さいたま市では、俳句の内容も市の役人が当否を決めるーーすごいことになりました。
市民の文芸作品については、さいたま市の役人が「政治的」かどうかを見定め、公民館の月報への搭載を決めるといいます。
戦前の日本、旧ソ連、いまの北朝鮮などと同じで、市民の文芸活動も、その内容の当否は、役人が管理し、政治家である市長が決めるーーーこれが、わが日本の伝統!?とのことです。
公民=市民の思想、表現の自由は最大限に尊重されなければならない、という近代民主制の原理・世界人権宣言・日本国憲法に真っ向から挑戦する唖然とする話です。
ストレートな憲法違反、19条 思想及び良心の自由はこれを侵してはならない。
21条 一切の表現の自由は、これを保障する。
98条 憲法は最高法規であり、これに反する法律、命令(など)は、その効力を有しない。
99条 すべての公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
さいたま市長や教育長という地方政治家や役人だけでなく、安倍晋三という名の首相は、白昼堂々と「違憲」を閣議決定するのですから、すでにわが日本は、民主制国家としては終わっているのかもしれません。みなウヨク思想=国体思想の持ち主ですから。自分が決めることが正しい=憲法など足手まといなものは、消去!という蛮行が通る国では、主権者は国民ではなく、戦前からの支配層=政治家であり、官僚=役人であるようです。民主制は形だけ。
国連人権部会からも人権軽視の日本政府に、厳しい改善勧告が出ましたが、安倍政権は、改善する気などさらさらありません。「人権などは欧米の作ったもので、従う必要はない」という本を出したいる男(八木秀次)が安倍首相のお友達で、かつ政府の教育再生実行委員なのですから、もう言葉を失うほどのデタラメさ。
愚かな役人と市長しかもてないさいたま市で、公民館活動(=市民の自発的活動)の「月報」を検閲し、不掲載としたのは、以下の俳句です。「世論を二分する内容の俳句は載せられない」との理由ですが、憲法を守るというのは、政治家や役人など公務員の根本義務なのにも関わらず?!?!?!? 極端なまでに頭が悪いのか??精神の病気なのか??
「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」ーーーー政治的内容につき、市民の活動にふさわしくない、ううう、凄い国になってきました。戦前の思想・言論統制社会に戻る。
武田康弘