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ギリシャ支援策進展のうわさでNYダウ272ドル高、NY金相場オンス1600ドル割る

2011-09-27 09:21:50 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


ワンガリ・マ―タイさんが25日、71歳でなくなったと27日付けの読売朝刊で知った。「もったいない」という日本語を、環境保護の合言葉として世界に広めた人である。テナー歌手、五十嵐喜芳さんが23日、83歳で亡くなったことも今朝の同紙で知った。五十嵐さんは神戸市灘区生まれ、母校甲陽学院の先輩でもある。五十嵐さんの歌を2年前、西宮北口の音楽ホールで聞いたのが最後となった。

今朝の「ワールドWaveMorning」でドイツZDFが、ドイツでインターネット中毒患者が50万人に達したとドイツ健康保険相が発表した。特に14~16歳の4%が「中毒」、同15.4% が「憂慮すべき状態」だ。中毒患者は女子の方が多い。」などと紹介していた。日本ではどうなのか。朝から晩までパソコンの前に座って少年時代を過ごす子供達がどんな大人になるか考えたくもない。文部科学省も日本の「ネット中毒」の実態調査をしてせめて問題提起だけでもして欲しい。

ドイツZDFはドイツを訪れる観光客が今年、前年比7%増1600万人に達したと紹介していた。人気スポットはベルリン、バイエルンで、特にバイエルン州は、雄大な山、美しい湖、数々の古城が外国人に人気だ。最近は中国人が増えたと解説していた。一方、日本はと言えば、フクシマ原発事故で、日本全土が放射能で汚染されたかのように外国では伝えられているようで淋しい限りである。日本政府が原発事故で初期対応を誤ったとがめが出ている。原発に対する風評被害拡大を防ぐ手立てを早急にとらないと観光立国日本が成り立たない。

経済関係では26日のNY株式市場で、NYダウが、ヨーロッパで具体的なギリシャ救済策がまとまったと伝えられ、ドイツはじめ欧州株が反発、この流れを受けて、NYダウは、先週末比272ドル、2.3%高、11,043ドルで取引を終了した。NY原油{WTI}相場はバレル39セント高、80.24ドル、一方、NY金相場はトロイオンス45ドル安、4日続落の1,592.50ドルで取引を終了した。NY外国為替市場は、一時ユーロが、対ドルで、1ユーロ=1.335ドル台まで売られたが、先のギリシャ救済策がまとまったとのうわさを受けて反発1ユーロ=1.35ドル台まで戻した。対円では、1ユーロ=103.32~42円、1ドル=76.35~40円で取引された。

「ワールドWaveMorning」(経済情報)に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は、「融資枠を4000億ユーロを2兆ユーロに拡大、ギリシャ債務を半分にするなどを盛り込んだギリシャ支援策がまとまったといううわさが流れた。ドイツ議会は29日に採決予定である。さらにECB(欧州中央銀行)の金融緩和期待から過度なリスク回避の動きが一時的に後退した。しかし、ドイツ議会でのギリシャ支援は昨年からの既定路線である。ギリシャ問題について根本的解決は残ったままだ」などとクールに解説していた。

ドイツZDFは「10月早々にお金がギリシャに振り込まれないと公務員給与も国民への年金も払えなくなる。ギリシャ議会は27日、不動産特別税として増税を決める。議会の外では連日反対デモが続いている。アテネでは鉄道、路面電車もストで動かない状態が続いている」などと紹介していた。26日付けのWSJ紙電子版は「NY金先物相場が4日連続で下げ、高値のオンス1,918ドルから300ドル以上値下がりした。銀、プラチナも値下がりした。”Cssh is King”(現金は王様)とディーラーは話した」と紹介していた。金相場続落が本物か?NYダウ急反発が本物か?いずれでもないのか?神のみぞ知る世界かもしれない。

マ―タイさんの話に戻す。読売朝刊によれば、マ―タイさんは、2004年、ノーベル平和賞受賞後も森林伐採が問題の根源と、77年に女性による草の根の植樹活動「グリーンベルト運動」を展開された。マ―タイさんが環境保護の合言葉として提唱された「もったいない」という言葉の意味を日本人こそ改めてかみしめたい。(了)

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