簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

道の駅・通潤橋(高千穂ドライブ旅)

2017-09-06 | Weblog
 山間の地、高千穂町から国道218号を西に向かう。
跡取川に沿うように進む国道は、津花峠の下をトンネルで抜け、凡そ1時間ほどで
熊本県の山都町に入って来た。



 九州の“ヘソ”と言われる地域で、この地には「幣立神社」と言う神代時代の伊勢
神宮であり、高天原神話発祥の神宮と伝わる古社が鎮座している。
これも後々調べて知ったことで、国道沿いにあったようだが、残念ながら全く気付く
ことも無く通り過ぎて来てしまった。





 またここには九州自動車道の御船ICに向かう国道445号線の分岐があるので、
これだけは見落とさないようにと道標を注視している時、道路脇の案内看板に目
が吸い寄せられた。



 「通潤橋って・・・あの?」「ここなんだ・・・」

この橋のことは、毎年ゴールデンウイーク前後の田植えシーズンになると、豪快な
放水の様子がテレビのニュースなどで度々流されるので、その名前だけは以前か
ら知っていた。
しかし格別に出かけてみる予定も無いので、それが熊本県に有ると言う程度の知
識しかなく、具体的な所在を知らなかっただけに思いがけないところでその名に出
合った格好だ。



 これから先、帰路は岡山まで高速道で550キロ余りもあり気が急いてはいるが、
こんな機会を逃す手も無く、ここは迷わず寄り道を選択した。



 国道218号でそのまま山都の町中を通り抜け、途中県道180号に入り暫く進むと、
「道の駅・通潤橋」がある。ここは通潤橋観光の拠点となる場所で、物産販売所や
食事処、資料館などが整備されている。(続)



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事前調査(高千穂ドライブ旅)

2017-09-04 | Weblog
 この旅で最初に訪れた天岩戸神社では、社務所に申し出れば遥拝殿から対岸に
あるとされる天岩戸の遥拝が叶うらしいが、そのことは後から知った。



 名勝・高千穂峡ではカーナビに導かれるままに御塩井駐車場に車を停めた。
しかしここが有料駐車場であったことも後から知った。
高千穂大橋駐車場なら無料で駐車が出来た。
この両駐車場の間は、1キロメートル余りの遊歩道で結ばれている。
歩いても30分足らずと言うから、時間的な余裕さえあれば、渓谷美を楽しみながら
の往復も出来たで有ろう。



 途中には一つの渓谷の一か所に、三本ものアーチ橋が望める全国的にも珍しい
有名な撮影スポットが有ったが残念ながら見逃してしまった。
時間が有れば、ボートに乗って滝つぼから真名井の滝を見上げることも出来た。



 何気なく立ち寄った槵觸(くしふる)神社では、森閑とした境内を早夕闇が覆い始
めていて、境内に設けられた遊歩道を歩くことが出来なかった。
ここには途中、高天原の遥拝所が有ると言う。



 高千穂あまてらす鉄道のスーパーカートにも乗って見たかったが、生憎とこの日
は休園日であった。テーマパークに定休日が有るとは、考えもしなかった。



 急に思いつき神話の里「高千穂」を訪ねてみたが、僅か半日余りの滞在は余り
にも短すぎ、今思えば、折角出かけて来たのに些か勿体ないことをしたと言う思い
と、旅前に十分に現地のことを調べないで出かけた自責の念が、長年の夢を叶え
たにも拘らず悔いを残す結果となっている。

 そんな、多分に見残していると言う後ろ髪引かれる思いを抱いたまま、車を国道
218号に乗せ、ひたすら西に向けて走らせる事となった。(続)





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高千穂線と高千穂鉄道(高千穂ドライブ旅)

2017-09-01 | Weblog


 高千穂鉄道の高千穂駅は今、高千穂あまてらす鉄道のスーパーカート乗り場と
なっている。廃線になった高千穂鉄道の跡地を活用して観光用車両を天岩戸駅の
間で運行し、現在では、その先の高千穂橋梁まで延長運行していると言う。



 この高千穂橋梁と言うのは、かつて東洋一を誇った鉄道橋で、その高さは水面か
ら105m、橋の長さは352.5mで、当時は列車も徐行サービスをする絶景スポットで、
そこをスーパーカーで行って、楽しめるのがこの鉄道の最大の売りのようだ。



 そんな宣伝文句に誘われて、この日訪ねてみたが残念ながら休園日であった。
どうやら橋梁を渡る日は予め決められているらしく、事前に調べて行かなかったこ
とが悔やまれた。



 ところでこの高千穂線は、国鉄高森線(立野から高森までの間・現南阿蘇鉄)と
結ぶ計画が進められていたが、高森トンネルで工事中に出水事故が発生し中断、
その後工事は凍結されてしまった。
この間23キロほどの距離で、当時工事の進捗率は30%ほどあったらしい。



 この結ばれなかったことが、高千穂線の運命を大きく変えたとも言われている。
すなわちこの路線が営業を始めていれば、博多~延岡の間は大幅に所要時間が
短縮され、宮崎への短絡ルートにもなっていた筈で、もしかすれば九州を横断する
主要な路線に成っていた可能性を秘めていた。



 とはいえ、この高千穂線も高森線も昔から繁盛路線では無く、高千穂線の前身
の国鉄日ノ影線の時代、高千穂への路線延長工事中に地元の町議会が両線の
廃止に反対する決議案を可決していたと言うから、このころから廃線がくすぶり始
めていたと言うことに成る。(続)



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