「①米4月CPI(消費支出)は前月比0.3%増(予想:0.4%増:3月:0.4%増)、前年同月比3.4%増(予想:3.4%増)。エネルギー、住宅、食品除くコアCPIは6か月振りに伸びが鈍化、年内利下げへ向けた第一歩になった。15日、NY株は3主要指標共に過去最高値を更新した。②日本の2024年1~3月期GDPは前期比0.5%減、年率で2.0%減少した、③スロバキアのフイッオ首相が4発の銃弾を受け重体。チャブトバ大統領は「残酷で無謀な攻撃だ」と非難した。フィツオ首相は昨年10月に首相に就任,親ロシア、反EUで他のEUと衝突していた。スロバキアでは政府指導者への銃撃事件ははじめて。④バイデン米大統領、トランプ前大統領の一対一の討論が6月27日午後9時開催で決まった。」と15日、ブルームバーグ電子版が伝えた。
WSJ紙電子版は「①バイデン、トランプ討論会が6月27日と9月10日実施で双方の選挙対策委員長が発表した、②4月のエネルギー、住宅、食品除くコアCPIが3.6%増と2021年4月以降で最低の伸びと発表。市場では早ければ9月末利下げ開始との思惑からNY株は過去最高値を更新した。」と伝えた。NYタイムズ電子版は「4月の米小売り高が前月比0.4%増と前月並み、前年同月比3.0%増と米国の利上げの影響が米消費を徐々に押し下げていることを裏付けた。CPIの伸び率鈍化と併せ、米FRBの利上げ政策が一息入れる余地が生まれた。」と伝えた。ロイター電子版は「15日、日本政府観光局は4月の訪日外国人数は304万2,900人と3月に続き300万人を超えたと発表した。韓国:66万1,200人、中国:53万3,600人、米国;22万8,900人。調査対象国23国の内14国が過去最高を記録した。一方、出国日本人は88万8,800人だった。」と伝えた。
15日、NY市場でダウは39,908ドル、349ドル、0.88%高、S&P500は5,308と61ポイント、1.17%高、ナスダックは16,742と231ポイント、1.40%高で取引を終えた。3指標共過去最高値を更新した。恐怖指数VIXは12.45と7.23%低下。米10年債利回りは4.340%と2.38%低下。NY外為市場で1ドル=154.88円、1.00%安、1ユーロ=168.58円、0.41%安、1英ポンド=196.46円、0.26%安。米利回り低下でドル指数が104.35へ0.66%低下、対主要通貨で円高方向へ動いた。15日、ブルームバーグ電子版は「日銀は758兆円の負のバランスシートをかかえている。日銀の現在プラス0~0.4%の金利を0.5%に引き上げが限度と見られる。米国は現在5.50%である。年内利下げは予想されるが米金利差は残る。」と指摘していた。NY原油(WTI)は78.85ドル、1.06%高、北海ブレントは82.94ドル、0.68%高。NY金は2,393.30ドル、1.41%高。ビットコインは6万5,887ドル、7.02%高で取引された。ロイター電子版は米4月の予想外のインフレ率鈍化で米利下げ開始が早まるとの思惑からビットコインが買われたと伝えた。
日本では日銀がプラス金利を発表するとどこまでも利上げ出来ると受け止める向きが多い。日本のように自国通貨が売られる円安を喜ぶ国は珍しい。国内に不動産不況を抱えている中国も人民元安に神経質に反応している。韓国もウオン安を韓国KBSなどを聞いていると警戒していることが分かる。1997年7月にタイバーツ暴落にはじまったアジア通貨危機が頭を離れないからだ。日本人は事が起ると必要以上騒ぐ。あと直ぐに忘れる。忘れることは生きるための貴重な知恵であるが過ぎたるはなお及ばざるが如しである。(了)