「米労働省は30日、2024年1~3月期の米雇用コスト指数(ECI)が前期比1.2%増(10~12月期:0.9%増・前年同期比4.2%増)。賃金・給与は前期比1.1%増、前年比4.4%、10~12月は4.3%増と発表した。カリフオルニア州は最低賃金を20ドル(約3,100円)に引き上げた。4月30日、5月1日のFOMC終了後のパウエルFRB議長発言を警戒して、30日、NY株は値下りした。」と30日、ロイター電子版が伝えた。
30日、NY市場でダウは37,815ドル、570ドル、1.49%安、S&P500は5,035と80ポイント、1.57%安、ナスダックは15,657と325ポイント、2.04%安で取引を終えた。個別銘柄ではマイクロソフトが389.33ドル、3.21%安、1銘柄でダウを84ポイント押し下げた。ナスダックではエヌビディアが864.02ドル、1.54%安と値下がりをリードしたとロイター電は伝えた。
恐怖指数VIXは15.65と6.68%上昇。米10年債利回りは4.684%と1.50%上昇。NY外為市場で1ドル=157.79円、0.98%高、1ユーロ=168.26円、0.43%高、1英ポンド=197.14円、0.40%高。対主要通貨で円安に傾いた。NY原油(WTI)はバレル81.61ドル、1.23%安、北海ブレント、86.02ドル、1.34%安。NY金はオンス2,302.80ドル、2.33%安。ビットコインは5万9,694ドル、6.51%安でそれぞれ取引された。
30日、WSJ紙電子版は①米FRBは賃金コスト上昇で金利を高く維持する「胃袋」を持った、②裁判官はトランプの偽証罪に9,000ドルの罰金と収監の可能性を指摘した、③中国はテスラを活用して中国が米国に門戸を開いていること示そうとしている。④アメリカはハマスに人質解放と停戦との交渉でネタニエフに圧力をかけた。ネタニエフは人質解放があろうがなかろうがガザ攻撃に変更はないと語った。」と伝えた。ワシントンポスト紙は「コロンビア大学の親パレスチナ学生が学校を占拠、79人が逮捕、収監された。」と伝えた。NYタイムズは「親パレスチナ学生のバイデン米大統領の政策への抗議が拡大すれば米大統領選に影響が懸念される。」と伝えた。
5月1日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①チャールズ英国王は30日、がん公表のあとはじめてとなる公務として早期がん患者を慰問した。次の公務の予定は決まっていない。②北アイスランド火山から溶岩が噴出、住民が避難した。」と伝えた。ドイツZDFは「①ドイツ鉄鋼産業は1960年には40万人が働いていた。今9万人に減った。鉄鋼大手のティツセンブルックが鉄鋼部門売却で組合側ともめている。②イタリア、トリノで開催されたG7で気候・エネルギー・環境相会議で石炭火力発電を2035年までに廃止を決めた。一方、石炭火力の依存度が高い国には35年以降も認める配慮を設けた。③ネタニエフ首相はガザ攻撃を続けると語った。②ロシアはウクライナ東部のオデーサ、へルキュー攻撃で民間人十数名が死亡した。ヘルムトも攻撃目標に含まれる。ロシア軍の攻勢は数か月前と様変わりだ。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①フィリピン沿岸警備艦が中国海警局数隻に包囲され放水攻撃を受けたとフィリピン報道官が伝えた。中国報道官は「違法に侵入したフィリピン船に警告,追い払った。」と発表した。現在、フイリピンとアメリカは海上での合同軍事演習中である。②ワシントンポスト紙はインドのテロリストによる殺人事件にインド政府が関与していると伝えた。インド政府は事実無根だと抗議した。」と伝えた。韓国KBSは「①地方公務員の子弟の不正採用が1,200件余りあったことが確認された。②韓国政府は医学部定員2,000名増員を1,500人余りに変更された。その結果、研修医不足の地方の大学は猛反発している。」と伝えた。
問題は日本である。世界では日々様々な情報が流れている。ところが多くの日本人は特に国際問題に関心を持たない。「対岸の火事」という諺がある。日本以外のことは自分と関りがないと思っている日本人は多い。頭がいい人は日本人に多い。頭では分かっているが、惜しむらくは行動が伴わない。人手不足だと今更のように騒いでいる。多くの逸材が埃を被ったまま生かされていないのではなかろうか。日本の若者よ。声を上げて欲しい。(了)