お彼岸も中日を過ぎると、秋の気配も濃くなって、肌寒さを覚えるようになりましたが、
季節の移ろいが早足で、高齢者にはいささか体の方がついてゆけないようです。
門を開きに行った戻りに、松の枝に取り残されて垂れた蔓に零余子がびっしりついているのを発見しました。
手が届きにくくて、大半を土に戻しながら採りましたが、二人分なら零余子飯が炊けそうです。絵友達が「山のしずく」と題していた風流を思い出しました。
庭は刈払機で払われて、すっきり見違えるようになりましたが、草花もきえて、シュウメイギクも、藤袴も白だけが取り残されました。ところどころに佇立する彼岸花の赤や白が、異様にみえます。今年は律義者のこの彼岸花も10日も早く目を覚ましました。
柿もまだ9月というのに色づいて、もう鳥たちの餌になったのもあります。ホトトギスが咲き始めてやっと花切れを免れそう
です。
今夜 tvであった映画”あなたへ”で 主人公の奥様役の田中裕子さんのセリフが気になりました。
そう、時期ハズレの風鈴の音色 は寂しくなる・・と。
窓際のカーテンレールに吊り下げていた小さい風鈴を外さねばいけませんね。忘れていました。
お彼岸が過ぎると 毎夕 日暮れが早くなってきました。
ガラスや陶器とは違って鉄でできた風鈴は重く深い音がしますね。そういえば南部鉄の風鈴どこにしまったのでしょう。このところ夏にもお目にかかることなく過ごしていました。
金木犀の香につつまれて、秋の哀愁を感じています。