聖なる導き インド永遠の書―「霊界創造の真理」いと高き心の宇宙へ徳間書店このアイテムの詳細を見る |
この本、実はかなり前に古本市で見つけて買っていたのだが、
パラパラとめくって見ただけで、その辺に放り投げていた。
入院する事になって3冊の本を持って行った。
ひとつは文庫本で「ミリオンダラー・ベイビー」、
もうひとつは胃癌の本で「Q&A知っておきたい 胃がん質問箱106」。
そしてこの『聖なる導き インド永遠の書―
「霊界創造の真理」いと高き心の宇宙へ』。
手術が近づいてきて、ようやく手に取り読み始めた。
インドは凄い。偉大な聖者がいっぱいる。
その中の一人、サンダー・シング。スィク教徒として生まれた彼が、
祈りの中で神を求めた時に、現れたのがキリストだったという、
不思議な出来事。そしてキリスト教へ改宗。
サンダー・シングは、こう説いている。
神の心とその人の心が一致すれば、
来世でも神は必ず救ってくださる、と。
この来世と言うのは、死んだ後の世界の事である。
天国とか涅槃とかニルバーナとかモークシャとかの事で、
次回生まれ変わったら・・・の来世ではない。
神様は現世では、善人でも悪人でも同じ様に救ってくださる。
けれど改心していない悪人は、自分の犯した悪行のために、
決して天国へは行けない。来世では苦しみ続けるのだ。
この本を読んで、また我が母の凄さを実感した。
昨年、悪性線腫に侵され、死にそうになっていた時にも、
母は一度たりとも「助かりたい。」とは言わなかった。
母は病床で「神様のお役に立ちたい。」と繰り返していた。
これを見た私は、神様の心と母の心が一致していたので、
神様は奇跡をみせてくださったのだ・・・と思っていた。
母は3ヶ月の闘病生活の末、
本当に奇跡的に回復し退院する事ができた。
今では日常生活を送れるまでになっている。
神はその人が乗り越えられない試練を与えないそうだ。
今回の病気は、私が乗り越えられる範囲の試練だったのだろう。