冷たい雨模様、用があって出かけられない日中なのでまあいいかと云うところです。その代わり昨日は久々の晴天に誘われて2月18日にちょっとだけ見物した松田町を再訪してきました。主目的は汽車ぽっぽでしたが、疑問は増すばかりで再度調査する必要があります。(笑)
櫻はほぼ終わりかけておりますが、眺めの素晴らしさは相変わらずです。靄っているものの伊豆大島が見えています。午後になったので雲が出てしまい富士山には今回も振られてしまいました。このところ使い覚えてきたパノラマ写真でどうぞ。あ、もちろんアナログカメラも携行しました。オリンパスペンEE3とNikonSPにZeissTessar 28mm/f8という戦前ものを付けてみました。
汽車ぽっぽはこの時期でも満員のようで結局時間が合わず乗れませんでした。その強力な牽引力で山腹を登っていくのには感心します。よくこのようなライブスチームを作ったものです。松田町は偉い。故郷創生一億円でも使ったのでしょうか?ゲージも国際的な7吋半です。これは欧米のライブスチームでよく使われている線路幅ですが、お客さんを乗せて走るには安定しているのでトラブルも少ないのではないでしょうか。それに線路配置もスイッチバックにリバース線、おまけにターンテーブルと並の人が設計したとは思えません。
メモ代わりに撮ったお山にあった案内板です。
動画ばかり撮っていたのでスチール写真がありませんでした。前回の一部を載せました。
帰路はフラフラ歩いて中澤酒造という安政年間から続く酒蔵を見つけて誘われるまま試飲。辛めすっきり口なのでぴったり合うわけではありませんでしたが、現役学生の息子さんを含めご家族全てがウチのご近所の農大OBだそうで経堂裏通りの話でプチ盛り上がり、気が付いたら荷物が増えておりました。前回、酔考さんの別ルート探訪を断ったばっかりに発見が昨日になってしまいました。 また行きましょう。> 酔考さま
松田町は数十年前の蜜柑狩りしか知らなかったのですが、いつの間にか変わっているようです。それでも駅前商店街は歯抜けになりかけていますが、頑張っているなという印象です。このような古い酒造会社は町の活力再生に欠かせないものだろうなと思います。そういえば松田駅の御殿場線はその昔東海道本線でした。国府津から御殿場、沼津と続く車窓風景は鉄道唱歌にも唱われていました。富士山に一番近い路線なので車窓からの眺めは壮大です。
またもや小人閑居の余談で失礼。松田は載ってませんでしたが、松田を出てからの鉄道唱歌の一節です。
13. いでてはくぐるトンネルの 前後は山北小山駅
今もわすれぬ鉄橋の 下ゆく水のおもしろさ
14. はるかにみえし富士の嶺は はや我そばに来りたり
雪の冠雲の帯 いつもけだかき姿にて
15. ここぞ御殿場夏ならば われも登山をこころみん
高さは一万数千尺 十三州もただ一目
このところ御殿場線乗り通しをやっていませんでした。
振り返って長崎街道に沿う我が故郷では、3,4軒あった酒造会社は壊滅したようです。残っていても自社で仕込むところは無いような気がしています。隣町に僅かに残っておりますが・・・・酒作りも文化ですね。頑張って下さい。