同級1位田中光吉(シャイアン)
同級2位久保田和樹(相模原ヨネクラ)
23勝(11KO)8敗2分 14勝(3KO)5敗2分
今夜の観戦の目的は、敵陣視察だ。平たく言えば・・・スパイという事になる。
この試合の勝者と我らが俊介君が、次回タイトルマッチを行う事になるのだから。
3月10日の試合では、4R偶然のバッティングにより久保田選手が負傷、
そして今夜の再戦となった。
大方の予想では、戦績から見て田中選手に分があると見た人が多かった。
事実、ホールで配られていたプログラム上でも、
矢尾板さんはパンチのある田中選手が有利と書いていた。
しかし、戦績通りで決まらないのがボクシングの面白いところだ。
しかも過去の対戦では久保田選手が勝っている。
田中選手にとっては、やりにくい相手なのかもしれない。

試合が始まった。
1R、2Rは互角、3R、4Rは田中選手の優勢だったが、
5R、6Rと久保田選手が盛り返した。
迎えた7R、田中選手がペースを取り戻したか?に見えた。
しかし終盤、久保田選手のパンチにグラッとした田中選手。
・・・ボクシング版「江川な人」がいるとするならば、このシーンだ。
ペースを取り戻しかけたところで、勝利の女神はスルリと逃げてしまった。
そして次の8R以降、田中選手は自分の距離、
自分のペースを取り戻すことは出来なかった。
田中選手の武器(右ストレート)がヤリならば、久保田選手の武器は短剣だ。
接近してはヤリは、その威力を発揮できない。短剣は面白いように当たる。
スピードやパンチ力はないものの、終始自分の距離の接近戦で、
しつこくアッパーとフックをヒットさせ続ける久保田選手。
(写真:右側の青いトランクスが久保田選手)
10Rを前に、私は指折り数えた。
私のモロ素人的採点では、1Rと2Rはイーブン、
3Rと4Rが田中選手のラウンド、5R以降は全て久保田選手のラウンドだった。
計算では3ポイント久保田選手がリードしていた。
ラストラウンドでKOしなければ、田中選手の勝ちはなかった。
(あくまでも私的採点。)
10R終了のゴングが鳴った。観衆は勝者を知っていた。
コーナーに戻り、高々と両手を上げる久保田選手。
結果は3-0で久保田選手が、第50代日本ライト級チャンピオンとなった。

さぁ次は我らが伊藤俊介君の出番だ!
その俊介君のタイトルマッチ前哨戦は、6/15後楽園ホールで行われる。
相手はタイのランカーだ。スカッと勝ってタイトルマッチに挑みたい!
俊介君が第51代日本ライト級チャンピオンになるためには、
ジワジワと接近してくる久保田選手の出鼻に、ジャブを当て続ける。
久保田選手が出てくる、ジャブを当てる。
また出てくる、狙いすましてジャブを当てる。
出ようとする、ジャブを当てる。
名づけて【左は世界を制す。】作戦。(名づける事も無かろうけど。)
または、あえて久保田選手を呼び込んで、
出てきたところをサイドステップでかわしながら、
ショートレンジでのアッパーを当てる。
名づけて【マタドール】作戦。
とにかくしつこい久保田選手には、しつこさで負けないことだ。
伊藤俊介◆一撃必殺◆

23勝(11KO)8敗2分 14勝(3KO)5敗2分
今夜の観戦の目的は、敵陣視察だ。平たく言えば・・・スパイという事になる。
この試合の勝者と我らが俊介君が、次回タイトルマッチを行う事になるのだから。
3月10日の試合では、4R偶然のバッティングにより久保田選手が負傷、
そして今夜の再戦となった。
大方の予想では、戦績から見て田中選手に分があると見た人が多かった。
事実、ホールで配られていたプログラム上でも、
矢尾板さんはパンチのある田中選手が有利と書いていた。
しかし、戦績通りで決まらないのがボクシングの面白いところだ。
しかも過去の対戦では久保田選手が勝っている。
田中選手にとっては、やりにくい相手なのかもしれない。






試合が始まった。
1R、2Rは互角、3R、4Rは田中選手の優勢だったが、
5R、6Rと久保田選手が盛り返した。
迎えた7R、田中選手がペースを取り戻したか?に見えた。
しかし終盤、久保田選手のパンチにグラッとした田中選手。
・・・ボクシング版「江川な人」がいるとするならば、このシーンだ。
ペースを取り戻しかけたところで、勝利の女神はスルリと逃げてしまった。
そして次の8R以降、田中選手は自分の距離、
自分のペースを取り戻すことは出来なかった。
田中選手の武器(右ストレート)がヤリならば、久保田選手の武器は短剣だ。
接近してはヤリは、その威力を発揮できない。短剣は面白いように当たる。
スピードやパンチ力はないものの、終始自分の距離の接近戦で、
しつこくアッパーとフックをヒットさせ続ける久保田選手。
(写真:右側の青いトランクスが久保田選手)
10Rを前に、私は指折り数えた。
私のモロ素人的採点では、1Rと2Rはイーブン、
3Rと4Rが田中選手のラウンド、5R以降は全て久保田選手のラウンドだった。
計算では3ポイント久保田選手がリードしていた。
ラストラウンドでKOしなければ、田中選手の勝ちはなかった。
(あくまでも私的採点。)
10R終了のゴングが鳴った。観衆は勝者を知っていた。
コーナーに戻り、高々と両手を上げる久保田選手。
結果は3-0で久保田選手が、第50代日本ライト級チャンピオンとなった。



さぁ次は我らが伊藤俊介君の出番だ!
その俊介君のタイトルマッチ前哨戦は、6/15後楽園ホールで行われる。
相手はタイのランカーだ。スカッと勝ってタイトルマッチに挑みたい!
俊介君が第51代日本ライト級チャンピオンになるためには、
ジワジワと接近してくる久保田選手の出鼻に、ジャブを当て続ける。
久保田選手が出てくる、ジャブを当てる。
また出てくる、狙いすましてジャブを当てる。
出ようとする、ジャブを当てる。
名づけて【左は世界を制す。】作戦。(名づける事も無かろうけど。)
または、あえて久保田選手を呼び込んで、
出てきたところをサイドステップでかわしながら、
ショートレンジでのアッパーを当てる。
名づけて【マタドール】作戦。
とにかくしつこい久保田選手には、しつこさで負けないことだ。
伊藤俊介◆一撃必殺◆