カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ガリー・ボーイ ~

2019年03月05日 21時33分59秒 | 映画 / MOVIE
舞台は世界で一番大きいスラムと言われているムンバイのダーラーヴィー。
過去には「スラム・ドッグ&ミリオネア(2008年)」や
ラジニ様の「カーラ(2018年)」でも登場している。
タイトルの「ガリー・ボーイ」とは,、
ヒンディー語で路地の少年と言う意味。

この作品はムンバイ出身のインド人ラッパー、
ディヴァインとネイジーの伝記的作品との事。

 <ストーリー> 

スラムに住む大学生のムラード(ランヴィール・シン)は、
GFのサフィーナー(アーリヤー・バット)仲良く学校に通っている。



 予告編を観た時にサフィーナーがムスリム(イスラム教徒)である事は、
 頭部にスカーフを巻いていた事で解ったのだが、
 ムラードもムスリムだった。
 どうやらインド映画にありがちな異教徒間の恋愛ではない様子。
 ただしサフィーナーは上流家庭の娘で外科医を目指していた。
 バスや通学してるのはおかしいと思ったけど・・・。

タクシー運転手の父親は稼ぎをムラードの学費につぎ込んでいるが、
ムラードは友人達やGFと遊んで学生生活をエンジョイしている。
ところが父親がは第2夫人の家族を家に住まわせる事にして、
本妻に手を上げると言う始末。

 て言うか・・・スラムに住んでるのに第二夫人の家族もって・・・
 ある意味凄いね。甲斐性あるね。

スラムには外国人の観光ツアーもやって来る。
ムラードの家も500Rsの見物料を受け取って見世物となる。
外国人の着ていたTシャツを見たムラードは、
得意のラップを歌って聞かせる。  



そんなある日、大学で偶然ライブを見たムラードは、
ラッパーのMCシェール(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)を知り、
彼らのたまり場に顔を出すうちにラッパーとしての才能を見出されて、
次第にYOU-TUBEで人気になっていく。

 インド映画では劇中で俳優が歌を歌う事は珍しく、
 ほぽバックシンガーが歌っているが、
 この作品ではランヴィール自身が歌っている。
 意外にも(失礼)上手かったのには驚いた。

不幸な事に父親は足を負傷した事でさらに暴力的になり、
ムラードは母と共に家を追い出されてしまい、
やむなく仕事を始め、学業とラッパー活動と
三足の草鞋を履く事になってしまう。

ラッパー仲間達との付き合いで若干いい気になったムラードが、
音楽関係者の女性と浮気をした事にサフィーナーが気づき、
大喧嘩に発展してしまう。サフィーナーの両親は、
情緒不安定を解消するために結婚させようとする。

なんとか仕事をこなしているムラードだったが、
オーディションのために休みを取らなければならず、
社長に談判に行くが断られてしまう。

しかし当日、社長がやってきて将来の為に行って来いと言う。
ムラードはオーディションで優勝を勝ち取る。
サフィーナーとの関係も修復され、パーティに出席するムラードは、
みんなの祝福の中でラップを披露する。

  2017年公開の「シークレット・スーパースター」
 のような感じだった。少女と青年と違いはあってもムスリムだし、
 父親が家族に対して威圧的と言うのも似ていた。
 YOU-TUBEから火がついて、オーディションに受かって、
 スターに上り詰めると言うのも同じ設定。

 私は映画は出演者で見るタイプなので
 (そのせいで、いい映画を見逃している事もあるが。)
 ロングランで他にいい映画がなかった事もあり観に行ったのだが、
 ランビール・シンは「パドマワット」の悪役とは全く違い、
 普通の青年役もできるんだなと思った。

 ヒンディー語のラップは全く想像がつかなかったし、
 聞いた事もなかったのだが結構のれるしイケていると思った。

 あとインド映画はグロは大丈夫でエロには厳しいのだが、
 最近はディープなキスシーンはOKになったようだ。
 ヌードはもちろんダメだが背中などはいいみたい。



 ムスリムのムラードが頑なにお酒を飲まないシーンは、
 イスラム教の教義なので仕方ないが気になった、
 現実にはムスリムの若者は飲むようになっている。
 男女が別の席に座る事も厳格ではなくなっているし、
 カップルにおいては当然キスくらいはしてるのが映画でも解る。
 インドも少しづつ動いて(変わって)きている。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする