平成22年 靖国神社にて 笹幸恵
近現代史研究会(PandA会)代表 笹幸恵氏は、戦地をめぐり戦没者の遺骨収容を訴えている。
多くの国民が一兵卒として赤紙一枚で日本の国以外へ送られて、殺すも殺されるのも地獄、やむを得ず殺し合いをやって死んだ。
遺骨の多くはいまだ放置されたままだ。國神社に所謂英霊はいても、兵士の霊は今も異国の空を彷徨っている。
この戦争を「侵略戦争ではなかった」などとバカなことを言わずに、安倍晋三首相は、兵士の遺骨に日本へ帰っていただく事業を「私の内閣で必ずやり遂げる」というべきだ。
一兵卒(一兵士・ある活動をする大勢の中の一人として、下積みの任務に励む者。)
英霊(死者、特に、戦死者の霊を敬っていう語。才能のある人。英才。
私は、英霊は「戦争指導者やエリート軍人」だと考えている。
平成22年 靖国神社にて さかもと未明 さかもと 未明の著書
要約
戦後65年この国は戦火に曝される事はなかった。しかし、この日本は全く平和ではない。親子で殺し合い、母が子を殺し子供が親を殺す。学校の先生がこの国を売るような教育をしながら、我々の税金をのうのうと拝受している。おかしな年金制度もあるのに、自分たちの利益を守るだけのために公務員はそれを守って、国民生活は全く守られていない。ペットがあちこちの山に捨てられ、値段がつかなかったものは簡単に捨てられたり処分されたりしている。こんな心が貧しく壊れてしまった国、地域社会が壊れてしまった国。お年寄りが亡くなっても近所の人も知らない、家族が葬式も出そうとしない。こんな事がかつての日本にあったでしょうか。今の日本は慙愧に絶えない。65年前に命を散らして下さった英霊のたちはこんな日本をつくるために、死んでいったのでしょうか。…後略
さかもと未明という漫画家は、「親子で殺し合い、母が子を殺し子供が親を殺す」「ペットがあちこちの山に捨てられ、値段がつかなかったものは簡単に捨てられたり処分されたりしている。」「お年寄りが亡くなっても近所の人も知らない、家族が葬式も出そうとしない。こんな事がかつての日本にあったでしょうか。今の日本は慙愧に絶えない。」と先生と公務員のせいにしている。「学校の先生がこの国を売るような教育をしながら」とはどういう事か、具体的に述べてもいない。
戦争中は犬も肉を食べた事はよく聞くし、人肉も食べたとさえ言われている。彼女は国民皆兵などその戦前を肯定している。
「親子で殺し合い、母が子を殺し子供が親を殺す」というのは、増えたというより「ネタに事欠いたワイドショーが放送する」事も一因だと考える。統計でもあれば示してもらいたい。
何よりも、「相対的貧困、格差とその固定化」「一瞬のマネゲームで、人が額に汗して一生働いても得られないお金を稼ぐことがもてはやされる風潮」が大きな要因ではないかと考える。「ペットがあちこちの山に捨てられ、値段がつかなかったものは簡単に捨てられたり処分されたりしている。」これも先生のせいか? 私も子供達も特別先生に恵まれたせいなのか「国を売るような教育」は受けた事はなし、元教師や現役の先生にお会いすることがあるが、皆立派な方だ。
「政治家は国民が憲法を変える権利」などとのたまう暇があったら、規制すべきである。 ペットと野生動物 犬たちの悲鳴 ~ブリーディングが引き起こす遺伝病~
問題になっている「アライグマ」もペットが逃出して野生化したからだ。今萩の里自然公園でも苦労している「オオアワダチソウ」も観賞用として輸入されたものだ。
憲法を変える必要など全く不要で規制出来るだろう。
「お年寄りが亡くなっても近所の人も知らない」というのは、第一には核家族化であり、次には、「個人情報保護法の弊害」もあると考えている。杓子定規に考えすぎる自治体と
それに倣った住民。個人情報保護法は、効果はゼロとは言わないが弊害の多いザル法ではないだろうか。
最も大きい要因は、世界にも例のない急速に進む高齢化に社会が対応し遅れている例だと考える。
「家族が葬式も出そうとしない」は、高齢者の貧困、子供世代の貧困、とれもしない介護や休暇制度、不安定な世の中の象徴だろうか? 介護保険の一部サービスを自治体に投げたり、100年安心な社会保障も聖域とせず…「骨太の方針」では、今後益々増えるだろう。映画 蕨野行(わらびのこう)が現実のものになるかもしれない。
教師のせだとか、戦前の方が良かったとか、個々の家庭の問題だとか、個人の努力や精神論で解決できる問題ではないだろう。