からくり出張所

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蒸機の本で再勉強

2012年05月29日 21時14分01秒 | からくり情報

 昨日は外出先で豪雨に遭遇しましたが、幸いバスに乗って豪雨の帯を突破しました。地元の駅に着いた頃は晴れ間がちらり、ほぼ濡れることもなく帰宅できました。

さて本日は仕事でないぶらりして早めに帰宅しましたが、雨の降り出しが遅くなったので何事もない一日でした。ボンヤリとぶらつきながら考えていたのはやっぱり汽車ポッポでしょうか。(^0^)

このところ斉藤晃さんの一連の蒸気機関車本を読み直しています。斉藤氏の著作には三部作あっていずれも蒸気機関車のメカニズムについてかなり切り込んで採り上げてあり、読み応えのある本です。三部作目の「蒸気機関車の200年史」のダイジェスト版的本もあります。 しかしながら「蒸気機関車の興亡」、「蒸気機関車の挑戦」 は、入手しづらくなっているようで古本になるかも知れません。 蒸気機関車の技術の流れを英米仏独といった主要な蒸機王国を対象に横断的に論じてあるのでわくわくしながら読み進めます。 蒸機のメカニズムに興味ある方にはご一読をお薦めします。最初に読んだ時には視野が一気に広がるような気がしました。模型であっても蒸気で動くのが蒸気機関車であると思うようになった次第です。(^0^;)

そして日本の蒸気機関車の発展史が意外にも独りよがりであると思い知ったわけです。技術はグローバルな視点で開発していかなければいけないなと思い知らされました。ハイ。

此処にも都合のいいことだけが公開されており、知らしめたくないことは何となく伏せられていルと云うのが私の感想です。例えば日本の蒸機の軸受け類にはその終焉までローラーベアリングが使われることはありませんでした。戦争相手の国は戦前から使っていたというのに。(^0^;)

この様な機関車を作ってみるという恐ろしさ。ペンシルバニア鉄道の蒸気タービン機関車です。古い本から抜き取った写真なので掲載してもいいと思いましたが。さて如何に

Prr_s2

子供の頃の本には原子力機関車なるものがありましたが、まだまだ科学に夢を抱いていた時代でした。

そして米国の巨大な機関車に利用されていた主台枠一体鋳造も我が國では無理だった技術です。 戦前には欧州で当たり前の100km/h越し運転も知らんぷり。 戦後、狭軌では世界最速という記録で自己満足しましたが、実は南アフリカに負けていたというのに・・・・。

新幹線も素晴らしいのですが、なぜフランスのTGVは世界最速なのかと云うことも技術的な観点から納得できます。

ちょっとへそ曲がりな内容ですが、当たり前のことを当たり前に書いてあるので大変好感の持てる本です。

Prr_turbine002 タービン機関車の中味を書いた本、1945年3月のものですから時代を考えると恐ろしくなる技術です。彼我の差は今でも縮まっていないのではとこの頃の蒸機の本を見ると感じてしまいます。

情報通信でも同じことが言えるのかも知れません。負けられません。(^0^)

支離滅裂な内容失礼しました。