GWR(Great Western Railway)Castle 製作の続きです。
しばらく内側のエンジンを主台枠に取り付けた状態のままでした。 気になっていた家の行事を何とか終えて自分の時間を少々取り戻せたので一気に進めた結果、エンジン機構を繋ぎ合わせることができました。 この写真は作業前の状態ですが、普通目にする蒸気機関車と違い横からの姿は主連棒と連接棒の二本構成のシンプルなものとなります。これが後述のGWRの特徴です。
作業は予定時間内に終えましたが、弁調整や組立検査はこれからです。手回しではまだまだ重いのですが、問題なく回転するので先日前後を取り違えたようなことはやっていないものと確信しています。 が・・・・ 最近多いからなぁー。
GWRの四気筒エンジン方式は第一動輪内側の偏心カムによって日本の機関車でよく見る半月型のエキスパンションリンクを駆動するようになっています。もちろん主台枠の内側にあるので外からは見えません。 込み入っているのですが簡単に云えばこの前後動をラジアスロッド経由で弁心棒に伝えエンジンの動作を制御するわけです。とりあえずエンジン機構を繋ぎ合わせた状態は下の通りです。もちろん実物と同じ機構です。 このような仕掛けが裏に隠されているのがイギリスの機関車です。トーマスって玩具的と思っている方も見直していただければと思います。物事の本質は裏側に隠されているのです。
四気筒なので弁はシリンダ毎に付いています。ところが弁を駆動する機構は内側に二組です。ごらんのように左右に伸びたロッキングアームで内側の弁動作を外部の弁装置に90度ずらして伝えることでどちらのエンジンも矛盾無く動作します。
この写真をじーっと見ているとロボットのように見えてくるから不思議です。これを蒸気機関車としてきちんと動作させるためにこれから弁調整を行います。この仕掛けも工程が進むにつれて煙室の下に隠れてしまうのでちょっと勿体ないような気がします。
これと同じ仕掛けのライブスチームは、5年前にLMS鐵道のDuchessで経験しましたが、微妙に構造が違っています。こちらの弁機構は外側エンジンに付いているから日本の蒸気機関車と同じように見えますが、実は英國最強を誇る彼の地の栄光の機関車です。もちろん今でも動態保存されてボランティアベースで動いているのも凄いことです。 それに引き替え我が金持ち?JRではD51の空釜を焚いたり、狭軌世界最高速?と豪語していたC62もいつも間にか火を落としたり隅っこで細々動いたりで一体どうなることやら? 観光客が減るととたんに火を落とすことでしょう。 ムードや空気では如何ともし難い機械からくりを好まない国民性のせいかもしれません。
ところでDuchessではCastleとは逆に外部エンジンの弁動作を内側の弁に伝えています。写真では梁の下にロッキングアームが隠れています。時代的にはここで紹介しているCastleより後年の機関車です。
これがDuchessのエンジン機構ですが、内側に弁装置用カムがないのですっきりしています。
そして外側から見た弁装置です。クロスヘッドの真上にロッキングアームの先端がありますが、そう思って観察しなければ内側にもエンジンがあるとは気が付きません。 私もこの模型を手がけるまでは知らなかったのです。 日本の蒸気機関車と似ていますが、標準軌なので出力は倍以上あるわけです。似て非なるもの、羊の皮を被った狼というところです。
このようにエンジンの違いを楽しみながらのんびり組み立てているところです。この続きは近日中に書くこととします。
ところで、お仲間のくりさんからラジコン化計画を持ちかけられています。いつも計画倒れになっていますが、今回はCastle製作とともにノウハウをお借りして9F EveningstarのRC化にも取り組もうと思っています。一歩踏み出すことが大切であることはよく分かっております。はい。(汗)
興味のない方には反古にされることを書くのもストレス解消なのでご容赦ください。
パソコンのトラブル結果についても以下に書いております。 ↓