右手を握って膝をトントン叩きながら 同時に左手で膝をさする動作を途中で左右入れ替えるのが難しいものである
意識の上では理解していながらも 身体は思うようには動いてはくれないものである
身体を動かす信号を作るのは脳だが それは意識を司る前頭葉の働きではなく 運動制御領域などの入出力に関わる回路の働きによるものである
早口言葉なども同じで 意識の上では何を言うのかを理解していながらも ブローカ野(発話言語領域)が慣れていない言葉は間違えてしまうものなのである
「お」という文字を高速で書き続けると「あ」が混入してしまう「書字スリップ」という現象も ヴェルニッケ野から手の運動領域の連携が引き起こすものである
コンピューターで例えれば 主処理を担うのはCPUだが ディスプレイへの出力やマウスやキーボードからの入力を担うのはI/O回路であり プログラム処理を行うCPUが正常に動作していてもI/O回路にバグや処理速度のボトルネックがあれば 正常には作動することはない
「子供の幸福」を優先するつもりが 無理やり嫌がる学校に通わせてしまうことで自殺に追い込んでしまうこともある
実際にやってしまった親御さんに対してはキツい物言いではあるが 失敗を他の人に伝えて再発防止の教訓として受け継ぐことで 再発防止を優先することで 亡くなった子供の犠牲も社会に活かすことができるのである
眠ってもいなければ 酔っ払ってもおらず 自分の氏名住所電話番号を正確に言える医学上の「意識」がありながらも ヒトは時に「本当の目的」を見誤って間違った行動をしてしまうことがある
寝ているとか 殴られて意識を失っているとか 夢遊病ならいざ知らず 起きて記憶もちゃんと働いているにも関わらず 本当は望んでもいない行動というものに陥ることが ヒトにはある
それが「無意識」というものの危険性である
「寝ている間に意識がない」とか「殴られて意識がない」という低レベルの話をしているのではない 起きて記憶もあるのに間違った判断選択をしてしまう無意識性の問題を取り扱っているのである
原発事故など組織腐敗による「組織の体質」に起因する破綻への暴走というものは 個人に論理客観的な「考え」がキチンと働いていれば避けることができたものでもある
東電原発の安全担当者達は 主観的な安心感を優先することによって 論理客観的危険性の存在を無視したことで 「組織の利益を優先し 個人が自律的な社会的責任を負わなかった(国会原発事故調査委員会報告書)」のである
多くのヒトはマルクス:ガブリエルだの養老孟司を疑ってはいない その多数が論理的根拠の検証にでもなっているという勝手な錯覚によって 本当は誰も論理検証していないにも関わらず 集団洗脳的に嘘やデマが信じ込まれてしまうのである
読書猿に対しても 多くのヒトは何の疑いも持たない
そもそもイマヌエル:カントの「純粋理性批判」の内容が 論理客観的根拠に基づいたものではなく 「理性を超越」した論理的根拠の著しい飛躍の上にでっち上げられたファンタジー妄想に過ぎないことには 100年以上も誰も気づかなかったのである
しかも「近代哲学の最高峰」などと有り難がっているというのは
「バカじゃねぇのか」以外には
「お前ら寝てんのか」くらいしか言いようがない
未だにカントやニーチェなんぞ大学で教えて奨学金と称して借金背負わせてまで授業料を徴収しているとしたら それはもはや脱法犯罪である
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