どこにでも社会に対する方向性や合理性のない鬱憤を抱えている者というのはいるものである
香港民主化運動に便乗して暴動破壊が行われることもある
2.26事件なども 軍内部の一部の将校達によって引き起こされたものである
オキシトシンは 家族や仲間に対する絆やつながりを促すと同時に 家族や仲間以外に対する差別や排除の情動も促すものでもある
大脳辺縁系というのは 先天的にそういう仕組みになっているのである
それは祖先の生息環境において有利に働いたために そうした情動行動が組み込まれた遺伝子が「拡がりやすかった」という結果でしかなく 別に合理的な目的に則って組み込まれたものではない
組み込まれた経緯の説明において合理的説明は出来るとしても その本能習性が常にあらゆる環境や条件において目的にとって合理的であることの論証にはならない
ちょっと難しいかな
クジャクの羽は 配偶者選択による淘汰の結果だが 現在クジャクのメスは飾り羽根の豪華さよりも鳴き声でオスを選んでいるという
本能習性が組み込まれた過程や経緯についての合理的説明が出来るとしても その本能習性そのものに合理性が伴うわけではない
同じ説明だな…
ヒトの男が浮気しやすいのは 浮気しやすい男の遺伝子が拡がりやすかったという結果であり これは合理的に説明可能だが
浮気しやすい習性そのものには合理性がない
これならわかるだろ
進化の過程や経緯の説明の合理性と 結果的本能の合理性とは別物である
ヒトは 家族や仲間など 自分が属する集団に対しては安心感や盲目的信頼をしたがる習性があるが これは同時に他の家族や集団に対する嫌悪感も醸成してしまうものでもある
コウテイペンギンが自分の子供以外に対して異常な暴力性を発揮するのは 生息環境における淘汰圧力の結果である
利己的に自分の子供だけを優先し 他人の子供は殺害してでも排除するような先天的情動行動を持った個体種への収斂進化の結果である
誰の子供であっても平等に守ろうとした個体種は 過酷な生存環境における競争において「拡がりづらかった」のである
ライオンは他人のオスの子供は全員噛み殺す
ただ 一方では集団で子供を守ろうとするゾウもいる
どちらの習性が組み込まれるかは その生息環境などに依存し 自ら選ぶことなどできない
その環境において「拡がりやすい遺伝子が拡がる」だけのことである
ヒトの祖先は 当時の生息環境下において 他の部族集団を暴力によって駆逐することによって領地などの環境資源の独占に成功した個体種への収斂が引き起こされたのである
「ご先祖さまを敬え」だのと言う話はよく聞くが
先天的本能習性に欠陥が存在する点においては 「ご先祖様を恨め」ということになる
厳密には「ご先祖様の生息環境を恨め」ということになるが 何にせよ自分(ヒト)の先天的本能習性がどのような経緯や過程によって組み込まれたかは 自分の意思選択(目的意識)とは関係がない
小学生の女子を見て 何やら萌へてしまうという本能的情動があるとしても それそのものは大脳辺縁系が勝手に促してくるものに過ぎず 祖先の「ロリコン猿」の配偶者選択による結果的情動は自由意志でも何でもない
アグネス・チャン女史はロリコンを異常に嫌うが 先天的にロリコンかどうかは誰も選ぶことなどできず ロリコンそのものを批難されても意味がない
年齢に関わらず身体目当ての性的イタズラ目的の強制猥褻行為に問題があるのであって 先天的ロリコンそのものを批難しても それは意識的に選ぶことなどできないのである
「成人女性だったら強姦しても良い」という話にはならない
生物的には月経が始まれば繁殖は可能となるものの 社会的責任としては成人になって生活が安定するまでは繁殖に関わる行動をするべきではないことは当たり前の話である
アグネス・チャン女史が主観的にロリコンに対して拒絶反応を「感じる」としても それは個人的な好き嫌いの範疇であって 幼女に性的興奮を感じるのも主観であり それに嫌悪感を覚えるのも主観に過ぎない
主観に違いがあるのは当たり前であり 論理客観的根拠に基づいて社会人として正しい行動がどういうものかは共通していなければならない
先天的本能習性を決定している遺伝的性質そのものは 誰にも選択できないものなのである
こうした選択不可能な情動というものは 「暴力で解決」という短絡的行動習性においても同様である
ヒトは気に入らない相手を殴ると気分がスッキリする
DV男は配偶者や子供を殴って暴れることでテストステロンを「消費」し その反射で分泌されるセロトニンによって急に優しくなったりするという
タバコのニコチンもセロトニンを促すという
従って 暴力で気分的に満足感が得られるような状況や環境に慣れてしまうと それが中毒症状となってDVがますます酷くなってゆくものなのである
自制心としての理性が働かなければ ヒトは簡単に暴力中毒にもなるものである
暴力には合理性がないことを 理解し自覚していなければ目先の情動に無意識に流される形で暴力中毒に陥ることは珍しいことではない
先日も酔っ払いによる暴力による傷害致死事件が渋谷で起きたが 脳が麻痺していても 麻痺しているのは大脳新皮質だけらしく 辺縁系のシーケンスそのものは野獣の如く暴力的に機能するもののようである
主観的に気に入らない相手を排除したがるという行動は アグネス・チャン女史でもやるものであり
暴力的な「怒り」の感情を伴って拒絶反応を示すものでもある
日頃から方向性や合理性のない鬱憤や不安を抱えている者にとっては 短絡的な一面的「正義」に基づいた暴力は 鬱憤を晴らすためにはとても都合が良いため 中毒的に暴走することがある
「勧善懲悪」という子供じみた正義は 「悪いやつは殴っておけ」という短絡的発想に基づいたものであり刑法というものは これに則った法手続きでしかなく 懲罰を加えても暴力などの犯罪の根源的原因究明にはならず むしろ懲罰という暴力で「解決」とみなす非合理なものである
ノルウェーにおける「リゾート刑務所」のようなものは 被害者や遺族からすると 主観的な「納得感」は得にくいものであろうが 社会的には再犯防止において著しい効果を挙げているのである
加害者 犯罪者側が自分の行いを自覚できているのであれば それは再発防止にも波及効果はあるはずであり 「失敗例」としての教訓知識を広めることにもなるのである
軍隊というものを 文民が統制しなければならないのは そもそも軍隊や兵隊というのは 自分の頭で物事を判断して行動するようには「訓練(学習)」されていないために 野放しにしておくと先天的本能のままに暴力的解決にしか至らないからである
海上自衛隊でのイジメが問題となったことがあったが 自衛隊も実質的中身は軍隊と同じものであり 盲目的服従統率しか「学習」していないからこそ イジメなどという幼稚な暴力行動にも簡単に陥るものなのである
ロシア軍ではイジメどころか 上官による虐待が横行しており 理不尽に殴り殺されることも日常茶飯事だったというから そんな集団であればウクライナで虐殺行為をするようになるのも必然というものである
軍隊というものは その内部において兵隊に民主的決定権は一切なく ひたすら上官の命令に盲目的に従うように訓練されることで 統率されている集団であり 兵隊個人に自律的な判断能力など出来ないように洗脳されているのである
だから戦争などというバカみたいな行為にも従順に従うようになるのである
ヒトはそもそもが権威と見なした順位序列を鵜呑みにする習性があり 自分よりも「上」と見なした相手の指示命令や主張には疑いを持たない先天的習性があり これを戦争に応用したのが軍隊なのである
ウクライナ警察であっても 独裁政権下においては市民に実弾発砲をして殺害した経緯もあり 決して民族国籍が人間性の論証にもならない
ヒトという種の生物には 元々先天的な認知上の欠陥が存在しており 自分の頭で物事を論理客観的に検証して「考え」ることができないからこそ 間違った行動に簡単に陥ることにもなるのである
社会には 不公平や理不尽さは少なからず存在しているものの それを合理的に問題解決せずに短絡的に暴力で解決したつもりになるから迷惑にしかならないのである
それこそ「親ガチャ」がハズレてしまえば 主体的選択など一切させてもらえず 何をしても否定しかされず 一切協力もしてもらえず 「味方」の誰もいない世界で消極的生存として「生かされて」いるだけの状況になっている人もいるだろう
その一方で 「博士ちゃん」の家庭のように 子供の好きなことを全面的に応援してくれる環境の人もいる
それは理不尽で不公平ではあるものの だからといって方向性も合理性も何もない無差別な暴力や迷惑行為をいくらしても 「解決」にはならない
重要なのは 論理客観的な原因の徹底究明であり 再発防止のための知見 教訓といったものを見つけ出すことである
世の中の大半はバカだが 多数がバカだからといって自分までバカになっておいて許されるわけではない
そういうのは「へずまりゅうの正義」「糞野郎の正義」に過ぎない
バカになりたいかい?
少なくとも私はなりたくないね
Ende;