週2日は休養を=中学部活で指針骨子―スポーツ庁
1/16(火) 16:41配信
スポーツ庁は16日、中学校の運動部活動に関する有識者会議を開き、学期中は週2日以上の休養日を設け、平日の練習時間は長くても1日2時間程度にすべきだとするガイドラインの骨子を示した。
生徒のけが防止や指導教員の負担軽減が目的で、年度内に正式決定する。
骨子では(1)学期中の平日と土日に各1日以上、合わせて週2日以上の休養日を設ける(2)1日の練習時間は平日は2時間程度、休日は3時間程度にとどめる―ことを提言。教育委員会や校長は、ガイドラインを参考に休養日と練習時間を盛り込んだ活動方針を策定するとした。高校の部活にもガイドラインの準用を求める。
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言葉を失うような超時間労働ならぬ長時間部活=運動部と器楽部の問題は、---何十年も前から続く異様な事態でしたが、ようやく。ほんとうに気の遠くなるような時間の末に、改善にむけて前進です。
生徒も先生も部活中毒(部活依存症)で、これは世界中どこにもないことですが、なぜ、現場で改善できないのか、ここに日本人の生き方の異常性が象徴的にあらわれています。
何十年間も非常識な拘束=毎日暗くなってからの帰宅という異様な学校生活が続いても、それを改善できない当事者たち、親と子と教師の思考力・判断力・実践力のなさには今更ながら、呆れます。
こどもたちの部活や生活仕方まで、役所に決めてもらわないとどうにもならない? もうそろそろ日本人も「一人の自由と責任をもつ人間」として生きることをはじめませんか? いつまでこうなのでしょうか。なんとも情けないわが国民。
わたしは、1986年に「我孫子児童教育研究会」をつくり、丸刈り強制の撤廃と体罰禁止を実現させました(その考え方とプロセスは、岩波書店からの依頼原稿「我孫子丸刈り狂騒曲」に詳しく記しました)が、同時に過激な部活動のあり方を批判し続けてなんと30年以上が経ちます。中学生に疲労骨折者が幾人も出る異常な事態でも学校や教育委員会は、何もしてきませんでした。
武田康弘