ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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世界はひとつ、からだもひとつ、世界の動きに子供の時から関心を持って欲しい

2011-09-02 09:47:09 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



NHK・BS「ワールドWaveMornig」でシャワーを浴びることから一日が始まる。英BBC,フランスF2がリビア情勢を伝え、依然カダフイは行方知れずだが、1日パリで開かれたリビア支援国会議の様子を紹介していた。一方、ドイツZDFはフクシマその後と家電業界のエコとの取り組みの様子を紹介した。ロシアでは9月1日に新学期が始まる。メドベージエフ大統領とプーチン首相が別々に小学校を訪れ、政治臭プンプンだが、コンピューターが配備された教室の様子をロシアRTRが紹介していた。

ドイツZDFはフクシマのある小学校にカメラが入り、子供達に放射線量を示す「ホットスポット」の授業を紹介、校長先生が「子供は何もわからないのです。正しい情報が欲しい」とインタビューに答える様子を伝え、「フクシマ原発の終息には長い道のりが続く印象を受けた」とドイツZDFの記者が現地レポートしていた。危機感を煽るつもりはないが、新首相はくれぐれも原発問題から目を逸らさないで欲しい。

ドイツZDFは家電エコ表示で98年当時はAからGの7段階表示が2010年からA+++.A++.A+と細分化された。A+++家電はマイクロチップのお陰で、98年の60%へ電力消費が低下した。専門家が出演して、掃除機は5~7年、洗濯機は10~12年、冷蔵庫は15年が適正な寿命で、それを超えると効果が落ちますとちゃっかりPRしていた。

経済関係ではブラジルが政策金利を0.5%下げたことがサプライズだったようだ。世界景気減速と中国がインフレ対策を優先した動きをブラジル政府がとりこんだと「モーニングサテライト」に出演した大和キャピタルマ―ケッツアメリカ、三栖健児氏は解説していた。1日のNY株式市場は、週末に米雇用統計発表を控えて様子見気分が強まり、NYダウは前日比119ドル安、11,493ドルで取引を終了した。原油相場は横這いのバレル88.93ドル、NY金先物は小幅安のオンス1,826ドルだった。

金相場関連では、「モンゴル大草原ピンチ」として、「モンゴルでは国民の半分が遊牧で生活している。ところがここ3年間の金相場の上昇のあおりを食って乱開発が進み、モンゴル政府が18の金鉱閉鎖の措置に踏み切った」と豪ABCが紹介していた。ドル先安を囃して金市場が資金の「逃避先」とされ、このところ金相場の値上がりが目立っている。

資金の「避難先」としては、外国為替市場では、スイス・フランが選ばれたと9月1日付けのWSJ紙が「ユーロ不安が再び台頭して来た、ところがスイス政府は、スイスフラン売りを積極的に進めていないこともあり、スイスフランが再び上昇に転じている」と紹介していた。1日のNY外国為替市場では、ユーロのスイスフラン売りをきっかけに、ユーロは対ドルでも売られ、1ユーロ=1.42ドル台まで値下がりした。ドルの対ユーロ買いで対円でもドルが買われ、1ドル=76.90~91円で取引された。ユーロは対円で1ユーロ=109.64円まで売られた。

ユーロ先行き不安に関連して、1日のドイツZDFは「ギリシャの財政赤字額が今年8.5%へ 拡大する見込みである。これはIMF,EU委員会の当初の7.6%を大きく上回る。一方、ドイツは経済好調で税収が増加し、ドイツの財政赤字はGDPの0.6%へ低下する見込みだ」と紹介していた。

経済の動きはからだの健康と酷似している。地球は一つ。からだもひとつ。ギリシャは欧州では盲腸のようなものだ。それがユーロ全体を揺さぶる。特に日本の子供たちには、世界の動きに常に関心を持った大人に育ってほしい。(了)


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