思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

ウイルス学者の山内一也(88歳)さんへのインタビュー番組(NHKEテレ「こころの時代」)に感動。

2020-06-20 | その他

山内一也さん(写真は西日本新聞より)


NHKEテレで、「こころの時代」の再放送を見て、とても感動しました。
ウイルス学者の山内一也(88歳)さんへのインタビューでした。
2018年に出版した「ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在」では、「ウイルスは脅威ではあるが、敵対するものではない」とする極めて重要な見方・
豊かな考え方を提示してるのを知り、深く納得しました。
それは、2000年ころに、「善玉ウイルスというものはありますか」というある人の質問にドキッとしたのがきっかけで、新たな視座を獲得したことに始まったのですーーとのお話も感動的でした。率直で爽やかな人間性。
動物(もちろん人間を含む)は、《寄生しなければ生命とは言えないウイルスという独特の存在》を膨大に含む生命体であり、遺伝子ー人ゲノムの4割はウイルスなので、ウイルスと共生しているとの認識をみなが知るべきとの結語は、シンプルにして含蓄に富む見方でした。
こどもの頃は海で遊び、若いころはロマンティックな世界に憧れ、文学(とりわけドイツの詩)を愛好していたという山内さんの豊かな人間性ゆえに、独自の深みと豊かな説得力をもつ考え方=見方を持ち、示せるのだな、と感じ入りました。

武田康弘
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