思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

本音は「勝つこと」という文明は死へ至る病だ。「ただそのまま愛する」という当然がないのではお終い。

2023-01-03 | 恋知(哲学)

自己の不全感・疎外感から人を愛する。いわば穴埋めだ。

理屈をつけて人を愛する。利害損得勘から抜けられぬ悲劇だ。

金への執着、出世への執着。主義や主張への執着が凄いと、人を愛することができない。

ただそのまま人を愛するという当たり前ができない不幸は、底知れぬ不幸だ。

存在は汚れ、濁り、狡知が支配する。

そういう嫌な人が出世し、金を為め、何気に威張る。それがどれほどの醜さであり厭らしさであるか。
それを自覚できない不幸は、自他を道連れにして、己と世界を腐食させる。

そういう不幸な人を現代文化は量産している。

幼いころから競争、なんでも競争、それを当然とする。幼子の愛する心を消去して、勝つ、上に立つことを教え込み馴致する。

柔らかな人間性の魅力は減じ、戦士の名誉を羨望する存在に変える。堕落は極限的だ。

自覚なき罪は、永遠だ。世代に受け継がれる人間性の堕落。それが「エリート」だと思い込む。これ以上の罪はない。

武田康弘

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