(学校で教えてくれない経済学)
「21日NY市場は米FRB高官の「利下げ開始は慎重に」との発言を受けて様子見、まちまちで取引を終えた。22日発表のエヌビディア第一四半期決算、FOMC議事録を注視している。英BBCは「ロンドン発シンガポール行のボーイング777機が乱気流に巻き込まれ1,800メートル急降下、英国人男性(73)が心臓発作で死亡、30数名負傷、内7人が頭をつよく打って重体。シートベルトを締めていなかった乗客が多かった。」と伝えた。シンガポールCNAは「①シンガポール航空321便が乱気流に巻き込まれタイのスワンナ空港に緊急着陸した。乗客241人、乗員18人のうち1名死亡、50数名が負傷した。②台湾立法院で与野党議員が乱闘騒ぎがあり、頼政権は波乱のスタートとなった。③EU議会でAI規制法案が審議された。2027年から実施される。」と伝えた。WSJ紙電子版は「シンガポール航空機が乱気流に巻き込まれ1名死亡、7人重体、②ライシ師死去後のイラン状勢に関連して当面大きな変化はないと見られる」と21日、ロイター電子版が伝えた。
21日、NY市場でダウは39,872ドル,66ドル、0.17%高、S&P500は5,321と4ポイント、0.09%高、ナスダックは16,832と37ポイント、0.22%高で取引を終えた。恐怖指数VIXは11.86と2.39%低下。10年債利回りは4.413%と0.54%低下。NY外為市場で1ドル=156.19円、0.13%安、1ユーロ=169.54円、0.17%安、1英ポンド=198.51円、0.13%安。NY原油(WTI)はバレル78.59ドル、0.90%安、北海ブレント、同82.81ドル、1.08%安。NY金はオンス2,435.80ドル、0.52%高。ビットコインは6万9,706ドル、2.53%安でそれぞれ取引された。
21日、ロイター電子版は「①ポスティング、アトランタ連銀総裁は「FRBの利下げ開始は慎重にやるべきだ。ここしばらくは過熱した環境が続いている。多くの米企業家に話を聞いた印象では、今後1~2年は業績はかなり堅調で売り上げ、利益は過去最高に達すると自信が高まっている。消費者は慎重になっているが支出を抑える状況にまだなっていない。利下げにより(馬が)跳ねまわらぬよう、もう少し(利下げは)待つ方がいい。」と述べた。21日、ウオーラ―FRB理事は「いままで続けて来た利上げの結果、4月「小売り」は横ばい、クレディットカードや自動ローンの滞納が増えてきている。今後景気は緩和すると見られる。インフレ率目標の2%に向けて進んでいる。利上げはおそらく不要になるだろう。」と述べた。②イエレン米財務長官は21日、フランクフルトでの講演で「中国の過剰生産問題は深刻だ。欧米は一致団結して当たる必要がある」と述べた。」③5月21日までの4日間に実施した世論調査ではバイデンの支持率は36%(4月調査:38%)と2022年7月の過去最低と並んだ。①良い対策を実施した:バイデン(30% )、トランプ(40%)、②移民問題:バイデン(25%),トランプ(42%)、国外のテロ対策;バイデン(29%)トランプ(36%)とトランプ氏支持が高い。」と伝えた。
22日朝NHK/BS[ワールドニュース]でドイツZDFは「①フェーザー内相はドイツで政治的動機からの犯罪が22年の5万件が23年は7万件に増加した。右翼関連が23%増加、左翼関係は11%増加した。イスラエルのガザ侵攻との関連で反ユダヤ犯行が倍増したと述べた、②ライシ師の棺を囲み数万人が追悼した。③ベアベック外相が21日、ウクライナのキーウに到着した。ウクライナではインフラの40%が消滅した。ドイツはウクライナ支援を続けるとドイツの立場をアッピールした。④ドイツとギリスの企業合弁の風力発電所建設と送電線海底ケーブル―ブル敷設合意文書が締結された。脱炭素へ向けた国を超えた。画期的である。」と伝えた。フランス2は「①シンガポール航空機が乱気流で一人死亡7人重体事故が起こった。1,800メートル急降下は極めて稀だ。シートベルトなしの乗客が飛ばされ頭を強く打ち重体なっている。シートルトを必ずしめて下さい。②マクロン大統領がニューカレドニアへ出発した。③世界遺産富士山がSNSの影響で撮影スポットが大混乱、撮影を防ぐ為に黒幕が張られる事態に発展した」と伝えた。
問題は日本である。ほぼ毎日英文のニュース記事を読んでいる。Bellweatherという言葉がよく出て来る。ヤフーのブログで調べた。首鈴付け羊。先導者。潮流の方向を示す物・事柄。株式では「指標銘柄」。はじめて知ったが、相撲の「呼び出し」を英語でbellweatherと使うそうだ。
Bellweatherの言葉は、首に鈴(Bell)を付けた羊が羊の群れを先導させたことに始まる。22日にエヌビデアの今年第1・四半期の決算発表がある。昨年半ばごろからエヌビディアの株高がAI需要拡大、ハイテク株の反発を先導して来た。エヌビディアのbellweatherとしての役割に市場は大いに期待していると21日のロイター電子版は書いた。
ほぼ30年、日本人の多くは見て見ぬふりをして過ごしてきた。失われた30年はその一例である。「先導者」を欠いた今の日本の将来を立て直すためにもbellweatherの一員として自覚を持つ一人でも多くの日本の若者の奮起が望まれる。(了)