東野圭吾のエッセイ集。
大阪府立大学の工学部の出身であり、
某自動車関連企業のサラリーマンであった理系人間である。
作者同様に作家は広い分野で知識を持っていた方が良いとは思うけど、
ベースと言うべき専門分野があっても良いと思う。
専門分野しか書けないよりは、
どんな分野でも書けた方が良いに決まっている。
そうだろうか・・・・。そうとも言えないと思う。
例えば私はインド専門である。
インド経験と知識は学者には及ばないかもしれないが、
ネットで調べた情報を語るだけの人物よりは、
経験を元にしたネタは説得力があるはずだ。
ネットに書いてあったけどインドって〇〇だよね。より、
インド生活12年間で知ったんだけどインドって〇〇だ。
の方が信用できる。(でしょ?)
ネットに書いてあった情報は誰かの経験だろうし、
作り話だったり、でたらめな可能性もある。
実話でないとピンとこないかもしれないからネタの一つを披露する。
某氏「インド人は3桁の掛け算ができて頭が良い。」
私「ほんの一握りですよ。習ってないひとできませんし、
私が出会った人は135×135しかできませんでした。」
韓国版がでてるって凄いね。
理系の専門知識から某作品のトリックはあり得ない。
と作者は思うのだけど、一般人は解らないというような事もあるそうだ。
湯川博士のガリレオシリーズなんかは面白いよね。
物理学は実験で証明してみせなきゃならないなんて、
体育会系の私でも面白そうっておもう。
なぜだろう? どうしてだろう?
という子供のような疑問が大事なんだろう。
後は気の遠くなるような実験。大変だと思うけど、
研究者は面白いのかもしれないね。
これは作者のベースとなっている考え方がちょっとわかるような作品集。