。ちょっとしたことでどうしても血圧が上がり易い。病気の根源を治療しない限り当面VIX指数は収まらないだろう。
先のECBのシュタルク専務理事は、ECBがイタリアやスペインの国債購入に一貫して反対していた人である。一身上の理由で辞任したと話しているそうだが、誰も信じる人はいないだろう。「ワールドWaveMorning」でスペインtveは冒頭に当の専務理事辞任を伝え、スペインの株価が9日、前日比4.44%急落したと紹介したあと「G7(7ケ国財務相・中央銀行総裁会議)がフランス、マルセーユで週末開催されるが「欧米の金融危機には終わりが見えない」と悲観的見通しを伝えていた。
9日のNY外国為替市場で、ユーロが対ドル、対日本円共に急落、1ユーロ=1.36ドル台、10年振りの安値の1ユーロ=105円台まで急落した。日本では相変わらずマスコミ総動員で円高対策を図れと、お経百万回を唱えている。ギリシャで落盤事故が起った。その結果ユーロ圏全体の金融に悪影響が表面化して来た。日本一国で少々のユーロ買い・円売り介入を敢行しても焼け石に水だろう。ドル安、ユーロ安は構造変化である。50年先と言わぬ。せめて10年先の日本の姿を描いて特に政治家は実践垂範して欲しい。
NY債券市場では米国債が引き安全資産として買われた。2年物、10年物、30年物国債いずれもが値上がり、利回りは2年物で0.1728%、10年物で1.9251%とCNBCが紹介していた。NY原油(WTI)先物相場はバレル1.81ドル安、87.24ドル、NY金先物相場は前日比ほぼ横ばいのトロイオンス2.0ドル高1,856.40ドルで取引を終了した。
「ワールドWaveMorning」で英BBCは、9.11テロ10周年記念日を明日に控えて、「NYはテロの恐怖に晒されています」と特派員の第一声を流し、「今回は橋とトンネルの爆破予告があった。そのため全ての車を検問、アメリカは厳重な警戒態勢に入った」とNYダウンタウンの映像を写していた。ワシントンDCにも爆破予告が入っていると伝えていた。
カタール、アルジャジ―ラはシリア・アサド退任要求デモが連日展開されている。犠牲者の親類縁者が集まり埋葬するシ―ンを写していた。トルコ国営放送はトルコ政府が閣僚をイラクに派遣してテロ対策を協議したと報じた。英BBCはリビアではカダフィ政権と反対派の協議期限を明日10日に控えて総攻撃に備える緊迫した状況を伝えていた。
世界は正に騒然として来ている。一人一人が足元をしっかりと見つめ、いまこそ踏ん張って生きて行かなければならない世の中になったことを日々実感する。(了)
VIX指数は通称「恐怖指数」と呼ばれている。アメリカのシカゴオプション取引所がNY上場のS&P500を対象とするオプション取引を元に算出される。通常10~20の範囲内で動く。投資家が相場の先行きに不安を感じる度合いが高いほど指数は高くなる。
通常血圧が120~130の人が170~180へ一気に上がるようなものである。血圧は恐怖心を持つだけで上がる。ギリシャ国債暴落、金利急上昇に始まり、欧米の金融機関の血管は細くなっている。血液が流れにくい状況が続いている。ちょっとしたことでどうしても血圧が上がり易い。病気の根源を治療しない限り当面VIX指数は収まらないだろう。
先のECBのシュタルク専務理事は、ECBがイタリアやスペインの国債購入に一貫して反対していた人である。一身上の理由で辞任したと話しているそうだが、誰も信じる人はいないだろう。「ワールドWaveMorning」でスペインtveは冒頭に当の専務理事辞任を伝え、スペインの株価が9日、前日比4.44%急落したと紹介したあと「G7(7ケ国財務相・中央銀行総裁会議)がフランス、マルセーユで週末開催されるが「欧米の金融危機には終わりが見えない」と悲観的見通しを伝えていた。
9日のNY外国為替市場で、ユーロが対ドル、対日本円共に急落、1ユーロ=1.36ドル台、10年振りの安値の1ユーロ=105円台まで急落した。日本では相変わらずマスコミ総動員で円高対策を図れと、お経百万回を唱えている。ギリシャで落盤事故が起った。その結果ユーロ圏全体の金融に悪影響が表面化して来た。日本一国で少々のユーロ買い・円売り介入を敢行しても焼け石に水だろう。ドル安、ユーロ安は構造変化である。50年先と言わぬ。せめて10年先の日本の姿を描いて特に政治家は実践垂範して欲しい。
NY債券市場では米国債が引き安全資産として買われた。2年物、10年物、30年物国債いずれもが値上がり、利回りは2年物で0.1728%、10年物で1.9251%とCNBCが紹介していた。NY原油(WTI)先物相場はバレル1.81ドル安、87.24ドル、NY金先物相場は前日比ほぼ横ばいのトロイオンス2.0ドル高1,856.40ドルで取引を終了した。
「ワールドWaveMorning」で英BBCは、9.11テロ10周年記念日を明日に控えて、「NYはテロの恐怖に晒されています」と特派員の第一声を流し、「今回は橋とトンネルの爆破予告があった。そのため全ての車を検問、アメリカは厳重な警戒態勢に入った」とNYダウンタウンの映像を写していた。ワシントンDCにも爆破予告が入っていると伝えていた。
カタール、アルジャジ―ラはシリア・アサド退任要求デモが連日展開されている。犠牲者の親類縁者が集まり埋葬するシ―ンを写していた。トルコ国営放送はトルコ政府が閣僚をイラクに派遣してテロ対策を協議したと報じた。英BBCはリビアではカダフィ政権と反対派の協議期限を明日10日に控えて総攻撃に備える緊迫した状況を伝えていた。
世界は正に騒然として来ている。一人一人が足元をしっかりと見つめ、いまこそ踏ん張って生きて行かなければならない世の中になったことを日々実感する。(了)