Joint Concert~縁むすび~会場風景
江嵜企画代表・Ken
大阪府立大学 エヴァ・コール後輩から招待状が送られてきたことを幸いに、7月3日(日)午後4時半開演のJoint Concert~縁結び~へ猛暑の中だったが出かけた。60年近い前には混声合唱団で歌っていた。今から思うと自分自身信じられないが、結構楽しんでいた時が懐かしく思い出される。
猛暑だから冷房はありがたい。ただ、無防備にも半袖だった。大げさではなく、冷凍室にいきなり放り込まれ、温度をガンガン下げられた感じで、プログラム一番目のエヴァ・コールと二番目の関西大学グリークラブまでの演奏を楽しみ、インターミッションが入ったところで、三番手武庫川女子大コーラス部、おそらく真打であろうパナソニック合唱団を失礼した。
先日は伊丹文化ホール、今回は吹田市文化会館ホールである。いずれ劣らぬ見事に整備された演奏会場だった。あらかじめ余裕みて最寄り駅JR住吉を2時48分乗車、吹田駅に3時30分過ぎに着いた。会場まで徒歩15分の案内。会場最寄り駅は阪急吹田駅だったが、なにごとも経験とJRを選んだのがあだ。汗だくで4時前に会場に着いた。4時開場、招待券のお陰で真っ先に入場、開演まで十分時間があり、いつものようにスケッチした。女性客が多く、華やかな雰囲気だった。
肝心の演奏会。エヴァ・コールは混声合唱団とピアノのための組曲「夢の意味」、作詞:林望、作曲:上田真樹、指揮:梶本博、ピアノ:藤井智文で、第1ステージがはじまった。会場で配布されたプログラムによれば「夢を五編の詩にまとめた。一曲目は「朝」。小さなときの追憶。二曲目は昼。大人になっていく過程の追憶。3曲目は夕方。人生を振り返ってみるが、もう一度やりなおしても同じ道をたどるだろうと思う。4曲目は、夢の中。死んだときに、人生はほんの小さな夢であったことに気付くかもしれない。5曲目は夢が覚めそうになる。無常感をさとる。夢は誰にでも見ることが出来ます。そう。今、私たちが生きているのも夢の中かもしれない。。。
清澄なメロディーがそれぞれの詩に付けられていた。惜しむらくは日本語の言葉がほとんど聞き取れない。歌詞を見ながら演奏を聴くものではない。しかし、味わい深い詩であるだけに、歌い手として今少し滑舌に磨きをかけてほしいなと率直に感じた。
第2ステージは関西大学グリークラブだった。同倶楽部は今年で67周年を迎える。エヴァ‣コールは57年目を迎えるから歴史のあるクラブだと知った。作詞:宮沢賢治、作曲:西村朗、三部合唱とピアノのための「永訣の朝」よりを歌った。今回選ばれた三篇の詩は賢治の最もよき理解者であった妹のトシが病に倒れ、1922年11月27日、寒い霙が降る日、24歳の若さでこのさい賢治の絶唱である。余りにも重い中身を歌うからどうしても厳しくなる。時に歌は軽やかで楽しいほうが聴いていて癒されるかもしれない。
第3ステージは女声合唱とピアノのための「くちびるに歌を」よりとった。聞き逃してから言うのも変だが早退して悔やんでいる。
第4ステージはパナソニック合唱団による作詞:星野富弘、作曲:千原英喜の「明日へ続く道」よりと作詞:北原白秋、作曲:千原英喜の「天草雅歌《第二集》 「東方への道」より、いずれ劣らぬ壮大な曲である。何回も聴く機会があるだろうからじっくりパナソニック合唱団の演奏会を聴いてみたい。(了)