ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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災害は忘れたころにやってくる(スケッチ&コメント)

2010-10-06 12:56:30 | スケッチ


10周年記念、「秋のフェスティバル講演会」

江嵜企画代表・Ken



「六甲山は、断層で隆起して出来た。」「100万年前には六甲山はなかった。」「コミスタこうべ」(神戸市生涯学習支援センター)10周年記念、「秋のフェスティバル講演会」で、放送大学客員教授、田結庄良昭氏から話を聞くことが出来、幸いだった。

「六甲山は頂上近くに平坦面が見られる奇妙な形をしている。頂上に日本最初の六甲ゴルフ場が作られたのもそのためです。」「生駒山、比良山も同じで、中生代白亜紀(7、8千万年前)の花崗岩から主に出来ています。」

「六甲山地は、100万年前から、海洋プレートの大陸プレートへの沈み込みにより東西方向に圧縮され、逆断層の動きが盛んで、約750Mも隆起しました。山頂の平坦面はかっては平原(約200M)だったところです。」

「近畿地方は、圧縮により、アコ―ディオン状に上昇するところ(六甲山、生駒山、大和高原、鈴鹿山脈)と沈降部(大阪湾、奈良盆地、伊賀上野盆地、伊勢湾)が交互に位置しています。」と話ははじまった。

午後2時から3時半までがあっという間に過ぎた。「15年前の阪神・淡路大震災も、昭和13年と同42年の大水害も起こるべくして起こった。今一番心配なのは、42年当時の規模の集中豪雨があれば、大規模な斜面崩壊が起こる。」と指摘された。

「神戸市には、急傾斜地崩壊危険区域(崖の高さ5M,崖の傾斜30度以上、崖下に5戸以上の家屋がある斜面)が830個所ある。[復興]を錦の御旗に、開発は進んでいる。標高340Mに家が建てられている。県知事の許認可が必要にも関わらず、建築許可が安易に出されている。」といった指摘まであった。

「地震の心配も消えていない。15年前の地震では、六甲山地周辺の断層は動いていないので再び地震の起こる可能性がある。南海・東南海地震の怖れがある。大阪湾の表層は約6000万年前の軟弱な粘土層で出来ています。六甲アイランドも予想をはるか超える早さで沈下しています。」と話は続いた。

「神戸市でも多くの学校、施設が倒壊した。その多くが昔、谷だったり池だったりしたところです。家をこれから建てられる人は十分調べる必要がある」と指摘された。

神戸では二度と地震は起こらないと豪語している人が結構多い。地震を知らない人も増えた。神戸に大水害があったこともほとんど知らない。オオカミ少年になる必要はないが、マスコミ関係者の皆さんも、いずれまた来るであろう災害に備えて市民の啓蒙にも力を注いで欲しい。

会場の様子をいつものようにスケッチした。(了

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