

シヴァ神はその姿ではなく、シンボル(象徴)として表される事も多い。
ヒンドゥー教のシヴァ寺院に行くと、必ず「リンガ」が祀られている。
「リンガ」とは、男性器の事である。

写真はインドの最南端の岬、
聖地カニャークマリの海岸にあった「リンガ」。
寺院以外でも結構そこらじゅうに祀られている。
これがその辺にあったからと言って、
みんな恥ずかしがるわけでもなく自然にふるまっている。
私も最初は

だんだんナンとも思わなくなった。
今では風景の一つとして、全然気にしていない。
とは言っても寺院に行って、
「リンガ」や「ミトゥナ像」(男女交合)の写真ばかり撮っていて、
エロい日本人と思われるのもイヤなので、あまり撮っていない。
「リンガ」はこの写真の様に単独の場合もあるし、
「ヨーニ」(女性器)と言う台座を貫く形で合体している物もある。
つまりヒンドゥー教寺院は子宮であり、
神々の合体により万物を生み出す聖なる空間と言う事だ。
インドではヒンドゥー教が成立する以前から、
子孫繁栄や豊作への願いとして崇拝していたと考えられているが、
これはインドだけでなく全世界共通のものであったと思う。


【インドの寺院】 ~ リンガラージ・テンプル ~(ブバネーシュワル)
【インドの神様】 ~ シヴァ神 ~ その①