人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

スブド❼ー人間の真姿ー

2017-04-18 18:36:18 | 秘教、その他団体
スブドはメンバーが一定せず、辞めて行く人も多いのです。
ある全国的規模の集会で、感情を爆発させている人間が現れ、その集まりが一時騒然となったことがあり、鎮まったところで日本における創設以来(スブドに人生を掛けたといってもいいくらいの方で、これは実にスゴーイことだと思います!)のメンバーであるTさんを中心に一寸した交流がもたれました。
「スブドには昔からこういう人間関係の縺れや紛糾事が付き物でねえ…」と語るTさんに私は「そういう事が原因で辞めて行く人も居るんですか?」と尋ねたところ、「いや、ほとんどの人間はそれで辞めて行くんだよ…」と言われたのには、ビックリするやら呆れる思いがしたものです。
こういう事はアチコチで、大人の社会ではあからさまに言うのをはばかるような言葉が飛び交い、子供の喧嘩のような事が行われるのをしばしば目にしました。
神に至る道を目指すと標榜するスブド人というのは、普通の人たちより数段落ちると思えました。
だけどねえ…紳士淑女の皆さん!”ごリッパな人間の仮面なんて一皮剥けばこんなもんじゃないか…”と、私はつくづく感じましたよ!
そこでは、普段はオブラートに包まれて隠れている我々の自我が剥き出しにされているのです! まるで”堅苦しい理性だの、道理だのは制圧された!”とばかりに自我が解放を喜んでいるようでした。これを表向きの自我がもっと奥の抑圧された自我に追いやられたと観るべきでしょうか?
この赤裸々なる自我の表出…いやあ、実に人間的でありすぎるではないか!ヒューマニズムはいずこへ…いやこれぞその暴かれた人間の真姿というべきでしょうか?
ラティハンの修練においては理性の力は抑えられるのですが、現実世界に戻ってもこのようである、というのは実に由々しき事だと思いますが、ラティハンに限らず、こうした裏側の無為のハタラキによる修練は、皆このようにアブナイと判断するのは早計だと思います。
スブドには何か重要なことが抜け落ちているか、余計な事が付されているのか、この団体に特有のものだったと私は思っています。
勿論私は、すべてを知っている訳では無いですが、他流との関わりではあまり見受けられませんでした。
私には、有り様が違うと言ったらそれまでですが、例えばキリスト教の聖霊によるコンヴァージョン(回心)と言われるもの…言葉ではよく使われてはいたものの、恩寵の光を受け意識が変容されていくということが、グループ内にあまり受容されていないという印象を受けました。
恩寵…それはただ受けるしかありません。その前では我々は無とされることを知らされます。
ここに魂の段階的進化などの教説が入り込む余地など無いでしょう。こういうものは逆に自我、エゴを助長させるものと言えます。
無力、無為である事態から一体どうやって進歩させたらいいのか…恩寵というものの理解は中途半端な分裂したものになってしまうばかりです。
そして私は、小池辰雄先生が何故、あれほど”十字架と聖霊は不離の事態である”事を力説していたのか…この事を通して初めて分からされたのです。それは”イエスの贖罪”という命題を信じるという事では無く、恩寵の光による自我性の突破のことを言い表していたのです。

実は私自身も何のカルマか、ギクシャクした人間関係を抱えていました。
私にいつも挑発した言動を繰り返す会員に、何度も倍返ししてやろうかと思い立ちましたが、大体は首一枚の理性により踏みとどまっていたと思います。
それは私の良識ある人間像に傷が付くからでしょうか? フフフ…私にそういう吹けば飛ぶよな自尊心なんてものは…あるとも!
しかし…私はこうした渦中にあっても、何とか消え入りそうな自分自身に立ち返り、”お前は本当の魂の平安というものを知らされているではないか!そこに留まりなさい!”という声なき声の促しを聞いていたのです。
人間の真姿とは如何?…私はどうしても、こうしても本当の平安というものから外れた相にそれを見たくはなかったのです。そう促されていたのです。
そして私自身のこういう問題、スブドのアチコチに見られる軋轢、混乱状態…一体何がそうしているのか…疑心暗鬼な思い、許しがたき思いが段々募っていきました。
実はバパに対して信頼を失った平成元年くらいから、スブド脱退の意志が芽生えたのですが、平成三年の冬、第一次湾岸戦争が勃発した頃のことです。(今お隣の国がキナ臭いようですが)世界に暗雲が立ち込めている…魂の本当の平安?…どうなるのか分からないけど、もう留まれない…
そして、意思を固めたのでした…。




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