思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

大国ロシアへの経済制裁は、超がつくおバカ。

2025-02-19 | 社会批評

大国ロシアを封じ込めるのは、超がつくおバカ。日本も一刻も早く正常化すべきだ。日ロはお隣同士、仲よくすれば福が来る。敵対というのはありえない選択だ。プーチンは日本に少しも敵対していない。

武田康弘

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

憧れ想うという恋心がなければ、人間的現実は成立しません。

2025-02-18 | 恋知(哲学)
わたしたち日本人はとりわけ誤解していますが、
現実の損得利害という次元も、憧れ想うという恋する次元に支えられなければ、ほんらい成立しないのです。

ものやお金、さまざまな知識、それらがどれだけあっても価値は生じません。
そこに意味と価値を生じさせるのは、惹きつける=魅了するという作用です。それは「恋心」と呼ばれますが、何かに惹きつけられるという恋心が生じることで、はじめてわたしたちを取り巻く世界は意味をもち、色づきます。灰色の世界から彩色の世界に変貌するのです。
 
だから、ロマンや理念の世界が豊かに広がることがないと、人間にとっての現実は成立しないのです。色を失った魅力のない事実人(犬ではなく人であるというだけ)と事実学(意味論のない受験知)だけの世界に陥ります。

多くの日本人は、この人間の生の原理を知りません。逆転しているので、いつまでも不幸です。

小学校から大学まで、このフィロソフィーの根本意味を教えていません。だから、恋心にとらわれることなくしては、ほんらいの学も知も成立しないことを知らないのです。

ただの「事実学」の羅列、その取得-暗記に耐える苦行が知や学だとしています。意味論=本質論こそがほんらいの知であることを教えない教育は、人間抑圧のアイテムにすぎません。昔の白黒映画「ローマの休日」は、恋が人を人間に変えることを教えています。
古代ギリシャ神話で、規則主義・管理主義で厳禁の精神=「必然の神アナンケ」を打ち負かしたのが「恋心の神エロース」です。人を支配するという発想をもたないエロース神が世界の中心になってはじめて、外的秩序の強制(古代王政)から、一人ひとりの自由と悦びの内的秩序による国(ポリスの民主政)が生まれました。

エロース(惹きつけるもの・恋心)は、『個人』の中にしか生じませんし、
また、個人はエロース豊かに生きることで、わたしの存在を肯定でき、意味充実の生の世界を拓くことができるのです。

【恋知への道】(武田著)より。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする