雀の手箱

折々の記録と墨彩画

アクシデント

2009年11月01日 | できごと
 暖かな陽射の午後のことでした。あまりに見苦しいので、五葉の松の茶色くなった古葉を箒で払い落としていました。固定装具をつけていても箒ぐらい太い柄は握ることができます。
 ところがものの10分もしないうち、バランスを崩し足もとが滑ったものか、訳のわからないうちに転倒して、したたかに敷石で頭を打ちました。意識はあったので大丈夫とは思ったものの、大きな瘤が痛くて、冷やし続けました。

 頭髪の毛根のあたりに一面に出血していると、主人が気にして病院に行くように勧めましたが、設備の整った病院の受付は午前中だけです。それに、たかが瘤くらいで大騒ぎしてもと、別段変わったこともないので様子を見ていました。痛みも治まり、腫れも幾分引いてきました。それでも、総合病院のS会病院に行ってみる気になったのは、手の拇指に力が入らなかったのが、もしや脳にも原因があったらと考えてのことでした。

 CTスキャンの検査結果は異常なしで、指のほうはやはり変形性関節症に原因があるようでした。K先生のお墨付きを貰って一安心です。
 「まだ脳神経科に関してはお若い。萎縮もみられません。」と冷やかされて、「運動機能のほうで年相応の年貢を納めています。」と、加齢に拠る膝や手の故障を嘆いて帰りました。

 自宅謹慎を申し渡した人は、自分ひとりさっさと出かけたので、雨の一日、ひとりでぼんやりと図録など広げて過ごしています。