梅村知加・歌とピアの謝肉祭
江嵜企画代表・Ken
日本画教室の仲間のUさんのお嬢さんでピアニストの梅村知加さんが
ソプラノ歌手の吉野里美さんとピアニストの御勢敬子さんをゲストに
迎えて演奏会を開かれると聞いて楽しみにして会場の枚方市菅原生涯
学習市民センターホールへ出かけた。
開場が午後1時半ということで、JR住吉駅を12時4分発の快速に乗車、
尼崎で東西線に乗り換え、会場最寄駅の長尾駅に丁度1時間で着いた。
会場は駅から徒歩約10分、あらかじめ知加さんから会場までの道順を
書いたお手紙をいただいていたので苦労せずに着いた。
梅村知加さんはパリ市立音楽院を主席で出られた才媛のピアニストで
いずれ劣らぬ才媛のピアニスト、御勢敬子さんとの第一部の連弾は
見事だった。第二部はこれまた才媛のソプラノ歌手、吉野里美さんの
登場で、2時から4時まで15分の休憩をはさんだが時間の経過を忘れる
熱演だった。
会場の様子をいつものようにあわただしくスケッチした。
今回は幼児もOK、沢山のお嬢さん方が家族に連れられて参加していた。
知加さんもそのあたりを気遣ってお子さんがぐずられても遠慮なく会場を
出られ、落ちつかれたら演奏の途中でもお入りいただいて結構ですと
はじめに挨拶された。
幼児期にプロの演奏を聴く機会はそうない。昔、NHK「話の泉」という番組で
サトウハチロウさんが絵は年を取ってからでも上達は可能だが、音楽は
幼児から教育しないと伸びないという話をしておられたのをよく記憶している。
この日の演奏会を聴いた子供たちから優れた演奏家が生まれるかもしれない。
ピアノ連弾はドヴォルジャ―クのスラヴ舞曲から始まり、ベートーベンのトルコ
行進曲、ブラームスのワルツとつづき、ドビッシ―の小組曲が親しみ深く
特に良かった。
第二部はピアノ連弾と歌で、モーツアルトのセレナーデで始まり、メンデルス
ゾーンの「歌の翼」、金子美鈴の「私の小鳥とすず」とやなせたかしの「ロマンチスト
の豚」と「さびしいカシの木」がよかった。アンコールではリストの「愛の夢」が演奏され、
会場の拍手がしばし止まなかった。
台風15号の影響だろう会場を出た時、激しい雨が降ってきた。台風16号が15号を
追いかけるように発生した。フクシマ原発事故に始まり、台風12号による被害が
追い打ちをかけた。暗いニュ―スが続くが、しばしの間、全て忘れて素晴らしい
音楽の世界に浸ることが出来、梅村 知加さん、御勢敬子さん、吉野里美さんに
感謝、感謝である。(了)