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NY金、オンス101ドル暴落、野田総理、国連で来年夏めどに原発再開と語る

2011-09-24 12:23:16 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



23日のNY金先物相場がトロイオンス101.90ドル、5.9%暴落、1,639.80ドルで取引されたと23日付けのWSJ紙電子版に出ていた。インド人もびっくりという言葉が日本でもしばしば使われるが、金大好き人間が多いと伝えられるインド人もさぞかし驚いているだろうと勝手に想像している。WSJ紙によれば、プラチナも銀も銅も大幅に下げた。なかでも下げがきつかったのは銀で、わずか一日でオンス17.7% 下げ一気に30.10ドルまで暴落した。

WSJ紙は、米FRBが、2日前、FOMC声明文の中で、短期債を売り、長期債を買う、俗に言う国債スワップの発表と米国景気の回復には時間がかかると示唆したあと売りが加速したと解説していた。23日開かれたG20の会合で、当初予定されていなかった声明文発表の中で「ヨーロッパの金融危機を阻止するためにG20が協調行動をとる」との文言が書き込まれた後、下げが加速したと書いていた。

さらにWSJ紙の記事を読み続けると、「ギリシャ・デフォルト(債務不履行)は「よ~い、ドン(Ready)」の状況にある。ギリシャ国債を持つ金融機関は債券の 50%散髪(Haircut)を検討中である」とアテネの新聞が報じた。金は「安全資産」として余りにも買われ過ぎた。その大幅調整が一気に起こったと解説していた。ただ、しばらくすれば金相場はトロイオンス1,650ドル前後で落ち着くだろうとの専門家の見方も紹介していた。

髪の毛が伸びすぎたから散髪(ヘアカット)するという表現やレースの前にスタ―タ―が「用意」(レディ)という言葉を使って、ギリシアデフォルトが「待ったなしの状況」に置かれていることを分かり易く説明するところが、日本人の記事に少なく、外国人の記事に多く見られる特徴かもしれない。

金相場にしても「安全資産」だとして「買いかぶられ過ぎていた」のだろう。尾籠な話で恐縮だが、下剤を使わなくても、からだが持ちこたえられないとひとりでに出る。食べ過ぎ、飲み過ぎが健康に一番良くないと頭では分かっている。しかし、人が食べているからということでついつい手を出す。昨日、今日の金相場の急落は、急騰の反動である。相場自身が望んだ自己調節作用、自浄作用なのかもしれない。

23日のNY株式市場では、前日の急落の後様子見気分の中、一部の銘柄に買いが入り、NYダウは、前日比37ドル高、10,771ドルで取引を終了した。米10年物国債が売られ、利回りは0.112%上げ、1.830%,NY外国為替市場では、ドルが買われ、1ドル=76.58~64円、1ユーロ=103.35~47円と円が対ドル、対ユーロともに売られた。NY原油{WTI}相場はバレル66セント下げ、79.85ドルと80ドルを割ったと今朝の「ワールドWaveMorning」(経済情報)が紹介していた。

「ワ―ルドWaveMorning」の「世界の扉」のコーナーで金80キロ、銀12キロ、その他宝石を張り巡らした車をインド、タタモ―タ―が1台3.5億円で売り出したと景気のいい話。一方、ちょっぴりさびしい話として、パリの高級レストランが1週間限定で、通常2万円の料理の半額セールを実施した。さるシエフが登場して「一度美食を経験していただくとお客様は必ずお見えになります」とマイクに向かって答えていた。

国連総会での野田総理の演説はパレスチナ、アッバス議長のパレスチナ国連加盟申請演説にかき消されたのか話題にならなかったようだ。ただ原発を来年夏をめどに復活させると発言している。フクシマでは放射能汚染がいつ解決されるかのメドさえ立っていない。何らかの圧力が野田総理にのしかかっているのであろうが、余りに性急に原発再開にのめり込んでいくと短命に終わるかもしれない。(了)

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