何だか暑くなったり涼しくなったりと気候が変動しています。その変化のたびに豪雨が降るので大変です。 皆さん体調にどうぞお気をつけ下さい。歳とともに気温変化への適応力下がっていく感があります。 と云いつつ一昨晩は古い仲間と久々のカメラ宴会で盛り上がったので少しは復調した気がします。(^0^;)
カメラ開発裏話の延長で出て来た独逸玩具にいたく興味を覚えたので我が家の僅かながらの舶来玩具を「からくり出張所」らしく思いつくままに採り上げました。ネタの使い回し的なところがありますが、独逸玩具シリーズとして大目に見てください。(ペコリ) Homepageで採り上げてはいたのですが、写真もないし中途半端なままでした。(^0^;)
典型的な独逸模型はこの定置型蒸気機関プラントです。ライブスチーム仲間から超格安で譲り受けた、いや押しつけられました。(^0^) 独逸フライシュマン製品で傳、著名な鐵道文学者所有物とのこと。固形燃料からアルコール焚きに改造し、紛失した煙突を新調してあります。 実は昨年の大地震で破損した箇所があったので最近修理しました。弁装置の調整が完璧ではありませんが、よく回ります。
ダミーのガバナー(調速機)がくるくる回る様はいかにも19世紀の機械であると云う雰囲気です。このガバナーは、ゼンマイ蓄音機の中にも入っています。その仕掛けは遠心力を利用し加減弁や制動機を制御するもので古典物理学の原理が組み込まれています。(^0^)
そして定置した蒸気機関は動力として自動車に組み込まれました。様々な製品が世の中に出ていますが、実際に使ってきて最も推奨できるのはこの製品群と思っています。
独逸Wilscoの蒸気ロードローラー、何種類かバリエーションがあり今でも発売されています。この個体の年齢は37歳以上です。これが今でも動くのだからその堅牢性には驚くべきものがあります。子供がまたがっていましたが、次は孫がまたがるのではないかと期待しています。(^0^)
エンジンはピストン弁を持ちスリップリターンクランク式の簡易型ですが、よく回ります。シリンダーの前後に蒸気を入れるダブルアクションです。数十年安定して動くいいエンジンです。ただ、ピストン弁から蒸気が洩れやすいのは構造上仕方ないことです。潤滑油タンクが微少なのが玉に瑕かも知れません。
このメカニズムを更に進化させたのが同じメーカーの蒸気消防自動車です。
ブリキの玩具でデフォルメされたものをご覧になった方はあるかも知れませんが、これは蒸気を原動力とし走り、消化水を噴出します。金色の筒は本物のボイラーです。
構造は、ロードローラーと同じエンジンを縦型にしたものです。蒸気は、単気筒エンジンを駆動してクランク軸に付く弾み車を回します。この回転がレバー操作で黒い水ポンプかチェーン駆動で車輪に伝わりそれぞれの動作をするわけです。 水ポンプは整備のために分解したところ、歯車ポンプでありました。 運転席下には水タンクがあり5分ほど消火活動が出来ます。(^0^)
もちろんハンドル操作もできます。
しかしながらこの自動車はバブルの時代だというのにズーッと売れ残っていたようで半額になっていたところをゲット。街歩きの成果でした。もちろん立派な元箱や説明書付きです。 この様な素敵なものが売れ残るのを見て我が国民は機械ものが嫌いなのだなと再認識した製品です。これが彼我の科学へのスタンスの差のようで日本は一番と慢心して以来ボディブローとして効いているように感じます。
通りすがりに到来したものなので体系的ではないという言い訳の上で手持ちの蒸気玩具を並べて見ました。いかがでしたか?
これらを見て感じるのは、最近の玩具はバーチャルな世界に入りすぎたようです。どうして手に触れるものが好まれないのか? 製造コストカットのためのメーカーの都合かも知れません。 これが当たり前だと飼い慣らされる一般人も悪いのですけど。 それよりも心配なのは日本人の科学する心が失われていることかも知れません。 マスコミの薄っぺらな報道中心の番組からもそれを感じます。自分の手で触って遊ぶ製品、たまには複雑さに圧倒される精密な機械玩具もいいのではないかと思います。 まあこれらを精密というかどうかは難しいところでありますけど。
とりあえずどうまとめるかは曖昧なまま書いてみました。