今日は、花祭り。ブッダの生誕を祝う日です。
「花祭りはがき」をつくりました。わたしの撮った写真3枚と、息子が33年前!(笑)に学校で描いてきた画を複写してつくりました。
桜の写真は、鳴滝近く。親鸞象と庭園は、板敷山大覚寺で、みな八郷(茨城県石岡市)で撮ったものです。八郷は四方を山で囲まれた里山で、とてもよいところ。
宛名面には、言葉を添え、紙は、厚手で質感の柔らかなものを使いました。いい仕上がりで満足です。
インドに生まれたゴウタマ・シッダールタは、釈迦とかブッダと呼ばれていますが、その中心思想は、以下の3点にまとめられます。
「天井天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)とは、人は誰もみな、われ一人尊い存在として生まれてきた、比較できないそれぞれの存在で、上下はないという意味です。
「縁起の法」(えんぎのほう)とは、固定した実体は存在しない、我(われ)というのは意識であり、自我ではなく、さまざまな縁によってつくられるという意味です。
「自帰依・法帰依」(じきえ・ほうきえ)とは、遺言としての教え=遺教ですが、自分自身と法則に従え、という意味です。
ブッダには「神」という思想はなく、人間の自由と責任を拠り所とする現代の思想に直結しています。同時代、紀元前400年ころに活動したソクラテスとも重なるところが多く、紀元前3世紀には、多くのギリシャ王(各ポリスの王)が仏教に帰依しました。詳しくは、『古代インド』(中村元著)をお読みください。
武田康弘
武田康弘