思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

『個独という生き方』下重暁子著 個性と豊穣な孤独  ときめき感覚は、自分だけのもの。東京新聞刊

2022-11-26 | 恋知(哲学)

以下は、今朝11月26日の東京新聞10面からです。


 下重さんはこれまで「孤独」をテーマに多くの著作を出してきた。
自分を探求し自分の感覚を研ぎ澄ますことで得られる充実した孤独ー
ただ最近になり気付いたことがある。個性豊かな人たちとの交流が
「個」の確立に影響を与え、それにより「孤独」を楽しめるように
なったことだ。

 本書で紹介される個性を読むと47通りの「ときめき」があると
感じる。恋愛で、仕事で、抑えがたい感情、情熱に駆られる個性た
ちだ。たとえそれが苦悩や葛藤をもたらすとしても、・・・。
知識や教養と違い、ときめきを抱く感覚は自分だけのものです」。
豊饒な個性の源かもしれない。

東京新聞刊1540円 30日発売(稲熊均)



下条暁子さん、86歳の写真にはただ驚きしかない。

武田康弘

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「南無恋知」 21世紀の念仏で、ブッダ思想の究極を現わします。一神教を超えて。

2022-11-17 | 恋知(哲学)

 「南無恋知」(なむれんち)

 浄土真宗東本願寺派(大谷派)の東弘寺がわたしの恋知思想につけてくれたお念仏。
21世紀の新しい念仏で、かつ、ブッダ思想の究極を現わしています。一神教を超えて。
 わたしは、恋知する実存者。

南無は、帰依する。 恋知は、元から考える営み。
南無恋知は、イコール ほんらいの恋知=哲学することを指します。

神ではなく、自分自身の日々の体験をもとにして、大元から考えてみるという営みを拠り所にする、という意味です。


武田康弘
 
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集中&リラックスで、学習時間を短縮する武田方式の成果! 中3数学100点

2022-11-11 | 教育
集中&リラックスで学習時間を短縮する武田方式の成果!!

いつも80点前後のA君は、学期末テストで、数学100点!

楽しくのんびりで集中お得な学習法で、心も晴れ晴れ~~~~~
 
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竹田青嗣著「新哲学入門」講談社現代新書 2022年9月刊 竹田さんとの長い交際をもつ私の直球コメント

2022-11-09 | 恋知(哲学)

竹田青嗣著『新哲学入門』講談社現代新書 2022年9月15日刊のAmazon書評に、
彼と私の根本的違いを記しました。竹田青嗣さんや彼のグループの方からの返信をお待ちします。


トップレビュー

上位レビュー

武田康弘

5つ星のうち3.0  竹田さんとの長い交際をもつ私の直球コメント。

2022年9月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

 竹田青嗣さんとは旧知の仲、89年のNHKブックス「現象学入門」の見事な現象学解釈を広めるべく、我孫子市全世帯に配付の「緑と市民自治」紙(わたしの発案でつくられた福嶋浩彦我孫子市議・後市長の新聞)に詳しい案内を載せて、市民会館で「ほんとうとは何か」(真理論)の講演会を行ないました。
 わたしは、現象学を、社会改革運動をマルクス主義的発想から根本的に変えるための認識論の基盤と位置付けてこの講演会(90年9月24日・我孫子市民会館)を企画したのでした。竹田さんは、その時はそこまでの思いはなかったかもしれません。

 わたしは、小学6年生の時の思想的悩みから、人間の生の原理を欲望として捉え、その視点で自分や他人の生き方を見てきましたから、竹田さんの欲望論の投企は当然のものと思い、賛同します。
 ただ最初に気になったのは、竹田さんは、西ヨーロッパ哲学(キリスト教スコラ哲学の改革版)の淵源をエーゲ海の知と見ていますが、これは欧米人に騙される日本の学者の典型で頂けないのです。水と油、多神教のギリシャを強い一神教の西欧の起原とするのは彼らの我田引水でしかなく、古代ギリシャはブッダ始原の仏教と対話し、ポリスの王たちは多くが仏教に帰依したのです。詳しくは中村元著の「古代インド」にあります。

 この本は、竹田さんが長年かけて西欧哲学(一部はエーゲ海文明の知)を仲間と共に精魂傾けて読んできた成果ですが、おそらく今も今後も、大多数の日本人には関係の薄い西欧の話しでうめられています。西欧人の西欧のための言説が日本語で書かれていて、引用もまたすべて日本語訳本によっています。そして、【哲学言語ゲーム】というタームが絶対の前提に据えられています。全西欧哲学+エーゲ海の知が、哲学言語ゲームの展開として俯瞰され、竹田解釈により首尾一貫とした【絶対精神】のように提示されています。
 ですから、ゲームに乗りにくい話し=竹田解釈にとって無意味とみなされる思想ははカットされ、20世紀最大のビックネームであったサルトルはまるで存在しなかったような扱いです(驚)。竹田さんが昔、西欧哲学が読めずに悩んでいた時に救世主となったフッサールにしても、竹田解釈学を進めるアイテムとなっています。まことに竹田による西欧哲学の全解釈ですが、昔、彼は、「哲学は趣味だ」とわたしに強調して言っていましたので、これでよいのかもしれません。

 そのように遇すれば、個々の哲学者の解釈は優れていて、大学内哲学よりも本質をついていますので、役立たせることができます。その点ではお勧めです。しかし本全体を読むとなると、竹田解釈学を習うことが哲学することになり、ソクラテスが造語したプロソピア(恋愛の情+知=直訳すれば恋知)としての白紙に戻して自分の体験をもとに自分で考える営みではなく、西欧哲学の竹田解釈をよく知ることが「哲学」となります。
 事実、熱心な彼の読書会の参加者である高校教師は、「自分は教育問題には関心がない」と言ったように自分の仕事や目の前で起きていることには関心がなく、哲学書の読書会が最大の関心事となります。わたしの周辺でも、哲学言語ゲームを竹田本を次々と読むことで行ない、自分の頭で考える代用品にし、それまで関心のあった社会問題は、本を読んで解決!(笑)となり、現実を変える行為はやめて、おとなしく読書する人になりました。人間から牙を抜いて保守化させる効果は見事なまでにあります。

 実際、竹田さんは、「学校は国家空間だ。ゆえに生徒の自由も教師の自由もない」という基本思想をもつ「プロ教師の会」の本を朝日新聞で絶賛してみたり、blogにアメリカのイラク戦争支持を書いたりしていましたから、保守主義者なのでしょう。こうなると論理などどこにいったのか、となります。主権者を人民(≒国民)とする民主政国家では、学校は主権者とこどものために官が市民サービスのために設置するものです。それを国家空間だから自由がない、というプロ教師の会の思想を擁護するとは驚きです。人民主権のルソーの社会契約論について、とても的確な評価と解説をしているのに、何故? また、少なく見積もっても50万人近くのイラクの民間人を殺したアメリカへの支持はいまも変わらないのでしょうか?

 わたしがお誘いし、参議院で一緒に客員調査員(官僚への講師)を務めたこともある竹田さんですが、哲学書の読解は得意でも、あまりに現実を知らないのは残念です。そのためにおかしな歪みが出てしまい、自己の少ない経験が絶対化してしまいます。公共問題も教育問題も実体験としてはほとんど知らずに、哲学言語ゲームの枠内で何でも言えるという勘違いが、とてもマズイ影響を自他に与えています。

 ハイデガーは「あなたのハイデガーより」と幾度もヒトラーに書き、交流をもちナチに強力してきましたし、日本の西田と田辺も戦前の天皇制=現人神という天皇教を支持しましたが、そのようなその時々の現状への追認がもたらす愚を避けるために、よくよく注意してほしいものです。
 また、現実政治への批判はなく、いつも政治批判をしてる側への批判ばかりなのは、日本の社会問題解決は、在日韓国人の自分には関係しない、と思っているのでしょうか。残念なことです。これらは、竹田さんには幾度もお話してきたことです。

 竹田読書会は、将棋のプロ養成所のようなものですが、「哲学は趣味だ。」とするならば、それでよいでしょうが、わたしは、哲学とは西欧人の書いた哲学書を次々と読んでいくものではなく、世界の誰もに得と徳をもたらす楽しく有用な営みであると考えています。白紙に戻して考えるというこどもが得意とする頭の自由で柔軟な用い方のこと。
 ソクラテスによる哲学者・正訳は恋知者の定義は、「知を求め、美を愛し、楽を好み、恋に生きるエロースの人」です。すべての始原は恋(惹きつけられる)で、エロース、英語ではキューピットが人を人間にするわけです。昔の映画「ローマの休日」で、王女は新聞記者との恋で人間になりました。恋知とは、人間になることです。ほんらいの哲学=恋知は、哲学言語ゲーマーになることではありません。言語は広大なイマジネールに支えられてはじめて意味と価値をもつもので、イメージとの往還が必須です。詳しくは、サルトルの処女作「イマジネール」(想像力の問題)が参考になりますが、読まなくてもふつうの多くの人は了解しているでしょう。

 竹田真理学に陥っている方は、ご自身の日々の体験につき、それをご自分の頭で考えて、ご自分の現実を生きるようにと願います。哲学書はアヘンだでは困ります。

 55人のお客様がこれが役に立ったと考えています―(2022.11.9)


 

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日本人は天皇現人神のカルト宗教(岩倉や伊藤ら明治政府作成)の信者。それを反省・清算したのでしょうか?

2022-11-07 | 社会思想


4年前のブログの再録です。

統一教会問題で、カルト宗教が話題ですが、今、自民党議員の大多数が所属する「日本会議」も天皇カルトでしかありません(哀)。なぜ清算できないのか?

「人間が神だなんて、日本って、狂ってたよね。」 小学5年生の男の子

2018-08-30 | 教育

 

小学5年生の男の子が、戦前の日本の歴史を知り、

「人間が神だなんて、日本って、狂ってたよね」

といいました。

ほんとうにその通りですが、

そういう狂った思想を教えていた戦前の先生、それを強要していた官僚と政治家たち安倍首相が最も敬愛するという祖父の岸信介はその中心者)。

 彼らは、その天皇主義の狂った思想(国家神道=靖国思想=国体思想)を反省したのでしょうか。もう大多数が死去していますが、死ぬ前に、悔い改めたのでしょうか? まだ生きている人は、どう考えているのでしょうか?

また、そういう「狂っている」思想の戦前の権力者の子や孫がたくさん政治家になっていますが、彼らは、小学生の言う真実を受け止め、健全な思想に変わったのでしょうか。どうも全然そうではなく、「戦前思想」を反省するどころか、「狂っている」思想に郷愁を抱いているようです。首相以下、閣僚はほぼ全員、狂っている思想の「日本会議」(ウヨク団体)のメンバーです。

 

日本という国は、どこまでおかしい国なのでしょう。いつになったら精神の病気は治るのでしょう。小学生の理性は健全ですが、権力者の思想の不健全には言葉もない。

 

※上の昭和天皇の裕仁の顔を見てください。この表情に「神」を感じる人がいるとはとても思えませんし、人間的な豊かさ・大きさ・優しさも感じないでしょう。無表情で、つくられた顔でしかなく、人間的なよさ・美しさも神をイメージさせる神々しさもまるでありませんね。焦点の定まらない目は死んでします。

武田康弘

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以下は、友人の深谷 志寿さんのコメント(「私はキリスト教は嫌いです」に対して)です。

「日本は一神教ではないのに明治以降は戦争をやりまくっておりました。しかも、日清戦争も、日露戦争も、太平洋戦争も、どれも宣戦布告無しの卑怯な奇襲攻撃で戦争を始めています ( ̄▽ ̄;)。つまり、戦争を始めるのに一神教も、多神教も、アニミズムも、無神論も、全く関係ないということですよ。」

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 深谷さんのコメントは、明らかな間違いですので、以下にご説明します。


 明治維新政府は、日本が戦争が出来る体制をつくるために、仏教を排して、国家神道=靖国思想(天皇を絶対=神とする疑似一神教)をつくりました。

 伊藤博文の慧眼(困)です。富国強兵は、国民全体をひとつにしないと出来ない、そのためには、欧米の強さの秘密=絶対神の信仰が必要で、仏教という神のない平和主義ではそれは不可能なので、皇室を利用して天皇を現人神とするという強烈な国家宗教をつくる必要がある(吉田松陰先生から学んだ水戸学+後期国学による)と考えたのでした。

 その伊藤の思惑撮り、天皇から恩寵として臣民に与える憲法=欽定憲法を四人で極秘裏につくり、天皇という名を利用して超国家主義の政治をすすめ、日清日露戦争を行い、韓国を植民地とすることに成功したのでした。

 個々人の内面世界=実存としての生を徹底的に抑圧(教育で天皇を崇める滅私奉公を叩きこむ)することができたのは、天皇教という強烈な一神教(しかも「禁じ手」の人間を神とする=オウム教がこれを真似た)によります。

 これ以上戦争を続けるならば、「日本全土を壊滅させる」「その準備は整えた」とする世界の歴史に例のない強烈な『ポツダム宣言』が出されたのは、どれほど負けても負けを認めない「天皇という絶対神を信奉する神国・.日本」に業を煮やしたからでした。受諾しなさい=「遅延は一切認めない」と書かれていたにも関わらず、首相の鈴木貫太郎も外務省も皇軍もみなこれを無視したために、広島に原爆が落とされ、ついで長崎(全部で13発が用意され順次各都市に)にとなったのです。

 もはや誰の目にも日本全土は原爆で壊滅となった時点で、ようやく負けを認めたのです(これを天皇のご聖断というのですから世界の笑いものです)。

 人間を神とするとんでもない一神教なくしては、日本の超がつく連続戦争政策(日清、日露、第一次世界大戦、シベリア出兵=ロシアへの干渉で日本は最後までしつこくやり続けた、満州事変=昭和天皇が関東軍に栄誉を与えたことで拡大し、対米戦争まで14年間の戦争)を続けることは不可能でした。

「上官の命令は天皇の命令と思え!」


武田康弘

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白樺教育館、本日の大仕事!!

2022-11-03 | 教育
本日の大仕事!

白樺教育館の屋上歩行板を外し、1階駐車場まで降ろした。素晴らしいパワー!!
中2が1名、高2が1名、大学生が3名、社会人が1名、白樺パワーで、あっという間に~~~

一般社団法人 白樺同人社の文字は、登録に尽力した西山君が貼りました。ごくろうさまでした。




 
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「NHK歴史探偵・後鳥羽上皇」=とんでもない歪曲・事実隠蔽に呆れ返りました。

2022-11-02 | 学芸

今日のNHKの後鳥羽上皇の紹介番組(歴史探偵)は驚きです。

まるでよい人のような紹介が続き、朝廷が鎌倉幕府=北条政権を抑え込もうとしたことをプラスに見るような話には呆れました。

1221年の承久の乱(後鳥羽42歳)は、東国も実際上、朝廷がコントロールしようとして、義時を討てとの院宣を出したわけですが、それは、京都の朝廷支配から脱して、兄の意思を受け継ぎ、東国を自立させようという北条義時の強靭な理念をつぶそうとした後鳥羽という人間の激しい権力欲であることを等閑に付すもので、ひどい番組でした。

そもそもその14年前の1207年(後鳥羽28歳)に、日本史上一度もなかった僧侶4名を死罪にするというとてつもない悪行を働いたのが後鳥羽上皇で、しかもそれは、後鳥羽が熊野詣で留守にしていたとき、女官二人が、法然の念仏宗に惹かれて出家してしまったことに怒り狂ってのことでした(後鳥羽は法然門下の僧に劣っていたことの証明)。親鸞の兄弟子4名を、罪状も告げず、取り調べもせずに死罪にしたこと、それは決して許さない、と親鸞は主著「教行信証」の末尾で怒りをこめて書いています。

男盛りの28歳の時の愛欲がらみの権力欲の激しさと、承久の乱で東国を再び自分のコントロール下に置こうとした「義時を討て」の政治権力欲とは二つで一つのことなのです。

法然門下の法然、親鸞など7名を流罪にし、親鸞の兄弟子4名を死刑にした史上最悪の建永の法難にはまったく触れない番組は、綜合的判断力のない教養に不足する番組制作者の無能ぶり(それともわざと?)を露わにしていました。


武田康弘

 

 

 

 

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みなの必読書ですー「マスク社会が危ない」脳科学者であり教育学者であり現場を知る女性科学者の提言。

2022-11-01 | 社会批評

今月11月7日刊の新書で、極めて強い説得力をもつ書です。
価格も990円(税込み)ですから、ぜひ、購読をお勧めします。

著者の明和政子さんは、京都大学大学院教育学研究科教授ですが、脳科学者でもあります。
生活世界に根差す学者で、極めて説得力のある本書は、子育て世代のみならず、みなの必読文献です。



武田康弘

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