2007年発行の東野圭吾のエッセイである。
作者の作家デビューからの心境がつづられている。
エッセイが苦手だと言う事で最後のエッセイ集と意味合いで、
このタイトルになっているのだが・・・
自信がないそうで(笑)たぶん・・・と。
エッセイを書く事で本業の小説を書く事に支障をきたす・・・らしい。
苦手意識があるせいか(本当に苦手なのか)、
精神的にも苦痛で(笑)それゆえに時間もかかっていまうそうだ。
だから書きたくないんだって。
サラリーマン時代の1985年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞したことで、
会社を辞めて華々しく作家生活をスタートしたはずだった。
以降、賞の選考には残るのだが受賞できず、
1999年に「秘密」日本推理作家協会賞を受賞し脚光を浴びる。
そこから毎年のように直木賞の候補にはなるのだが・・・
2006年「容疑者Xの献身」でようやく受賞し、
増刷される売れっ子作家となる。
私が最初に読んだのは「マスカレード・ホテル」である。
その理由はキムタク主演で映画化されており、
原作を読んでみたくなったからだった。
いいわけするとインド生活が長かったので、
日本の情勢を知らなかったのだ。
またインド生活で日本語の活字に飢えていたことも、
全作品を読破しようと考えた理由だ。
面白くなければ途中で投げ出してしまっただろうから、
面白かったと言う事だけども。
全作品読破まで、あと10作品くらいかな。
ガンバるわ。