
佐世保に到着した。
かつては旧国鉄・伊万里線の平戸口駅が最西端に位置する駅で有ったが、同線は
第三セクターの松浦鉄道となったため、現在では佐世保は、JRの路線駅としては
最西端にある駅となった。ここはその松浦鉄道との接続駅でもある。

駅から2キロほど離れた高台に、「弁天の湯」が有る。
ホテル万松楼の施設で、日帰り入浴の出来る佐世保温泉、天然の湯である。

ここには温泉棟が有って、家族風呂や檜造りの和風風呂、ジャグジーなどを備えた
ローマ風呂など多彩な入浴を楽しむことが出来るが、中でも評判が良いのは、屋上に
造られた露天風呂だ。
佐世保市街地や、夜のネオン、満天の星を見ながらの入浴は贅沢そのものらしい。

温泉は元々高台に建っているが、露天風呂はその5階部分に造られているので、
ここからは、浴槽に浸かりながら佐世保の市街地が一望に見渡せる。
屋上に吹く風は心地よく、火照った体を冷ましてくれるので、ついつい長湯をして
しまう極楽の湯でもある。


駅のみなと口(西口)を出ると、自動車道の高架橋があり、それを抜けるとオレンジ色の
タイル張りの広々とした空間が広がりその先に佐世保港のターミナルが有る。
穏やかな湾内は出船入船で賑わっている。左手には海上自衛隊の基地も有るらしい。
潮風を受け、海を見ながら付近を散策すれば、風呂上がりには丁度良い。(続)


