思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

白石優子さんと武田康弘によるコメントやりとりー2 科学と哲学 (了)

2020-05-01 | メール・往復書簡
 

白石 優子

私の記憶によると、知覚心理学の時代には意識はブラックボックスで、認知心理学になってから、選択的注意の問題が出てきた。

中心窩は色かたちを判別するが、周辺視では動きを感知するとか。

無意識と言われるのは自律神経系で空腹になればお腹がなるのは無意識と呼べるか?

むしろ、意識せずに取り込む情報のほうが遥かに多く、その中で意思を持ち取り込む機能のほうは少ない。しかも、よく使う機能は、ニューロンが構築され伝達速度は速いかわりに、使わない神経細胞は毎日おそろしいほど死んでいく。

フッサールについてはよく知りません。哲学的な手法を否定しているため、役に立たないと思われています。

ただ、個人的にはゲーテの色彩論はすごいと思った。内観報告という自己観察を通じて、かなり具体的でユニークです。

観念論は意味ないし。

武田 康弘

だんだんと核心に迫っています。

個別学問(認知心理学など)と哲学(認識の価値論)との違いと、その位置づけの問題です。

哲学の認識論(フッサールの現象学が代表)がないと、個別科学の心理学は根が張れないとわたしは確信していますが、その点はどう思われますか?

「意識せずに取り込む情報のほうが遥かに多く」はその通りですが、

それを意味付け・価値付ける意識の働きをよく自覚しようとする営みがないと、不味いですよね。意識化・自覚化の営為です。

 

白石 優子

これは、人間の視覚の仕組みであって、鳥やトンボになると中心窩を持たず、動きから識別するのでしょうかね。
牛は色盲だし、哺乳類で色彩を識別できるというのは珍しい。
つまり、高次精神機能と知覚の仕組みを同列に扱うのは困難だし、知性があるのは人間だけだし、知能は動物にも人間にもある。
簡単に単語で締め括れないし、証明が必要。哲学では実証や実験は必要ない。

意識下というのは、単に高次精神機能以外に人間の生物的な機能を維持するに必要なものです。

ただね、泣くから悲しくなるのか、悲しくなるから泣くのかという有名な理論がありましたが、人間は泣くと悲しくなるそうですよ。そういう意味で、意識下の意識化というのも無意識による制御を受けているし、赤ちゃんが泣くのは悲しいからではない。

別の赤ちゃんが泣いていると他の赤ちゃんたちも一緒に泣き出すそうで、共鳴するということと情緒は別のもので、悲しいなど感情や情緒が関係してくるのはもっと発達してからです。

武田 康弘

心理学であれ大脳生理学であれ、どのような知や学であれ、個々の事実を知るという営みは、その営みに意味や価値を見出しているからですが、

人間の生にとり、各々の個別学問とその成果とされる事実には、どのような意味があり、なぜそれに価値があるとするのか、それを探求するのが哲学の仕事です→主観性の知。

実験観察して実証できる領域は、対象を狭く限定する個別学問(個別科学)ですが、そこで得られる事実は、人間の生の意味と価値という、実証という概念が不成立な生の底板です。

ですから、個別科学(学問)と哲学は対立するものではなく、人間の生の意味を考え、生を吟味する営みに支えられて学知は成立するのです。

この原理を弁(わきまえ)ることは知の基盤ですが、それに無自覚な学者ばかりなのが日本の現実で、これでは根がない学知になり、不毛です。

(これは学ではなく芸術にも言えることですが)

 

白石 優子

哲学タブーの世代だから仕方ないです。

それは哲学だ、言われたらボツ。

それこそまだ新しい分野だったから。

とりあえず教養としてラッセルの西洋哲学史くらい読めというのが性格の悪い高校教師で、仕方なく読んだら中世史で退屈になりボツ。

哲学は流行らなかったし。

やっぱり人間生物学は面白かったし、精神を科学するということは魅力的だった。

当時はAIもないしね。

実験は楽しいですよ。

データがすべて。

統計的な有意差のほうが正直。

武田 康弘

白石さんの個人的な楽しみやよろこびがどこにあるかは分かります。

ただし、それは、普遍性のある学問論にはならない(なりようがない)ですね。

感想・思い出だけの話に留まります。

でも、白井さんが正直に書かれるので、実証科学のみを立場にすることの問題性が浮かび上がり、これからの教育をどうしたらよいかがハッキリします。

人間論、西欧哲学に縛られない実存論と認識の原理論を必修にするようにしないと、日本人の知的退廃はどんどん進みます(受験知の東大病)。ただの「事実学」だけとなり、「意味論=本質論」はなく、知は根を張る場をもたいないので、切り花の世界で終わります。

日本における芸術も同じ。

白石 優子

個人の意向というのがあると思うんですよ。スコラなんぞつまらんし、それなら比較宗教学のほうが楽しいと感じるのは、学問ではないですよ。単なる趣味の領域だし、脳をアクティブにしておくことは大切ですから。  だけど、最大のアクティブさは感動においてのみ得られると思いますよ。だんだん加齢していくと、感動が薄くなる。加齢とともに味覚が衰えるようなものですかね。

料理は後から覚えればいいけど、食べたことのないものは作れない。だから、教育、ってことだったら、それこそ経験や体験のほうが記憶として蓄積される。 逆に職人なら、料理の方法を知り、後から考えて作りますかね。

武田 康弘 

 それは、賛同です。わたしの教育はそういう考えと実践で44年間続けてきました。ゆえにこどもたちは大喜びで奇跡のような話もたくさんあります。一般人(大人)には受けないですが(笑)

また、感動も賛成です。わたしのBlogをご覧になれば、情熱や感動がキーワードになることはお分かりと思います。

愛情とそして理性です。

武田 康弘

「教育、ってことだったら、それこそ経験や体験のほうが記憶として蓄積される。」

は、わたしもそう思い、実践を続けています。

同時に、人間の認識とはどういうものか、を例えば「ことばと文化」(岩波新書)を使い教えています。それは、極めて重要で、そのような原理的な次元での押さえは、優れた思考のためには必須です

 

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昨晩のfbでコメントやりとりです。白石優子さんと武田康弘による。政治からはじまり、科学(認知心理学)と哲学(認識論)の違いへと。

2020-04-28 | メール・往復書簡

武田 康弘

国ではなく、政府ですね。

政府にいちゃもんつけないマスコミでないと、民主政の国にはならないのです。それは恐ろしいことなのです。

 

白石 優子

時と場合による。

信号待ちがバカバカしくなるような場合でも、赤信号なら止まる。

それが交通事故のリスクを減らしているのは事実。

嫌ならイギリスみたいにロータリーにするか。

信号をつけすぎるとドイツみたいによく分からなくなる。

 

武田 康弘

確かに旧民主党政権のときのマスコミの政権批判は、批判ではなく、悪口の言い放題で、冷静な論理を欠いていました。批判とはいえないイチャモンで、感情的でした。

今は、過激な長州閥の政治家で、こわいので、黙らされています。

どちらもおかしいのです。

 

白石 優子

要するに、どの程度、国民のコンセを得られているかで法律も制度も変わるから、批判より要求ですね、大事なのは。

日本車は、安全運転機能はオプションなんですが、ドイツだと小型車でも標準装備。

安全についての考え方が違う。

日本ならセイフティドライブは高いから要らない人は付けないでも構わないけど、ドイツだと要らないという選択肢はない。

 

武田 康弘

悪口・罵倒ではない「批判」は、デモクラシーの基本要件です。

主権者を人民とするのが民主政国家ですので、公民=市民国家では、一人ひとりの主権者の意思を行使する者を選んで政治を行います。

ドイツは徹底した民主政を志向しますので(戦前思想のナチズム=全体主義は禁止されていて取り締まりの対象です)。日本とは元が異なりますが、日本もこれから民主政の社会・国にしていく他はないはずです。異論や批判により内容を豊かにするのです。それが民主主主義の手法であり、思想です。

民主主義がいらないという選択肢はない、それは多くの先進国の基本条件です。個々人の主権者の自由と責任によりつくるのが公民=市民国家ですから。従って、主権者教育を学校でやらないとなりません。

 

白石 優子

 様、具体的には政府の政策についての批判なら構わないけれども、どうして安倍総理だけが批判になるのか不思議です。

議会政治だし、政党で話し合って決めているし、与党内野党である公明党の意見も反映されているわけで、支持する国民も多い。

 

武田 康弘

 安部首相のやり口の凄まじさゆえです。故中曽根元総理も福田総理も厳しく批判した通り、その方法は、国会を実際上なきものとしたヒトラーの手法にダブります。内閣ですべて取り仕切るのです。この危うさを認識すべきでしょう。

なお、個々の政策への批判はもちろんしてきました。

 

白石 優子

武田さんのほうが洗脳されていますね。思想にバイアスがありすぎ。

 

武田 康弘

誰でも皆、状況の中で感じ、想い、考えるのですから、その人が生きる社会の思想・価値観を身に付けています。

フィロソフィーは、それを当たり前とせずに、大元から、白紙に戻して考える営みです。

そうしないと、状況に飲みこまれるだけになりますから。

わたしは、できるだけ白紙に戻して考えたことを提示しますが、なぜそう考えるのかを説明しています。

その提示と説明に対して、異論があれば出してもらい、検討することで、見方・考え方は段々と深まっていきます。

「思想にバイアスがありすぎ」(白石)とは、状況からの自由を得ている証左ともいえますが、バイアスが悪い意味でかかっていると思われたら、どのようにマズイのかをお話ください。

 

白石 優子

他人への押し付けが迷惑です。

 

武田 康弘

白石優子さんが、はっきりと、とても強く自説を言われるので、

それに対して、わたしの見方・考え方を示す必要にかられた、というわけです。

違いが鮮明になるのは、よりよき見方・考え方を得るためにはよいことと思いますが。・・・

 

白石 優子

というか、私はリアリストなんです。現状認識のほうが遥かに重要だし、今は中国やWHOを批判していますが、それはアメリカに感染拡大する前からです。アメリカに同調しているのではなく、どうして中国をもっと早く入国拒否にしなかったかというと、WHOの判断を参考にしていると政府が言っていたからです。

それ以来、WHOがおかしいと思い始めた。

それは思想とは関係ありません。

 

白石 優子

その際に、WHOに乗って中国を入国拒否にしてなければ当然政府を批判するし、果たして武漢だけでよかったのか?

先に中国から日本人を入国拒否にしてくれてよかったです。

思想から批判するタイプではないんで。

ただし、共産党は嫌いです。

 

武田 康弘

リアリストの対語はロマンティストですが、どちらも思想です。思想のない人間はいません。人間は価値観の束=思想をもち、それにより判断し行為するので、意識するとしないに関わらす、思想をもっています。その内実がどのようなものかをよく見て自覚することは、自分の判断の良否や浅深を知る上でとても重要です。

 

白石 優子

父が思想かぶれを嫌っていたので。

 

武田 康弘

「思想カブレ」は、確かにダメですね~

リアリストだと、人間の反面しか見れていないですし、ロマンティストもそうですね。両面があるのが人間精神のよさ、ではないでしょうか。

 

白石 優子

実験実証主義です。

精神物理学というのもありましたが、今は認知心理学、そこからAIへ。

思考と感情は違います。

かつては行動から人間の研究をしていて、それ以外はブラックボックスと言われていたけれども、知覚の研究は人間の可視範囲を周波数から捉え、精神にもいろんなジャンルがある。

白石 優子

個人の内観を精神と定義するだけでは、人工知能は生まれなかった。

 

武田 康弘

人間の意識は、なにものかについての意識ですので、意識の本質を「志向性」と呼びます。

各科学の対象となる意識は、まさしく「対象化された意識」に留まり、意識の働きの意味は、志向される事象と共にしか考察できないのです。

AIの出現は、問題の本質を少しも変えるものではありません。個別の科学の進展と人間の認識問題の本質とは次元を異にする話なのです。

 

白石 優子

志向性は、選択的注意と呼びます。

白石 優子

脳内伝達物質の構築が違うので、話は噛み合わなくなりますから。

メルロ=ポンティはNGで、ノイマンだったらギリギリかなあ。

 

武田 康弘

それは、フッサール現象学における志向性の概念を呼び変えたものですね。

志向性という言葉=概念を最初につくったのは、フッサールの師のブレンターノですが、

フッサールは、志向する働きに意味付ける意識の働きを含めて「志向性」という概念をつくりました。詳しくは、「イデーン」Ⅰの あとがき にあります。

 

白石 優子

私は読んでないから知らん。

思想というと、その人の社会的な行動規範といったもんでしょうかね。

志向性は、型にはまった行動様式でしょうかね。

白石 優子

意識というのは脳の仕組みですね。

 

武田 康弘

それは全く違うのです。

武田 康弘

例えば、セザンヌがつかった絵具の化学的分析をしても、あるいは絵画様式上の研究をしても、セザンヌの絵の意味は分かりませんし、絵からのよきもの(感動)は来ません。

人間の意識の意味も同じように、大脳の仕組みを研究しても分からないのです。

仕組みの問題と本質は違うのです。「主観性の知」こそ人間知性の目的だと言われるのもこの文脈においてです。

武田 康弘

意識の意味と価値を問題を扱うのが哲学の認識論です。

武田 康弘

その認識本質論の土台の上に、各精神科学があるのですが、日本では精神分析や精神医学が、認識論を踏まえずに行われるために、土台がない状態で、そこに不毛性の原因があります。

 

白石 優子

臨床は専門外だから知らん。精神科は薬。診察3分。診断学としては、目だそうです。日本ではカウンセリングでもいろいろな療法が行われていて、分析より正常なコミュニケーションの回復。

白石 優子

何をもってして正常とするかは職業的バイアスもあれば、人種や国籍、文化によっても違う。

アマゾンでの普通が、日本で普通かどうかは違いますからね。

白石 優子

感動は脳をアクティブにします。セザンヌに感動するかどうかを質問した結果、瞳孔反射による矛盾があれば、彼は嘘をついている可能性が高い。

白石 優子

実際、運動や学習に意識は必要ではないし、意識せずとも心臓は動き呼吸はできる。無意識に歩行できるし、学習により、無意識に信号に従う。

 

武田 康弘

前意識や無意識領域も含めて意識活動と呼びます。意識は氷山の海面上の部分で、大部分は海面下です。それが前意識さらに無意識領域です。

ただし、この無意識領域もなんらかの方法で意識化しないといけませんが。

ここからが面白いのですが、これをやると夜が明けるので、また明日にしましょう。

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ソクラテス教室のML公開ー今年の受験結果のこと、学習への態度(考え方と方法)について。

2018-02-24 | メール・往復書簡

 

以下は、3日前の白樺教育館・ソクラテス教室のMLです。公開するにあたり、固有名詞は記号化しました。

 

 嬉しいお知らせです。

  今年、大学受験をしたのはA君一人でしたが、
 センター入試の「日本史」は100点で、驚きました。わたしと大学クラスのみながよろこびました。
 第一志望の大学の史学科に行きますが、彼は、受験塾や夏期講習などには一度も行かず、自分ひとりで学習し続けました(昨年機械設計者として就職したB君も、小学2年生から「ソクラテス教室」一筋で、一人でこつこつ積み上げました)。

  毎土曜日の「大学クラス(高校生・大学生・社会人)では、3年間に数冊の本を読み、武田の論文を読み、聴き、話し、書く学習を愉快に続けてきましたが、それは、頭の力そのものをアップさせます。そのため受験問題の国語などは易しく感じられます。

 「ソフィーの世界」から始まり、「ソクラテス以前以後」(岩波・ケンブリッジ大学のコンフォード著)、プラトン著の「饗宴」と「パイドロス」ー古典を読み、竹内芳郎の名著「サルトル哲学序説」の一部、「中江兆民と安藤昌益」そして、明治から戦後にかけて日本の良心を代表する経済学者・法学者の「高野岩三郎評伝」など。多くは高校教師でも読んでいないレベルの本ですが、それらを使っての授業は楽しく刺激的です。

 大学では、A君はおそらく研究者の道を目がけると思いますので、わたしもサポートを続けます。
 小学生の時、算数や国語を終えると、マンガ「日本の歴史」(小学館と講談社の両方のシリーズ)全巻を繰り返し読んでいた姿が目に焼き付いています。

 ーーーー

 実は、A君は、夏、勉強に疲れていました。
得意の「日本史」を完璧にしようとして、参考書と教科書をはじめから逐一全部やるという方法でしたので、精神的に参り、ヘキエキしていたのです。

 わたしは、一つひとつ全部を完璧に、という考えはダメ、と言いました。

逆のやりかた、先に問題をやり、理解不足の個所を見つけて、それを単におぼえるのはなく、そこに至る流れ=文脈を理解しつつ知る作業をするように言いました。

 このやり方に切り替えてから、A君は、「やりよい、楽だ」と言い、にこやかさが戻りました。

 これは、何事でもそうなのです。

一から全部やる、という厳しくキツイやり方(受験主義=完璧主義)は、損ですし、使えない頭をつくってしまいます。必要なこと、核心点をつかむ方法=全体をイメージして意味をつかまえるやり方は、はるかに楽で有効で、しかも内容の的確な把握できます。


 みなさんも、がり勉ではなく、有効に集中する学習仕方=丸暗記や公理公式を覚え込んでアテハメル損で辛く、価値のない勉強から解放されてください。お得です。パターン知と丸暗記を中心の学習は、フッサールの言う通りで「単なる事実学は事実人しかつくらない」のです。現代日本の知的退廃を変えるには、意味と本質をつかむ学習仕方へのコペルニクス的転回が必要なのです。


 武田康弘
---------------------------------------------------------------------------------------

 

今日、千葉県立高校の前期の合格発表があり、

小学生のときから「ソクラテス教室」に通う長~いお付き合いの3人組(I君、H君、Y君)は、揃って合格しました。おめでとう~~~~

 夏休みや冬休みには、白樺教育館のカギを預けていたので、自由に学習していました。自学自習です。

 大学クラスに進めば、昨日のA君のように、「頭そのものを楽しく鍛えるどこにもないお得な学習を体験することになります。

 武田康弘

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

皆さん、おめでとうございます。

 考える頭ができてると、ガツガツと長期間、受験勉強せずとも普通の学校には入れるんですね。

 私の息子と姪もソクラテス教室でお世話になりました。
 二人とも事実上半年くらいの受験勉強で大学入試をパス。
 (法政と成城)

 特に息子のほうは高校3年間勉強しない学校でしたので心配だったのですが、危惧でした。
小中学校時の心身を通した学び、意味をつかみ取る勉強、知的好奇心が招く自然な勉強(本人は勉強と思ってない)が地頭(じあたま)・心を育みます。

 そう言ってもなかなか信じてもらえないところが辛いところですが、教育館に来られる方々ならお分かりになると思います。

 ともあれ、合格の報告私もうれしく思いました。

 ちなみに、私もソクラテス教室大学生クラスの生徒です。
 A君の同級生。ただし、63歳ですが(=^・・^=)


 古林 治
 (白樺教育館副館長 ボランティアでホームページ作成しています。
  一応、会社役員でもあります。)

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

古林さん、ありがとう~~~
 皆さま、
 以下に、重要な考え方についてお話しますので、ぜひ、ご熟読ください。

 実は、小学生の時から親しく交わっていた3人は、11月、一人が他者(友人)のことを話題にしたのをキッカケに、誰はどうした、誰が何点だった。誰は〇〇高校を受ける、となり浮足立ちました。
いまの大人(親)たちの意識を反映し、情報に振り回され、自分を見失う悪弊を見事なまでに(笑)現わし 「ソクラテス教室」らしからぬ精神状態になりました。

 わたしは、説得的にかつ断固として彼らに話しました。

 いいか!自分だけに集中しなければいけない。これから、決して他者のことを話題にするな、思うな!
受験のみならず、いまの情報社会に従えば、自己を見失う。絶対によい結果にはならない。つまらない人生に堕ちるぞ、生きるに値しない人生しか与えらないぞ、それでは人生の失敗だ。ブッダ(釈迦)の言う通り、従うべきもの、基準とすべきものは、自分自身の沈思以外にはない。自己に集中しろ!!!!

 それ以降、みなは驚くほど自分に集中したのでした。


 武田康弘

 

 

 

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染谷君、ロンドンへ。「大英博物館」のことから「一神教」を乗り越える話まで。三枝恭子さんとわたしと。

2015-10-27 | メール・往復書簡

  いま、教え子の染谷裕太君が自転車でヨーロッパを旅しています(1年半前には自転車で南北アメリカ縦断)。

イギリス(ロンドン)に入ったところですが、そこでの批評はとても興味深いので、ここに転写します。

後半の三枝恭子さん(コロラド州在住の言語学者・大学で教鞭)と私のコメントやりとりは、宗教表象の問題になり、大スケールの話です。

(※裕太君は中1から17年間にわたり生徒であり、白樺同人です。)

 

染谷 裕太さんが新しい写真11枚を追加しました

10月25日 9:17· 

 大英博物館

 イギリスというのは実に憎たらしい国だと思う。わりぃこと一杯やったり、あったりしても、車優先で道路が汚くて(というか全体的にドイツ、オランダより汚い)オランダ、ドイツとの落差にダメだこりゃと感じたりしても、ちゃっかりと凄いところは凄いんである。ロンドンフィルはベルリンフィルと比べても遜色ないほど滅茶苦茶に上手く、それが立ち見なら8ポンドで見れるほどに気軽で身近。しかも、来れなくなった友人の分のチケットを持っていた英国紳士が「座っていいよ」と、立ち見の私に声をかけてくれるではありませんんか。

 
ロイヤルフェスティバルホール (ロンドンフィルとフィルハーモニー0.の本拠地)

   大英博物館は世界中から強奪してかき集めた遺産の数々を堂々と展示して見せびらかしていて「うわっ」となるけど、きっちりタダで入れるようになっている。実に憎たらしい。

 この国はたぶん確信犯で良いことも悪いこともやっているんじゃないかと思う。まだドイツとオランダしか行ってないけど大陸の国とはやはり全然違う。表現としては逆だけど、イギリスに来てからアメリカみたいだと思うことが何度もある。アメリカ人が元イギリス人というのがよく分かる。日本ではよく「欧米」と一括りにするけど、...欧と米は全然違うと思うが、英と米は通じていると感じる。イギリス人をアメリカのような乾燥した広大な国土に住まわせるとアメリカ人みたいになるのか。なるほどな、と一人で納得。相当単純化しての見方ではあるけど。

 ロンドンはもう少し居ようと思ったけど、ゴチャゴチャしているし、ポンドが異常に高いし、冬になってしまうので、さっさとフランスへ渡ろうと思います。

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仲 誠一
大英博物館 盗品?だらけ、ミイラの部屋にはいると、なにか背中につきものが着きそうで、気味悪かった。 ミイラは異国の建物の中で成仏できるのでしょうか?

染谷 裕太
あれで展示されて見れるのは一部ですから凄いですよね。もちろん全部奪ったわけではないですが。エルギンマーブルの前で「ギリシャに返せ!」と書いたギリシャ国旗を持って少年とたぶんそのお父さんが写真撮っていました。
 エルギンマーブル

武田 康弘
「この国はたぶん確信犯で良いことも悪いこともやっているんじゃないかと思う。まだドイツとオランダしか行ってないけど大陸の国とはやはり全然違う。表現としては逆だけど、イギリスに来てからアメリカみたいだと思うことが何度もある。アメリカ人が元イギリス人というのがよく分かる。日本ではよく「欧米」と一括りにするけど、欧と米は全然違うと思うが、英と米は通じていると感じる。イギリス人をアメリカのような乾燥した広大な国土に住まわせるとアメリカ人みたいになるのか。なるほどな、と一人で納得。相当単純化しての見方ではあるけど。」

これ素晴らしい評論で、さまざまな知識と共に、心と身体と頭脳(感覚と感情と理性と)でなまの直接体験をしている裕太君ならではの慧眼だな-----、と感心した。

大陸合理論とイギリス経験論という近代哲学における相違を映してもいるようだな。

染谷 裕太
英国は鼻につく国(笑)というか、あまり長居したくない感じなのですが来てよかったと思います。来る前から違うよなとは思っていましたが、直接見て感じて「うん。なるほど」です。同じヨーロッパでも違いがとても面白い。

武田 康弘
各写真のところにも長々と書いたよ(失礼おば)。

三枝 恭子
わはは、染谷さん面白い。大英帝国はどうして可能だったんでしょうね。そういえば、フランス、スペイン、英国、どうしてあんなに強大な力で植民地を維持したんでしょうね

武田 康弘
三枝さん、そりゃ、強い宗教=一神教がバックボーンですよね。
伊藤博文はそれに気づき、日本にも一神教を!というので、皇室の伝統という神話による「天皇現人神の新宗教」をつくったわけです。
その威力はもうすばらしい、じゃなくて凄まじいものでしたよね。だから、その戦前=明治思想を!!といま、安倍ちゃんと自民党はがんばってる(笑憤)わけで~~す。

仲 誠一だんだん神髄に入ってくると、ついていけなくなりました。イギリスも、ギリシャも、英国の植民地にも住んだことがあるのですがねえ・・・。うわっぺらしか見てこなかった。

三枝 恭子
イスラムも、そうですよね。一神教、中央集権、世の中を、上下関係で統制する考え方と、生き物だけでなく全てのものに魂があるという汎神論的なかんがえかたと、これは個々の人間に両方とも内在するものなんでしょうか、そしてある時点でどちらかを選ぶんでしょうか。自分は前者をいいと思った記憶がないのですが。

武田 康弘
ユダヤ教を母とする兄弟です、キリスト教とイスラム教は。
人類史では、一神教は新参者で、元々は多神教です。
一神教の超越的真理という思想を変えるのが、本来のフィロソフィの普遍性の探求(個々人の善美への憧れを座標軸として自他の納得を生みだそうとする生き方)です。ーーー人類史の転回です。

三枝 恭子
人類史の回転、新参者、そうなんですね〜。わかります。
それが急激に拡散して世界を席巻してるかのように見えますが、人一人一人のなかでは、やはり多神教、汎神論、そして個々の尊重が基準ですよね、それも感じます。
今その新参者の限界がきてると思います。

武田 康弘
うん、転換点ですね。人類は前史を終えられるか?という最大の課題に直面している、と見ています。

三枝 恭子
染谷さんの記事を借りて、申し訳ないですが、
私もとみに、人類は一大転換期、といいうか、これで終わっちゃうか、さらに進化するかの瀬戸際だと思ってます。またお会いしてお話し伺いたいです。

 

 (写真は、染谷裕太君撮影 ソニーRX1-R)

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泥さんの従軍慰安婦論文 英訳へ 日本の「民」の良心を世界に発信します。三枝恭子さんに感謝。

2014-08-27 | メール・往復書簡

従軍慰安婦の問題、

18日に、泥憲和さんの論文を「白樺教育館」ホームページにまとめて出した(pdf)ことをお知らせしましたが、その時、どなたか英訳して頂けませんか、と書きました。

それに応えて、アメリカ在住の三枝恭子さんが、コメント欄で「引き受けます」と仰ってくれました。

大変な作業なのに、快くお引き受けいただき、とてもありがたいことです。感謝です。

戦後処理で、アメリカの世界戦略と日本の旧支配階級の利益が合致したために、戦争への反省が曖昧、とりわけ「思想的反省」はしないまま69年が経ってしまいました。それゆえに異常な事態が続きます。

従軍慰安婦問題は、「日本の常識は世界の非常識」である一象徴ですが、泥さんの論文は、日本の政治家や官僚や御用学者たちの次元の低さと、名もなき民間人の次元の高さを示す見本です。

日本は、今も昔の「民高官低」です。ペーパーテストしかできない愚かな「私」ではいけません。知の教育改革が必要です。

脱線しましたが、11月末に三枝さんが一時帰国するときに、お会いすることになりましたので、遅くとも年内にホームページで発表できると思います。

日本の「民」の良心を世界に向けて発信できます。国連本部と人権部会にも送ります。

実は、この件で、わたしは喜びが込み上げてくるのを抑えられません。ネットが生み出すつながり、自由で平等で、内容だけで互いを評価でき、協力しあえる、う~~~ん、なんという幸せ。

再び、まだ見ぬ三枝恭子さんに感謝です。

 

武田康弘


泥憲和氏の論文英訳について

 三枝恭子  2014-08-24 16:31:32

はじめてお便りします。米国コロラド州在住の日本人です。そのつもりで米国に来たのではないのですが、永住してそろそろ40年になります。「70年代」にベトナム反戦、そしてウーマンリブなどを経験した世代です。事情があって長い事活動しておりませんでしたが、やっとこのごろまた平和運動などに首を突っ込むようになりました。一応米国翻訳者協会の英和および和英の検定資格を持つ翻訳者です。いますこし大きな仕事を請け負っているので、どのくらい時間が掛かるか分かりませんが、1部あるいは全部、泥さんの論文の翻訳をお引き受けしてもよろしいです。お役に立てるようでしたら幸いです。

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視座の変化ー海外からの目 「日本はひらかれていない・鎖国しているみたい」   染谷裕太

2013-05-21 | メール・往復書簡

 

   視座の変化                         染谷裕太

 

今まで、日本の自然や文化や政治問題について考える時、
あたりまえですが常に「日本での生活」から考えていました。
しかし、これほど海外生活が長くなると、心身ともに日本からの距離が遠くなって、
日常生活の場が完全に外国になり、今まで日本の生活から生まれる考えで日本を見ていたものが、
今いる「海外の生活」から生まれる考えで日本を見るようになりました。
どう頑張っても外国人にはなれないので、外国人からみる日本というのは分かりませんが、
今の状態はそれに近い感覚なのかなと思います。

そしてそんな状態から見ると、日本は一言で言うと鎖国している様に見えます。
民主党の改革が失敗に終わり、再び戦前の状態に戻すような政治が行われています。
普通、先進国になるほど、市民が賢くなり戦争という最悪を避ける方向に進んでいくものですが
今の政権は中国、北朝鮮、韓国を敵視し、関係を悪化させる言動をとっています。
中国などを「危ない国」として口に出す人ほど、その危ない国と関係が悪化するような態度をとる。
普通の感覚であれば、危ないのであれば争いの起きない関係の構築を目指す以外ないと思うのですが。

先日、道中で出会ったコロンビア人の家に泊めてもらったのですが、
当然会話はスペイン語。半年スペイン語圏を旅しているとはいえ、
言語を習得する意欲が低いので日常会話レベルですらほぼ分かりません。
いつもの自分なら会話は分からないから諦めるのですが、
向こうは1回で分からなければ、何度も何度も粘り強く話しかけてきてくれました。
それにつられてこちらも辞書で調べながら返していくと、
全然分からないはずなのに、不思議とコミュニケーションはとれました。
完全に心を閉ざしていないかぎりは、どちらか一方が粘り強く話す姿勢をもてば、
会話も関係も成立するのだな、と気付かされました
これは政治の場であっても同じだと思います。政治でも最終的には人と人の対話ですから。
でも残念ながら、現総理は粘り強く話しかける態度をもった大人の政治家ではない。

これほど経済が発展し社会も一定の成熟をした国にも関わらず、
あなた明治時代の人物ですか?というような古い考えをもった人間、
現実の皮膚感覚が欠如した人間が政治を行い、それを支持する人が多い。
自分の想いを成就させることが絶対で、周りが見えていない、
憲法のなんたるかさえ分かっていない人間が総理になっている。
普通、辞任に追い込まれるくらいの事だと思いますが、そのまま続行。
昔、日本は他国から学び、急速に近代化を進め、経済も発展させてきましたが、
今現在は学ぶどころか逆戻り。

政治以外でも、外国の企業が他国でも通じるモノを作る中、
ガラパゴス携帯(今はスマホが主流ですが)と言われるような
日本でしか使えないようなものをつくったり、
中小企業が画期的なものを作っても中身を見ようとせず認めず、
外国の企業がその商品を認めて、それを見て初めて日本の企業も認めたり。

こういった逆行しつつある状況と、排他的な態度と、
これは直接関係はないことですが極東の島国で国土が海に囲まれているという地理的な見た目も相まって、
「ひらかれていないな」「鎖国してるみたいだな」と感じました。

出来る力は100%持っているのに出来ていない。これほど惜しい国が他にあるだろうかと思います。
以上が海外で長く生活して感じた「日本」です。

ちなみに日本の風土。
自然や食文化、治安や衛星状況などについては、
「良い」という思いが深まる一方で特に目線の変化はありません(笑)

 

染谷裕太

(裕太さんは、中1から大学卒業までの10年間、『ソクラテス教室(白樺教育館)』に通い続けたわたしの教え子です。昨年6月に≪自転車で世界一周3年の旅≫に出て、いまは南米にいます。武田)

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「はにかむことを知っている天才」小沢征爾さんがつくる音楽への私の見方。

2013-04-07 | メール・往復書簡

わたしの中学時代からの親友が、指揮者の小沢征爾さんを、「はにかむことを知っている超天才」と書いたメールをくれましたので、わたしの小沢征爾さんに対する思い、見方を書きました。

「はにかむ小沢さん」のことは、わたしも大好きで、素晴らしい人だな~~とずっと思い続けてきました。しかし、残念ながら、暫く前からの彼の演奏については、手放しでは楽しめないというのが本音です。

以下は、親友への返信メールです。

 ○○様

 小沢征爾さんの『ぼくの音楽武者修行』は、30数年前から長いこと中学一年生の授業で使い、彼の演奏する音楽を聞いてもらいつつ音読しました。 ず~と応援してきてLPCDもたくさん購入してきました。

 ただ、ウィーンフィルの音楽監督になったころ(超有名になったころ)からの演奏は、
 最高の評価を得たショスタコービッチの交響曲5番にしろ、
 奇跡のニューヨークライブと謳われた最近のベルリオーズの幻想、ブラームスの1番にしろ、各々の音楽の真髄に「届かない」と感じてしまいます。

 たとえば、サイモン・ラトルがつくる明晰で豊かな理念を感じるエロース=立体的な面白味とは異なり、平板的・直線的でひろがりを持ちません。聴衆は熱狂していますが。

マーラーの9番(2001年東京文化会館でのライブCD)など、西洋人がつくる世界とは別の意味で優れた演奏(美しく情緒的で涙を誘うような)もあり、好感を持ちづづけてはいますが、若いエネルギーの奔騰を示した以前の演奏のようには絶賛できない演奏も多いです。
 おそらくは、オーケストラプレーヤーをまとめる力はあっても、強靭な理念世界を生み出す力が彼の中にはなく(師の斎藤秀雄にはありましたが)、そのことが、若さの輝きを失った後の彼の演奏を平板化させているのではないかと思えます。

 小沢は、間違いなくわが国最高の指揮者ですから、これからの最晩年に、予想外の逆転(新たな価値をもつ演奏)が生まれることを祈ります。

 武田

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「心から出て、心に還る」 斎藤秀雄

2012-03-09 | メール・往復書簡

以下は、ある方への手紙(メール)の一部です。



小沢征爾らの先生の斉藤秀雄(彼を記念して結成されたのがサイトウキネンオーケストラ)は、
いつもいつも「心で歌え!心で歌え!」と生徒たちに言い、
音楽も人生も、「心から出て心に還る」、と話したとのことです。

確かに、
カタチー形式ではなく、
内容―心の豊かさ・深さが
人の生きる価値であり、ほんらいの人生というものです。

勝ち負けや外見的な美や世間的評価(有名か無名)に従う人生は、人生の「内容が貧しい」としか言えません。
真善美に憧れつつ生きるというのが「よき生・優れた生」であることは、哲学の実践的な勉強会に長年通われている○○さんは、よく御存じのことと思います。

人間の生は、真善美に憧れつつ生きるという次元と、
現実的な次元(利害・得失)をもちますが、
それは、平面的にふたつが並んでいるのではなく、立体的なものです。

人が生きる目的は、よろこびの世界を拓き享受すること=ロマン的・理念的世界の開発(真善美への憧れに基づく)ですが、
それを支える手段としての現実次元をもち、
この両者が立体的に一体化してはじめて人間の「人間としての生」は成立するのですね。

・・・・・・・・・・・


武田康弘
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「集団疎開裁判」へのご協力のお願い-佐藤昌子←拡散希望

2011-07-19 | メール・往復書簡

福島県の佐藤昌子と申します。

 原発事故から悪夢のような4ヶ月が過ぎました。
皆様からの心温まるご支援、心より御礼申し上げます。

 「集団疎開裁判」へのご協力のお願いと、欧州放射線リスク委員会(ECRR)議長のクリス・バスビー博士来日公演のお知らせのため
メールいたします。重複をご容赦ください。

 福島に住む私たちが、今もっとも恐怖に感じているのは内部被爆です。
私も子を持つ親として、子供や若者の内部被爆が心配でなりません。
スーパーには復興の名の下『地元野菜』ばかりが並んでいます。
地元産以外の野菜を口にするのはとても困難な状況です。

怒りと絶望感が広がる中、
福島県郡山市で
小中学生を持つ親達14名が
郡山市に対し、年1ミリシーベルト以下の安全な場所で教育を実施すること
を求めて仮処分を申請しました。
学校ごとの疎開を求める「集団疎開裁判」です。

 郡山市をはじめとする福島県内の子供たちの多くは、
すでに外部被曝だけでも1ミリシーベルトを超えており、
尿からはセシウムが検出されています。
普段と変わらない生活を送る子供達を見ていると、胸が痛み、私達大人の責任を強く感じます。一刻の猶予もありません。
個人での避難だけでは子供達を救えません。

 裁判をサポートしていただいている、クリス・バスビー博士の緊急来日が実現し、各地で講演会を開催することとなりました。
欧州放射線リスク委員会(ECRR)では、
原子力推進の立場の(ICRP)よりもはるかに厳しい基準(一般公衆では10倍厳しい年0.1ミリシーベルト)を設けています。

「集団疎開裁判」の詳細及び、クリス・バスビー博士の公演日程については、
下記ブログに紹介されています。
講演は、7月17日(日)東京から始まりますが、
突然の連絡で申し訳ありません。

 http://fukusima-sokai.blogspot.com/2011/07/ecrr1721_11.html

会津若松講演のチラシは下記のサイトです。

 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/110713Aizulecture.doc

 ECRR基準を広く伝え、裁判に勝利することは、
安全神話を振りまき、経済復興だけを優先して県民を危険にさらしている
県や国の政策を替える力となり、脱原発にも繋がると信じています。

 世界初となる「集団疎開裁判」への署名、クリス・バスビー博士公演費用
のカンパのご支援を心よりお願い申し上げます。

 お手数ですが、署名用紙は下記よりお取り出しください。

 http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/Signature.pdf

ふくしま連帯ユニオン宛てにお送り頂いてもかまいません。

 ふくしま連帯ユニオン
   〒963-8041 郡山市富田町下小次郎木32-1

         メール rentaiun@gmail.com

         FAX 024-973-7529
         TEL 024-973-6794

 短期に多くの署名を集める必要があります。
メールをお知り合いの方々に転送いただければありがたいです。
子供達を救うために皆様のお力をお貸しください。
心よりお願い申し上げます。

 佐藤 昌子(元パナソニック電工裁判原告) 福島県郡山市在住

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■ 「反原発」オピニオンリーダー中部大学武田邦彦教授は3.11以前はバリバリの「原発推進」派だった!

2011-07-14 | メール・往復書簡
以下は、「市民連帯ML」への山崎康彦さんの投稿です。


今や最強の「反原発」オピニオンリーダーの一人となっている中部大学武田邦彦教授は、実は今年3月11日の福島原発事故発生まではバリバリの「原発推進」派であり「自然エネルギー反対」の急先鋒であった証拠が見つかりました。

ブログ「たかしズム」様が2010年8月20日収録の東京電力関連会提供のラジオ番組を公開されています。

http://takashichan.seesaa.net/article/214156058.html

ラジオ番組:クロストークエネルギー「環境問題の嘘を見抜け」

      製作:電気新聞

      提供:電力中央研究所、三菱重工業、東電工業、東電設計、東電環境エンジニアリング

番組は以下のURLで聞けます。

http://ht.ly/4zf3r

武田教授はこの番組の中で「日本に一番良いのは原子力エネルギー」「風力や太陽光は自然を破戒する」と「原発推進・反自然エネルギー」の主張を声高に主張されています。

武田教授の3.11以前の「原発推進」の主張と3.11以降の「反原発」の主張は真逆となってりますが、教授は何の説明も釈明もしていません。

武田邦彦教授の3.11以降の「反原発」の主張の中には有益な情報が多くあり多くの読者に影響を与えていますが、所詮は「変わり身の早い」「無節操」な学者なのでしょうか?

40年間一貫して「反原発」を貫いている京大原子炉研究所小出裕章助教の生き様と比較すれば、どちらが本物かがすぐわかります。

(終わり)
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田中角栄氏の「経世会」と岸信介氏の「清和会」ー露骨な検察庁の差別

2011-07-07 | メール・往復書簡

再び、山崎康彦さんのメール(市民連帯ML)をご紹介します。
興味深い分析だと思いますので。ただし、「日本は米国の植民地」という規定は妥当ではなく、「保護国」(ウォルフレンの言葉=概念)というのがよいでしょう。


■ 田中角栄氏の「経世会」と岸信介氏の「清和会」

私は7月4日付けの記事で小沢一郎元民主代表の「無罪」は確定したと書きました。

http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/dfb1ed86bb0e432e232d10bf11fc2b92

その根拠は、東京地裁登石郁朗裁判長が陸山会土地購入事件」の公判で検察が申請した石川知裕衆院議員ら元秘書3人の供述調書計38通のうち12通 を「信用できない」と却下したからです。しかも却下した供述調書の中に石川議員らが「小沢元代表に報告相談した」と「小沢一郎氏の共謀」を裏付ける供述調書が含まれていたからです。

検察官役の3人の弁護士は「東京第五審査会」の二度の「起訴相当議決」を受けて小沢一郎氏を「共謀容疑」で「検審起訴」しましたが、その根拠は石川議員と池田元秘書の「小沢元代表に報告相談した」との供述調書だったのです。

根拠が裁判所によって否定された以上、検察官役の3人の弁護士は「検審起訴」を直ちに取り下げるべきなのです。


▼ 小沢一郎氏の「師」は田中角栄元首相

田中角栄元首相が作った「経世会」の主だった政治家は軒並み検察に強制捜査を受けて失脚しています。
以下のリストをご覧ください。



(田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件(←東京地検特捜部)

(経世会)竹下登  失脚 リクルート事件(←東京地検特捜部)

(経世会)金丸信失脚逮捕 佐川急便献金・脱税(←東京地検特捜部&国税) 

(経世会)中村喜四郎 逮捕 ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)

(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)

(経世会)鈴木宗男  逮捕・下獄中  斡旋収賄 (←東京地検特捜部)

(経世会)橋本龍太郎 議員辞職(死亡) 日歯連贈賄事件(←東京地検特捜部)

(経世会)小沢一郎  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)

(経世会)二階俊博  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)

(旧亀井派)中川昭一(死亡)ローマ朦朧記者会見(←世界銀行総裁ロバート・ゼーリックが仕組み、篠原尚之財務官と

財務省国際局長玉木林太郎 、越前谷知子記者が関与したとの説)


一方岸信介元首相が作った「清和会」の政治家は誰も検察の捜査を受けることなく「安泰」です。
以下のリストをご覧ください。


(清和会)岸信介    安泰

(清和会) 佐藤栄作   安泰

(清和会)福田赳夫   安泰

(中曽根派)中曽根康弘 安泰

(清和会)森 喜朗    安泰

(清和会)三塚 博   安泰

(清和会)塩川正十郎  安泰

(清和会)小泉純一郎  安泰

(民間) 竹中平蔵   安泰

(清和会)尾身幸次   安泰

(清和会) 安部晋太郎  安泰

(清和会) 福田康夫   安泰

(麻生派) 麻生太郎 安泰

(清和会) 中川秀直 安泰

(清和会) 町村 信孝 安泰

▼ なぜこれほどまでに露骨に色分けされているのか?

「経世会」の政治家は汚職や金権にまみれていたために検察の強制捜査を受けたのでしょうあ?

「清和会」の政治家達は清廉潔白だったために検察の強制捜査は受けなかったのでしょうか?

これほどまでに露骨に色分けされたのは汚職や金権の問題ではなく「清和会」をつくった岸信介元首相と「経世会」をつくったの田中角栄元首相の「米国との関係」に根本原因があるのです。

「清和会」をつくった岸信介元首相と米国との関係は、対等や従属どころではなく彼はCIAに金で雇われた米国の利益代理人=エージェントだったの です。

日本の大手マスコミはこのこ事実を一切報道しませんが、岸信介元首相がCIAに雇われたエージェントであったことは情報公開された米国務省資料や米公文書館資料ですでに証明されています。

このことは、ピューリッツア賞を受賞したティム・ワイナー・ニューヨークタイムズ記者が書いた『CIA秘録上』(文藝春秋社)の第12章「自民党への秘密献金」に詳しく書かれていますのでぜひお読みください。

他方「経世会」をつくった田中角栄元首相は、1972年夏電撃的に中国を訪問して「日中国交正常化」を実現しまた米石油メジャーの独占支配に抗し日本独自のエネルギーや資源の確保に向けて積極的に「日の丸外交」を展開しました。

すなわち「経世会」は「国益派」政治家の集まりであり「清和会」は「米国の利益」を第一に考える「エージェント政治家」の集まりなのです。

戦後間もなくGHQが闇物資の摘発を専門にする舞台として創設した東京地検特捜部は、米国が「米国の利益」を損なう政治家と判断した「国益派清和会」の政治家をターゲットに「強制捜査」を仕掛けて政治家を抹殺してきたのです。


▼ 日本は米国の「植民地」

戦後の日本は見かけは独立国ですが実体は「米国の植民地」そのものであり多くの国民はその事実に気付いていません。

日本人が営々として築いてきた富は米国と日本人エージェントに収奪され続けてきたのです。

日本人の生活は破壊され人権は侵害され続けてきたのです。

米国は米国の利益を第一に考える「清和会」の政治家を代々日本の首相=植民地総督に据えてきました。

田中角栄氏や小沢一郎氏のように、「米国の利益」を破壊する危険な政治家が国民の広範な支持を受けて首相となり反米的な独自政策を実行し始めたと たん、米国はCIAや公安警察が集めた個人秘密情報を基にして東京地検特捜部に「国策捜査」を指示し逮捕・起訴・有罪にして政治生命を断つのです。

東京地検特捜部が仕掛けた2009年3月の「西松建設政治献金事件」と2010年1月の「陸山会土地購入事件」と大手マスコミによる「小沢バッシ ング」は「国民生活が第一」「米国との対等な関係」「官僚支配排除」「東アジア共同体」を主張する小沢一郎元代表の政治生命を断つ目的だったのです。

日本の大手マスコミはCIAの支配下にありますので東京地検特捜部の「国策捜査」に全面協力し「世論誘導」して何も知らない国民をだますのです。

小沢一朗元民主党代表に対する検察による二度の「国策捜査」と大手マスコミによる異常とも言える「小沢バッシング」は、米国と日本人エージェントの「小沢つぶし」と「民主党政権転覆」があったのです。

昨年6月2日の鳩山首相と小沢氏の突然の辞任によって民主党政権を乗っ取った菅首相率いる民主党Bグループは凋落著しい「清和会」にとって代わって今や「米国の利益代表」となっています。

「賢明なる国民」は米国の「植民地」状態の日本を「真の独立国」にするために売国的な日本人エージェントを全員退場させなければならないのです。

(終わり)

山崎康彦

ーーーーーーーーーーーーーーーー
コメント

保護国。東大病が蔓延した八百長の国 (林) 2011-07-07 22:16:29

山崎様、武田先生

九州電力のやらせメールしかり、検察問題といい、一体何なんでしょうか?

幼少の子どもたちを育てる友人らは、次の音楽に合わせた映像、「東大の輩は、将来の被爆訴訟に向け絶対に忘れまい」と申しております。
是非、ご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ETaDN13Je3Y&feature=relate

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知、勉学そのものを変革しないと・・・ (武田康弘) 2011-07-07 23:43:27

林さん

ここまで「八百長」だと言葉もないですが、義務教育に始まる今の「勉学」自体が八百長(ただの事実の羅列ー意味を問うことをしない暗記競争とパターン知を身につけさせる洗脳教育)ですからね。
受験勝者の東大生が頭がよいと皆が思っているので、この八百長を暴く者がいないのです。「知」とは何か?を大元から問い直し、根源的変革をする以外に問題解決の可能性はありませんよね。
知の変革=意味論・本質論を開始せよ!



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【YYNewsプラス】■ 小沢一郎氏の「無罪」は確定した!

2011-07-05 | メール・往復書簡

以下は、市民連帯MLー山崎康彦さんのメールです。


【YYNewsプラス】■ 小沢一郎氏の「無罪」は確定した!


私は以前から小沢一郎元民主党代表をターゲットにした検察による一連の国策捜査と大手マスコミによる「小沢バッシング」は、戦後日本を支配し利権と特権を享受してきた米国支配層、自民党清和会、霞が関特権官僚、大手マスコミ、財界などの既存勢力が政権交代を実現して「国民生活が第一」「米国との対等な関係」 「官僚支配打倒」「政治主導」「コンクリートからヒトへ」「東アジア共同体」を唱え る「革命家」小沢一郎氏を政治的社会的に抹殺する目的で仕掛けた戦後最大の「政治謀略」であると主張してきました。

【関連記事】

「検審起訴」攻撃は米国からの独立を目指す「小沢民主党政権」阻止の「戦後最大の政治謀略」

http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/72a82c3d55f911d36dd88e49fa88c3a7

▼ 風向きが劇的に変わってきた

私の主張は「ネット世論」の方々には支持されましたが、大手マスコミが支配・操作する「マスコミ世論」には無視されてきました。

しかしここにきて風向きが劇的に変わってきたことを感じます。

その根拠の一つは、「陸山会土地購入事件」の公判で東京地裁登石郁朗裁判長が検察が申請した石川知裕衆院議員ら元秘書3人の供述調書計38通のうち12通を「信用できない」と却下したことです。

しかも却下した供述調書の中に石川議員らが「小沢元代表に報告、相談した」と「小沢一郎氏の共謀」を裏付ける供述調書が含まれていたのです。

東京地裁登石郁朗裁判長は石川議員や池田元秘書が検察官に供述した内容は「検察官による誘導あるいは強制があり信用できない」と判断して証拠採用しなかったのです。

そもそも小沢一郎氏が「起訴」されたのは、検察による通常の「起訴」ではなく「起訴」出来なかった検察が謎の秘密組織「東京第五検察審査 会」を使って二度にわたり「起訴相当議決」を出させた上で検察官役の弁護士3人に小沢氏を無理やり「検審起訴」させたことから始まっています。

検察官役の弁護士3人が「検審起訴」した最大の根拠は、今回裁判所が「信用できない」と証拠採用しなかった石川議員と池田元秘書の「小沢元代表に報告、相談した」との供述だったのです。

「検審起訴」の根拠を失った検察官役の弁護士3人は、直ちに小沢氏への「検審起訴」を取り下げるべきなのです。

もしも裁判を続けたとしても小沢氏の「無罪」は確定していますので時間と税金の壮大な無駄になります。

もしも裁判を強行した結果「無罪」となれば、検察官役の弁護士3人のみならず、二度にわたって「起訴相当議決」を出した「東京第五検察審 査会」の審査員全員と審査補助の2人の弁護士そして情報公開を一切拒否してきた「検察審査会事務局」の責任者は、莫大な損害賠償を請求されることになります。

風 向きが変わったと感じた第二の根拠は、小沢一郎氏の追い落としの中心メデイでニュースのトップで「政治とカネ問題を抱える小沢一郎氏」と必ず紹介して「カ ネに汚い金権政治家」のイメージを植え付けてきたNHKが「裁判所、特捜部の取り調べ批判」と「小沢有利」の報道を開始したからです。

以下はNHK記事の転載です。

▼ 裁判所 特捜部の取り調べ批判

7月1日 NHKNews

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110701/k10013916931000.html

民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件で、起訴された元秘書らの主な供述調書のほとんどが証拠として採用されないことになりました。

決定の中で裁判所は、「心理的圧迫と利益誘導を織り交ぜながら、巧妙に供述を誘導した」と指摘し、東京地検特捜部の取り調べを厳しく批判 しまし た。

この事件で、収支報告書にうそを記載した罪に問われている衆議院議員の石川知裕被告(38)ら小沢元代表の元秘書3人は、裁判で無罪を主 張し、検察は起訴の内容を認めた捜査段階の供述調書38通を証拠として採用するよう求めていました。

それについて、東京地方裁判所はこのうち12通を「信用できない」として、証拠として採用しない決定をしました。

NHK が入手した決定文の中で、裁判所は、石川議員の取り調べを担当した検事が、「特捜部は恐ろしいところだ、何でも出来るところだぞ、捜査がどんどん拡大していく」と脅すような言葉を述べる一方で、「調書にこれぐらい書いて も、小沢さんは起訴にならないから」と安心させるような言葉も伝えていたと認めました。

そのうえで、「威迫とも言うべき心 理的圧迫と利益誘導を織り交 ぜながら、巧妙に供述を誘導した」と指摘し、特捜部の取り調べを厳しく批判しました。

今回、証拠として採用されなかった供述調書の中には、石川議員らが 「小沢元代表に報告、相談した」などと供述した調書も含まれています。

裁判所の決定は、ことし秋にも判決が言い渡される見通しの石川議員らの裁判だけでな く、今後の小沢氏の裁判にも影響を与える可能性があります。

一方、検察は、調書に対する評価が不当だとして、近く東京地裁に異議申し立てを行うことを検討しているということです。検察幹部の1人は、「客観的に見て、収支報告書にうその記載があったことは間違いないので、無罪 になることはありえないと思っている。バタバタしてもしかたがないので、淡々と判決を待つしかない」と話しています。

元秘書らの弁護団の関係者は、「自分たちも驚くほど検察の調書が採用されなかった。検察が主張したかった内容はすべて削られたと言える。裁判長の怒りのようなものも感じる」と話しています。

(転載終わり)


▼ 裁判所の危機感


日本では検事が起訴した刑事事件の有罪率は99.9%です。

世界的に見てこの異常な有罪率を許しているのは、日本の裁判所は検察の支配下に入ってしまっているからです。

しかしながら、さすがの裁判所も今回の検察による供述調書が全くデタラメでありここで黙認したら「日本の司法」そのもが国民の信用を失う という相当の危機感があったからだと思います。

一度は政権交代に成功したがその後米国支配層と検察と大手マスコミを代表とする既存勢力に抹殺されかかった小沢一郎氏は、「ネットメディ ア」を駆使する「賢明なる国民」と共に当初の「革命」を実現できる状況にようやくなっってきたのだと私は思います。

山崎康彦

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小沢氏の件 楽観視には異議 (林) 2011-07-05 18:58:43

山崎様へ

それでも楽観視には少々?でございます。
小沢氏は元福島県知事同様、「この国にとってはよろしくない存在」とされており相手方の今後の反駁を危惧します。同時に、
弘中弁護団が近い将来、明確なケリを付けて下さることを願う一人です。

また特捜部は東電幹部には動いていないようですが、
脱原発、検察批判で知られるジャーナリスト
岩上氏、上杉氏が小沢氏同様、狙われているようです。(明大シンポより)
http://shiminnokai.net/sympo0623.html

ーーーーーーーーーーーーーーーー

流れが変わる (武井繁明)

主要供述書を不採用に導いた要因は様々あると思いますが、村木厚子さんが、特捜の取り調べで完全否認を貫き、公判でも無罪を揺るぎなく主張してこられたことも大きな要因だと思います。
検察特捜の苛酷で杜撰な取り調べは、一部では周知されていましたが、村木公判で日本中で知るところとなり、隠そうにも隠すことができなくなってしまったこと。
こうなると、早めに保険をかけるのが権力で、裁判所も例外ではないと思います。
少し穿り過ぎでしょうか(苦笑)

それはそれとして、山崎康彦さんも「風向きが変わった」と仰っていますが、小沢問題の報道とちょうど同じ頃、池田香代子さんが、「メディアの原発報道に対する姿勢が一斉に変わった」と驚き、評価していました。
もしかしたら、大震災を契機に、このままでは日本は崩壊してしまうという圧倒的な危機感から、大きな流れの底に変化が現れたのかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーー

大元から変えないと、おしまい(武田康弘)

「もしかしたら、大震災を契機に、このままでは日本は崩壊してしまうという圧倒的な危機感から、大きな流れの底に変化が現れたのかもしれません。」 (武井)

うん、そうですよね。

テレビでは、大食いを争い、自分だけが贅沢三昧の暮らしをする醜い「セレブ」を成功者ー偉い者のように紹介する。
これほどバカげた世の中がかつてあったでしょうか?

まったく同じことですが、「丸暗記とパターン知」競争の勝者を頭がいいとする「東大病」(教)という集団精神病。
これを治癒しないと、日本は根元から腐り、倒れます。

コメント (7)
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「布川事件・検察の大罪をぶった斬る!」 三井環

2011-06-15 | メール・往復書簡

以下は、三井環さんからのメールです。
(三井環さんは、元大阪高等検察庁の公安部長で、検察庁の組織的裏金づくりを内部告発して逮捕され、有罪、服役された方です。)



三井環です。

布川事件について下記対談を実施いたします。多数の方の
参加をお待ちしています。


「布川事件・検察の大罪をぶった斬る!」

再審無罪確定の杉山卓男と元大阪高検公安部長の三井環が対談
●なぜ虚偽自白調書が作成されたのか!
●なぜ目撃証人が抹殺されたのか!
●検察の証拠隠しとは!
●えん罪を防ぐにはどうすべきか!
●徹底激論!

日時  7月12日午後7時~9時
場所  たんぽぽ舎
東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F
   (JR水道橋駅から徒歩5分)
    TEL 03-3238-9035
入場料 1000円 先着100名
主催者「市民連帯の会」代表 三井環
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「学校に言論の自由を!」裁判ー7月7日ぜひ傍聴を!土肥信雄

2011-06-14 | メール・往復書簡
以下は、土肥信雄さん(元三鷹高校校長)からのメールです。


いよいよ私の裁判も大詰めとなりました。
7月7日(木)七夕の日の最終口頭弁論のお知らせです。
私が意見陳述をしてをする予定です。この日に判決日が決定します。
ぜひ傍聴においで下さい。

知り合いの方にも転送宜しくお願いします。

携帯の場合もあるので添付したチラシの内容は下記の通りです。

「学校に言論の自由を!」裁判!

第12回最終口頭弁論は 、7月7日 七夕の日です!!

今回で結審、判決日が決定します。是非裁判の傍聴に駆けつけて下さい

今回は約2年間の裁判を通して、東京都教育委員会の非常識に対する怒りの思いを、本人(土肥)が陳述します。

日時●7月7日(木)午前10時~

★傍聴席の定員は42名です。開始時間間際ですと入れません。できれば、30分前位には、お越しください。



場所●東京地方裁判所522号法廷

(前回の527法廷から522法廷に変わりました。お間違えの無いようにして下さい。)

★裁判終了後、弁護士会館 5階 

「508ABC」で報告会を行います。ぜひそちらにもご参加ください。



連絡先●090-5642-6304(高本)090-2780-7728(平山)


土肥 信雄
土肥元校長の裁判を支援する会
http://www.dohi-shien.com/html/

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明日の「脱原発シンポジューム&デモ」にご参加を!三井環

2011-06-10 | メール・往復書簡
以下は、市民連帯mlです。
(代表の三井環さんは、元大阪高等検察庁の公安部長で、検察庁の組織的裏金づくりを内部告発して逮捕され、有罪、服役された方です)


三井環です

明日、全国で100団体以上による脱原発デモが行われます。東京では
森ゆうこ氏らを迎え「6.11脱原発100万人アクション」の下記シンポジュ
ームとデモが開催されます。梅雨のため天候が心配ですが、原発を心配
される皆さまには是非ご参加頂きます様お願いいたします。

<なお当日会場ではカンパを是非、お願いいたします!>

1)シンポジューム(主催:「市民連帯の会」代表 三井環)
◎日時:6月11日(土)午前10時20分~午前11時30分
◎場所:四谷区民センター (地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」駅徒歩5分)
    東京都新宿内藤町87番地/℡03-3351-3314
◎出席者:・司会進行 三井環(市民連帯の会代表)
     ・ゲストスピーカー 森ゆうこ(参議院議員、民主党)
     ・   同      三上治(ジャーナリスト)
     ・   同      原田裕史(原発評論家、たんぽぽ舎講師)
     ・   同      藤島利久(市民連帯の会、四国地区代表)
     ・佐藤栄佐久(元福島県知事、メッセージ映写)

2)デモ行進(主催:原水爆禁止日本国民会議)
◎日時:6月11日(土)集合13時 集会13時30分 デモ出発14時30分
◎場所:東京・芝公園23号地(東京タワー下・地下鉄三田線「御成門駅」5分)
◎デモコース(予定):芝公園→新橋→東電本社前→日比谷公園(流れ解散)
※雨天決行
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