何だか気合が抜けてしまっておりましたが、リセットのために上京中の義母らと両国の江戸博物館へ出かけてきました。江戸城特集と14代将軍家茂展が開催中でした。ほぼ一年ぶりかで出かけたのですが、やっぱり広い。すっかりくたびれてしまいました。 気合いの入った展示を丹念に見入ったせいかも知れません。 組織が大きく長くなるにつれて綿密かつ体系的な規約が出来るというのは江戸の世も今も変わりないようです。 階級毎に微細に定められた文様、色彩、衣装。これらは素晴らしいものがあります。威厳を保つためなのか自然発生的に出来上がるものなのかな不思議だなと想像をたくましくしておりました。そしてそれを維持するための組織が維持されていく・・・ 皇女和宮さん関係の展示物も多く皇室と幕府の体系が重なってくるものですから尚更上のように感じたのかも知れません。しかしながら鎖国という制度下に独自性を持った制度を作り上げた日本人はさすがであると云うべきかも知れません。更に昔に大陸からの文化流入があったとしてもそれらを独自の江戸文化に昇華させたのはなかなかと云うべきご先祖様方であります。
ところでその中で幾つか珍しいものを見付けました。皇女和宮さんが将軍家茂に嫁するにあたっての嫁入り道具に何と肥前有田の辻常陸窯のものがありました。見たことある椀はやや厚めながら現在も皇室向けに製造されているものと同じではないでしょうか。今更ながら辻精磁社の伝統と製品の素晴らしさに感心しました。呑み仲間の辻君は展示されているのを知っているのでしょうか。
薄手の七つ揃いの磁器椀です。最近焼かれたような状態なのに感心しました。
この茶碗に添えられた説明文です。禁裏御用窯から現代の辻精磁社への系譜が分かります。 鍋島藩に管理されることなくかなり以前から禁裏への直納体制が出来ていたのですね。
ところでもう一つ興味深いものを発見しました。それは床の上。 江戸時代の大名屋敷を配置した巨大な地図です。目をこらして見るとありました。駿河台から神田にかけた場所に我が殿、酔考さんのご先祖の名前が・・・ 果たしてご存じなんでしょうか。 床にあって足で踏みつけるのは恐れ多いのですが、博物館がやったことなのでお許し下さい。(笑) そうそう、小栗上野介の功績には殆ど言及されていないのはちといただけません。横須賀市に学んでいただきたいものです。(汗)
館内をこんな風にぶらつき、土産物売り場で墨田区の江戸時代からの名物長命寺桜餅を買って帰りました。 おっと、浅草まで足を伸ばして遅い初詣、厳しいおみくじで知られた浅草寺のご託宣は吉でありました。ゆるゆるスロースタートのようなことを書いてありましたので少し気をよくした次第です。 江戸時代に触れてホッとしたひとときでありました。
精神的にまだちょっと不調ですが、何とか回復しなければと思っています。(汗)