われわれ日本人の困った問題が生じる原因は、「タケセンのブログにある通り、存在次元において自己を肯定できないために、具体次元において自己批判ができない」―ですよね。
と、高城長生館(整体院)の高城久さんが、今日、語気を強めて言っていましたが、ほんとうにその通りだと思います。
ここにあらゆる人間問題の根源がある、と言ってもよいでしょう。子育て・教育論もこのことに無自覚だと、何をどう考え・話してもみな砂上の楼閣です。
私が生きて在ること・存在していることの【驚異】-この私の存在を受容し、肯定すること。まず、その生の前提がしっかり得られないと、具体的・現実的な次元で自己省察・自己批判を繰り返しながら前進することはできません。逆に言えば、自己批判できずに、自己防衛ばかりしているのは、自己の存在を肯定できないところから生じる不幸だと言えます。
われわれ日本人の困った問題、
戦争責任を曖昧にする態度も、「理論」に隠れて実存(欲望)問題から逃げ、自己を欺瞞するような生き方も、世間体を気にして脅迫神経者のごとくにしか生きられない仮面の生も、他者への道徳的批判をしたり顔で繰り返すマスコミ人の無価値な言説も、「存在次元と具体・現実次元の混同ないしは無自覚」がもたらすものではないでしょうか。
24日のブログー「自己批判なき自己肯定は、よきものをなにも生みません」をぜひご覧下さい。クリック
武田康弘