昨日の第27回NHKマイルカップ。
ジャングロは立ち上がって2馬身の不利。先行集団を形成したのはキングエルメスとトウシンマカオとオタルエバーの3頭。2馬身差でソネットフレーズとソリタリオとセリフォスとタイセイディバインとフォラブリューテの5頭。2馬身差でアルーリングウェイとダンテスヴューとステルナティーアとダノンスコーピオンの4頭。インダストリアとプルパレイも差がなく続きました。3馬身差でカワキタレブリー。2馬身差でセイクリッド。4馬身差でマテンロウオリオン。3馬身差でジャングロという隊列。前半の800mは45秒6のミドルペース。
先手を奪ったのはトウシンマカオで2番手にオタルエバー。内の3番手にキングエルメスという隊列で直線に。トウシンマカオは少し外に出ました。キングエルメスのさらに内からセリフォス。トウシンマカオの外からダノンスコーピオン。大外からマテンロウオリオン。ダノンスコーピオンとマテンロウオリオンの間からカワキタレブリーの4頭が伸びてきました。最後はダノンスコーピオンとマテンロウオリオンの争いとなり,先に前に出ていたダノンスコーピオンが優勝。マテンロウオリオンがクビ差で2着。カワキタレブリーがクビ差の3着でセリフォスは1馬身4分の1差で4着。
優勝したダノンスコーピオンはアーリントンカップからの連勝。重賞2勝目で大レース制覇。このレースは確たる有力馬が不在の混戦。各々に一長一短があるメンバー構成。この馬の場合,共同通信杯で負けていて,東京の1600m戦はある程度のスタミナも要求されるので,その点が不安材料でした。1800mのオープンは勝っていましたので,実際はその面で不安があったというわけではなく,共同通信杯は別の理由で負けていたということだったのでしょう。ただ,クラシック路線で上位争いをしている馬たちほどのレベルには達していないような気もします。父はロードカナロア。

騎乗した川田将雅騎手は桜花賞以来の大レース34勝目。NHKマイルカップは初勝利。管理している安田隆行調教師は昨年のJBCスプリント以来の大レース20勝目。NHKマイルカップは初勝利。
僕が定義した良心の呵責conscientiae morsusは,自分がなしたあるいはなすであろう害悪の観念ideaを原因causaとして伴った悲しみtristitia,でした。したがってこの感情affectusの反対感情を定義するとすれば,自分がなしたあるいはなすであろう利益の観念を原因として伴った喜びlaetitia,ということになります。なお,良心の呵責の定義Definitioの中にある害悪は,とくに説明しませんでしたが,自分の害悪ではなく他人の害悪に限定されます。したがって,その反対感情の中にある利益は,自分の利益を意味するのではなく他人の利益を意味します。
次に,害悪は,もしもそれを感情としてみるならば悲しみです。よって良心の呵責というのは,自分が他人に対して悲しみを与えたこと,あるいは与えるであろうことを表象するimaginariことによって,自身が悲しみを感じる場合のことを意味します。したがって,その反対感情でいわれている利益というのは,感情としていうなら喜びを意味するのであり,自分が他人に対して喜びを与えたこと,ないしは与えるであろうことを表象することによって,自分自身が喜びを感じるということを意味します。そしてここでは良心の呵責の反対感情のことを歓喜gaudiumというという決まりになっていますので,そのような喜びを歓喜ということになります。一般にこの感情だけを歓喜ということには不自然な面が残りますが,それをいえば第三部諸感情の定義一六の感情だけを歓喜というのも不自然であるといえるでしょう。これは定義なのであって,とりあえずその感情のことを,あるいはその感情のことだけを歓喜というという意味なのであって,一般的にそのような感情のことを歓喜というという意味であるわけではありません。
このように定義された歓喜は,自己満足acquiescentia in se ipsoの一種であるといえます。このことは第三部諸感情の定義二五から明白です。他人に対して喜びを与えることというのは,自分自身の働く力agendi potentiamのひとつであると解することができるからです。つまり自己満足のうち,他人に対して喜びを与える自己の働く力の場合のことが,歓喜であるということになるのです。
実は,僕が定義した良心の呵責の反対感情が自己満足の一種になるということは,『エチカ』の文脈からは当然なのです。
ジャングロは立ち上がって2馬身の不利。先行集団を形成したのはキングエルメスとトウシンマカオとオタルエバーの3頭。2馬身差でソネットフレーズとソリタリオとセリフォスとタイセイディバインとフォラブリューテの5頭。2馬身差でアルーリングウェイとダンテスヴューとステルナティーアとダノンスコーピオンの4頭。インダストリアとプルパレイも差がなく続きました。3馬身差でカワキタレブリー。2馬身差でセイクリッド。4馬身差でマテンロウオリオン。3馬身差でジャングロという隊列。前半の800mは45秒6のミドルペース。
先手を奪ったのはトウシンマカオで2番手にオタルエバー。内の3番手にキングエルメスという隊列で直線に。トウシンマカオは少し外に出ました。キングエルメスのさらに内からセリフォス。トウシンマカオの外からダノンスコーピオン。大外からマテンロウオリオン。ダノンスコーピオンとマテンロウオリオンの間からカワキタレブリーの4頭が伸びてきました。最後はダノンスコーピオンとマテンロウオリオンの争いとなり,先に前に出ていたダノンスコーピオンが優勝。マテンロウオリオンがクビ差で2着。カワキタレブリーがクビ差の3着でセリフォスは1馬身4分の1差で4着。
優勝したダノンスコーピオンはアーリントンカップからの連勝。重賞2勝目で大レース制覇。このレースは確たる有力馬が不在の混戦。各々に一長一短があるメンバー構成。この馬の場合,共同通信杯で負けていて,東京の1600m戦はある程度のスタミナも要求されるので,その点が不安材料でした。1800mのオープンは勝っていましたので,実際はその面で不安があったというわけではなく,共同通信杯は別の理由で負けていたということだったのでしょう。ただ,クラシック路線で上位争いをしている馬たちほどのレベルには達していないような気もします。父はロードカナロア。

騎乗した川田将雅騎手は桜花賞以来の大レース34勝目。NHKマイルカップは初勝利。管理している安田隆行調教師は昨年のJBCスプリント以来の大レース20勝目。NHKマイルカップは初勝利。
僕が定義した良心の呵責conscientiae morsusは,自分がなしたあるいはなすであろう害悪の観念ideaを原因causaとして伴った悲しみtristitia,でした。したがってこの感情affectusの反対感情を定義するとすれば,自分がなしたあるいはなすであろう利益の観念を原因として伴った喜びlaetitia,ということになります。なお,良心の呵責の定義Definitioの中にある害悪は,とくに説明しませんでしたが,自分の害悪ではなく他人の害悪に限定されます。したがって,その反対感情の中にある利益は,自分の利益を意味するのではなく他人の利益を意味します。
次に,害悪は,もしもそれを感情としてみるならば悲しみです。よって良心の呵責というのは,自分が他人に対して悲しみを与えたこと,あるいは与えるであろうことを表象するimaginariことによって,自身が悲しみを感じる場合のことを意味します。したがって,その反対感情でいわれている利益というのは,感情としていうなら喜びを意味するのであり,自分が他人に対して喜びを与えたこと,ないしは与えるであろうことを表象することによって,自分自身が喜びを感じるということを意味します。そしてここでは良心の呵責の反対感情のことを歓喜gaudiumというという決まりになっていますので,そのような喜びを歓喜ということになります。一般にこの感情だけを歓喜ということには不自然な面が残りますが,それをいえば第三部諸感情の定義一六の感情だけを歓喜というのも不自然であるといえるでしょう。これは定義なのであって,とりあえずその感情のことを,あるいはその感情のことだけを歓喜というという意味なのであって,一般的にそのような感情のことを歓喜というという意味であるわけではありません。
このように定義された歓喜は,自己満足acquiescentia in se ipsoの一種であるといえます。このことは第三部諸感情の定義二五から明白です。他人に対して喜びを与えることというのは,自分自身の働く力agendi potentiamのひとつであると解することができるからです。つまり自己満足のうち,他人に対して喜びを与える自己の働く力の場合のことが,歓喜であるということになるのです。
実は,僕が定義した良心の呵責の反対感情が自己満足の一種になるということは,『エチカ』の文脈からは当然なのです。