からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
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どうして根付かないのだろう

2012年04月14日 11時40分03秒 | からくり情報

 冷たい雨の土曜日ですが、上半期は講義も無いし、農作業もできないので本当の休日気分です。パソコン格納画像をパラパラめくりで見ていると、このところ停止してしまっている「からくり生活」に思いが及びます。 孫が産まれて三週間ちょっと経ってホッと一息付けるようになりました。そろそろ再開と思っているのですが、下旬には法事があって九州行きになるかも知れません。

 それはさておき、画像を眺めると子供達が産まれた頃に手に入れたからくり玩具が幾つかあったことを思い出しました。Homepageなどに書いたことがあるのですが、徒然なるままの玩具談義です。

このころ、究極のエコ玩具?として手にしたものは高精度の弾み車をもつオレンジ色のブルトーザー。 一度動かすと長時間回る電池要らずで安全な優れものでしたが、安価な電池攻勢に敗れたのかコストの高いメカ玩具はどうやら消滅したようです。 残念ながらこの玩具の写真はありませんでした。

その後到来したのは蒸気ロードローラー、子供がまたがって遊んでいましたが、壊れもせず未だに健在であるのはさすがにドイツ玩具です。そして30数年経っても同じ製品を作り続けているのも日本製とコンセプトの違うところのようです。

Dc081002 この屋根に小さな子供がまたがっていたのですが、家族の引っ越しにズーッと付いて来ていまだに元気です。(^0^)

もちろん蒸気で動きます。

その後同じ会社の製品を、定価の半額以下という異様な価格で銀座の有名店で入手したものがこの消防自動車です。 バブル期であってもこの様なものが売れ残っていたのが我が日本です。いつも愚痴になりますが、やっぱり複雑な機械の嫌いな国民性、うわべだけで判断するという悪い性癖が明治以来染みついているのでしょうか? のっぺりとした機械やバーチャルな機械を好むというのでは次が無いのではと感じています。 現代の新幹線はあるものの、流線型全盛時の鐵道省の蒸機デザインときたらガックリ来る姿でした。南満州鐵道の亜細亜號のデザインの方がより機能美を持っていたと思います。

あ、本題はこちらでした。(^0^;)

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1900年代に欧州で盛んに導入されたという蒸気消防自動車です。本物の写真はこちらです。

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この自動車には消防士は付属していませんでしたが、こんな具合に並べればいいのです。 実によく考えられた蒸気玩具なので大事にしています。大事にしすぎて行方不明になるのでたまには動かすようにするつもりです。

Dc013135 縦型ボイラーからの蒸気で縦型エンジンを動かします。

Dc013134 エンジンの回転は歯車クラッチ?で中立、チェーンでの車輪駆動、歯車ポンプと切り替えることができます。座席の下には水タンクがあってこの水を付属のホースで30-40cm飛ばすことができます。 運転時は座席のハンドルで操縦するという機能的には消防車を再現しています。

Dc013125 これがエネルギーの源であるボイラーです。下部に固形燃料を挿入します。室内で動かしてもいいように油や水滴溜を持っているのがこの手の玩具です。

Dc013129 ボイラーは煙管式なので比較的よく沸きます。安全弁と汽笛も勿論持っています。

玩具とは云え蒸気機関としての機能をきちんと搭載し何十年も作り続けられるのはそれだけユーザーも多いのでしょう。 我が国のライブスチーム人口を考えるとその裾野の狭さが大変気になります。蒸気機関車を意味するライブスチームにこだわること無く、この様な熱力学玩具に力を入れるところが無いのかなぁーと他人様の褌をあてにしてしまう最近です。(^0^;)

Dc021401 カタログもありました。

この時代の機械は、人間が精一杯考えた結果をメカニズムで表現しているものが多く、その努力の痕跡を垣間見ることができるので興味深いものばかりです。 パソコンなどあっちに行ってしまえと矛盾することをいいたくなります。