カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「回廊亭殺人事件」東野圭吾

2023年11月05日 09時52分59秒 | 本 / BOOKS

1991年発行の東野圭吾の推理小説。

一ケ原高顕と言う大富豪が死に、遺産を巡って家族が一堂に会す。
回廊亭と言うのは一ケ原高顕の持ち物でそもそもは旅館なのだが、
心中事件が起きてからはお客が寄り付かなくなった。
建物と建物が廊下で繋がっているので回廊亭と呼ばれており、
中心には池と庭がある。

一ケ原高顕は妻子がいなかった。
死後半年が経過し遺言状が公開される事になり、
弟の蒼介、異母兄弟の直之、曜子、配偶者や娘、
そして高顕の親友で信頼を寄せていた本間の妻:菊代。

半年前の心中事件とは・・・・高顕の秘書であった桐生枝梨子が
恋人の里中二郎に首を絞められ、二郎は火を放って服毒自殺した。
枝梨子は大やけどを負ったが一命をとりとめたのだが、
失意のあまり後追い自殺をしていた。

ところがである。枝梨子は自殺したと見せかけて生きており、
病死した本間菊代に成りすまし変装して乗り込んできたのだった。

枝梨子は眠っていたため二郎に首を絞められた時の事を
良く覚えておらず、二郎が自分を道連れにしようとした事に、
疑問を感じていた。二郎は誰かに殺された・・・。
その犯人を暴くため、回廊亭に乗り込んで来たのだった。

枝梨子の変装は完璧で、声色や言い回し、動作など、
全てが老婆そのものであったため全員が騙されていた。

枝梨子は独自の方法で犯人を誘き出そうとするが、
遺言書公開を翌日に控えた夜、回廊亭で殺人事件が起きる。

 枝梨子は二郎を殺し自分をも殺そうとした犯人が、
 真実を隠すためにまたも殺人を犯した事で、
 遺産を狙う人物を追い詰めて行くのだが、
 最終的に、え? と言うような人物が犯人だったのと、
 そういう結末? と、ちょっと・・・と思った。

2011年に常盤貴子主演でTVドラマ化されたが、
主人公は本間菊代に変装した枝梨子ではなく、
本間菊代の娘と言う設定になったいた。
完璧に老婆役はできないよね(笑)。

コメント
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