人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

真正の覚醒?

2015-11-12 14:21:12 | 覚醒
クエーカーの集会で忘れられない想い出は、十年くらい前相次いで二人の覚醒経験者と出会った事でした。
この二人は私の見たところ真正?の覚醒をしていると言っていいと思います…。
こう書くと、”真正の覚醒ってなんじゃい、お前に分かるんかい!”という文句が聞こえてきそうです。
分からないですよ!…勿論私は悟ってませんし、見性の認可など与えることなどトンデモナイ話ですから…
これは私自身がその出会いを通じて、心から共感することが出来た…本当に、真正に共感したといった意味です。
あくまで私が見た、感じた…ということであり、真に正しいかどうかは分かりません。
この共感というのは、どうしたって私自身が経験したことを基にしてのものとならざるを得ません。
その意味でこの観方は主観の域を出ないのは言うまでもありません。
それぞれたった一回だけの、わずかの時間の触れあいのみでの感想に過ぎないのですけど…
二人はいずれもクエーカーに初めてやって来た訳ですが、ある意味ではもっともクエーカー的な存在と言えます。
何しろ直接経験というものに預かっているのですから…
しかし彼らは私の知る限りその一回しかやって来なかったようです。
彼らは(実際にそういう言葉が聞かれましたが)集会にその言葉を超えたメッセージを携えて分かち合いを持とうとして参会したのだと思います。
最初に会った人などは、礼拝中、所謂感話(魂が揺すぶられて、促しを受けると発するというメッセージ)をしていたのですが、確か”信仰的共同体を有機的に生きたものにするのは聖霊の働きが不可欠である!”というような内容だったかと思いましたが、これなど全くもってクエーカーの感話にふさわしい…”初めて来たんですって?…まさかあ…”と感服してしまうくらいでした。
ところが折角そうしたメッセージがもたらされても、それについて分かち合うとか掘り下げるといった機会など与えられずじまいです。
諸々のプログラムなどで忙しそうなのです…。
このように書くといかにも今のクエーカーを非難しているように聞こえるかも知れませんが、霊性というものが後退した、集まる人たちの意識がそっちに向けられない集会というものはそういうものだとしか言いようがありません。
そして奇しき経験に預かった人というのは何時だって、周囲から無理解、誤解にあって孤独を味合わなければならないという事です。
私はしかしこのような奇しき出会いの契機に接したならば、努めて目敏く対応します。
共に昼食をとりながら、この方(アゴヒゲなど蓄えていて、どこか手島先生を彷彿とさせるところがありました)からその確信的経験について聞きました。
それによるとキリストに直接出会ったのだと言います。姿を見た、声が聞こえたという事で無しに、直にアリアリとキリストに出会ったんだと…”エッ、…見た訳じゃないのにどうして分かったんだろ?” …でも私には何となく言外に伝わってくるものが感じられました。
誰が何と言おうとこの人には、キリストこそが真正の導師ということなんでしょう…。
もう一人の方は見た感じ控えめの人でしたが、私は自己紹介されている時、そういう話は無かったと思いましたが、直観的にこの人は確信的経験に触れているに違いないと感じ、やはり昼飯を共にしながら交流を持ちました。して、やはりそうであった…
驚いたことに、その魂が揺さぶられて号泣していた時間が実に二時間にも及んだというのです! (私などよく命が有ったものだなあ…と思ったものです)
そしてなにか真我のメッセージを受けるようになったとのことですが、それもやはり耳に聞こえるようなものでなく、直接的なものだったということです。先の方ともどもこの直接性というのは、五感を介することなく意識に直接伝わるという事に他なりません。
これがどうにもこの世的理解を超えているので、言葉に言い表せず伝えるのにもどかしい思いをするのです。
でも私はすぐ理解出来ちゃいました。もう身にジンジン感応してきますから…
共感できる云々というのはこういう事です。
私は別のところでも覚醒に預かっていると思しき人と会っていますが、どうも知情意のバランスがくずれてそうだったり、いかにも体験ボコリだったり、どこか狂信的だったり…共感出来ない場合もあるのです。
その度に”体験すりゃいいってもんじゃない…”と思わせられます。
この二人についてはもっと詳しく交流出来なかったのが惜しいと思いますが、これも巡礼の旅での一コマだったのでしょうか…
僅かながらも一隅にパラダイスが開かれたような得難い思い出です…。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする