簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

水島の町 (水島臨海鉄道に乗る)

2022-09-09 | Weblog


 水島は倉敷市の南部に位置し、多くは明治以降に干拓や、港の浚渫で
出た土砂で埋め立てて作られた平坦な地に開けた町だ。
水島臨海工業地帯(水島コンビナート)の中核をなす地域である。



 戦前にはこの地域に軍需工場・水島航空機製作所が作られ、物資の輸
送目的で鉄道が敷設された。戦後はそれに代わって三菱重工や三菱自動
車が進出し、その後も工業用地の拡大に伴って多くの工場も立地し日本
でも有数なコンビナートを形成した。



 巨大な臨海工業地帯では、昼夜の別なく操業が行われている。
この夜も眠らない美しく輝くコンビナートは、近頃では「インスタ映」
スポットとして知られていて、夜景を見に訪れるカップルも多いという。
又夜景を船上から楽しむ「夜景クルージング」の船が児島観光港からも
出ている。



 戦前から工業都市として栄え、今でも多くの工場が立地し、煌びやか
な夜景を提供する水島ではあるが、ご多分に漏れずこの地区も衰退の道
を歩んでいるようだ。
嘗ては巨大な社宅に住む大工場の従業員やその家族、水島港を出入りす
る船員、船旅の客など、多くの人々で賑わったであろう町である。



 社宅などには子供達も多かったようで、町中には小さな公園がいくつ
も見られ、その前に間口も狭い、小さな飲み屋が犇めき合っている姿は、
この町を象徴しているようだ。



 今そこに元気に走り回る子らの姿はなく、スナックやカラオケ、小料
理屋や居酒屋、中華料理や焼き肉などの看板を掲げた店は既に閉店して
いる所も少なくない。
いつしか喧騒が去り、町中には廃墟のような建物も残されたままだ。(続)



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