唐津線は久保田から、佐賀県を縦断するように西唐津まで行く42.5キロの路線で、
殆どの列車が長崎本線の佐賀を始発・着としている。
唐津炭田が華やか成りし頃は石炭輸送で賑わった路線であるが、今では凡そ1時間
に1本程度のローカル線である。
初めてこの路線に乗ったのはまだSLが走り、周辺の炭鉱町がまだまだ余力を残して
いた昭和30年代の後半である。
二週間ほど滞在した多久の町には炭鉱住宅が立ち並んでいた。
町中には映画館や小さな飲み屋さんが沢山あり、どこも繁盛していた。
沿線には小城、多久、山本と馴染みの駅が続く。
もうほとんど何も覚えてはいない。それでも心地よい響きのある駅名が耳に飛び込んで
くる。何の変哲もない沿線の景色すら、何となく見覚えのある懐かしい風景に見えてくる
のは気のせいか。小城名物・羊羹の村岡屋の看板すら懐かしい。
山本は筑肥線との分岐駅である。
筑肥線は元々伊万里から、途中唐津、姪浜を経て博多を結ぶ路線であった。
ところが博多と姪浜間が廃止され更に東唐津と山本の間が廃線となったため、今では
伊万里―山本間と唐津―姪浜間に分かれ、列車の運行もこの間で行われている。
時刻表の路線図を見ると、唐津から山本の間は唐津線を共用し、山本から単独の
路線で伊万里に向かっている事が良く分かる。
唐津線は松浦川に沿って山間部から海を目指して下る。
松浦湾の海が近づき、やがて高架線を暫く走ると唐津城の聳える唐津に到着する。
そこから路線の終点、車両基地の有る西唐津には3分ほどで到着する。(続)
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殆どの列車が長崎本線の佐賀を始発・着としている。
唐津炭田が華やか成りし頃は石炭輸送で賑わった路線であるが、今では凡そ1時間
に1本程度のローカル線である。
初めてこの路線に乗ったのはまだSLが走り、周辺の炭鉱町がまだまだ余力を残して
いた昭和30年代の後半である。
二週間ほど滞在した多久の町には炭鉱住宅が立ち並んでいた。
町中には映画館や小さな飲み屋さんが沢山あり、どこも繁盛していた。
沿線には小城、多久、山本と馴染みの駅が続く。
もうほとんど何も覚えてはいない。それでも心地よい響きのある駅名が耳に飛び込んで
くる。何の変哲もない沿線の景色すら、何となく見覚えのある懐かしい風景に見えてくる
のは気のせいか。小城名物・羊羹の村岡屋の看板すら懐かしい。
山本は筑肥線との分岐駅である。
筑肥線は元々伊万里から、途中唐津、姪浜を経て博多を結ぶ路線であった。
ところが博多と姪浜間が廃止され更に東唐津と山本の間が廃線となったため、今では
伊万里―山本間と唐津―姪浜間に分かれ、列車の運行もこの間で行われている。
時刻表の路線図を見ると、唐津から山本の間は唐津線を共用し、山本から単独の
路線で伊万里に向かっている事が良く分かる。
唐津線は松浦川に沿って山間部から海を目指して下る。
松浦湾の海が近づき、やがて高架線を暫く走ると唐津城の聳える唐津に到着する。
そこから路線の終点、車両基地の有る西唐津には3分ほどで到着する。(続)
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