白老の自然情報

☆北海道にある白老町の自然情報を写真でお届けします。&私の”知る楽しみ”にお付合い下さい。☆

大海原への旅立ちに備える自然産卵で生まれたサケ稚魚-ウヨロ川

2013-06-02 23:50:49 | サケの観察

2013/06/01 ウヨロ川で今シーズン最後のサケ産卵床の水温の調査を行った。

まだ集計していないが、今月で調査対象のほとんど全ての産卵床から稚魚が浮上したと推定される。

様々なところで大海原への旅立ちに備える自然産卵で生まれたサケの稚魚達の姿を見る事ができた。

陸からの観察では知ることができなかったことだ。

ウヨロ川ではすでにどれだけが旅立ち,これからどの位の数の稚魚が旅立つことになるのだろう。

予想もつかない。そして元気にまたウヨロ川に帰ってきてほしい!と願うばかりだ。

 

ウヨロ川では ウグイも遡上を始めたようだ。

釣人にも出会った。ヤマベの釣も6/1解禁されたようだ。まだスモルトも釣れるが、針を深く飲み込んでいるのでリリースはできないそうだ。

河畔では、ハルザキヤマガラシ、エゾキケマン・オオタチツボスミレが目につきました。

エゾキケマン(蝦夷黄華鬘:ケシ科)

 

オオタチツボスミレ(大立壺菫 スミレ科) 大型で距が白いので見分けやすい

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シベリアヤツメ?の産卵行動 ウヨロ川

2013-06-02 21:50:27 | 生き物の観察

ウヨロ川で今シーズン最後のサケの産卵床の水温測定をしていたら、ヤツメウナギの仲間(ヤツメウナギ科)の産卵行動らしい様子を見る事ができた。

ウヨロ川中下流域の里山自然環境調査報告書(ウヨロ環境トラスト)によると、この川にはカワヤツメとシベリアヤツメの生息が確認されている。

カワヤツメ(川八つ目)(北海道道庁)によると、全長40~50cm と書かれているので、カワヤツメではないだろう。

北海道には大きさも良く似たスナヤツメも生息しているという。

スナヤツメ(国土交通省 中部地方整備局天竜川上流河川事務所には、全長は大きくても20cm程度で細長い。写真も載っているがはっきりしない。

シベリアヤツメだとすると、

シベリアヤツメ(北海道RDB2001)

一生を淡水で過ごす河川性種。産卵後約1ヶ月ほどで仔魚は産卵床から泳ぎ出て、軟泥の堆積する淵まで移動し、泥中に潜って生活する。3~4年後の夏の終わりから秋にかけて変態し、成魚になる。最大体長は23cmくらいに達する。成魚は餌をとらずにそのまま越冬し、翌年の春に産卵後死亡する。

主な生息場所は湖沼、湿原の細流、および河川中・下流域(Bb型~Bc型)等で、アンモシーテス幼生・成魚ともに人為的に汚染されていない軟泥の堆積する淵、もしくは湧水池と、産卵場となる平瀬や淵尻、または水路の泥の被っていない礫底がそろっている環境に生息する。止水もしくは緩やか流れを好む。河川上流域(Aa型~Aa-Bb移行型)では少なくなるが、小規模な淵に生息することもある。

といにかく見ていただこう。どなたか判ったらお知らせ下さい。

色の違う2匹はカップルのようだ。

グレーっぽいのが、吸盤状の口で石に体を固定して砂を掘っている。

茶色っぽいのはややのんびりしていますが、時々グレーっぽいやつの頭に吸付こうとします。

サケ(鮭)の産卵行動から類推するなら、熱心に穴を掘るグレーっぽいのが雌で茶色っぽいのが雄かナー?? 

電池切れで交換している間に見失ってしまった。

シベリアヤツメの産卵行動(標津サーモン科学館)から一部転載させていただく。

彼らの産卵行動は実にユニークです。シロザケと同じように産卵のため川底に穴を掘ります。体長は大きくても20cmほどの小さな体ですから、砂などは尾びれを使いはじき飛ばせますが、小指の先ほどの小さな石でも尾びれを使って動かすには至難の業です。 しかし、彼らにはそのハンディを克服する吸盤状の口があります。尾びれを使っても動かない小石は、この口で吸い付いて横の方へとずらしたり、吸いついたまま川の流れを利用して一緒に流され運び出すのです。産卵するときは雄が雌の頭に吸いつき、体に巻きついた後、お互いの体をふるわせます。

 

 

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