雀の手箱

折々の記録と墨彩画

団扇の季節

2017年06月28日 | すずめの百踊り
 梅雨らしい雨が降り続いています。若いころはこの季節をこよなく嫌ったものですが、齢を重ねた今は、湿潤な穏やかさをどこか愛おしんでいる自分に気づきます。

 白地の団扇に描きこみをしてお中元のご挨拶と共にお渡しするための準備を愉しむ日々です。相手のお顔を思い浮かべては図柄を思案しています。
この仕事も今年あたりで打ち止めかもしれません。自分でも驚くほどの根気の無さです。
 思えば朝顔、蟹、瓢箪と時にはシリーズ風に描いていたものですが、昨年あたりからは波濤が加わりました。
 そして、時々、無性に他のものを描きたくなって横道の遊びです。

 今年も後二日で水無月祓い。一年の折り返しで、矢のように過ぎてゆく日数を悔い多く送るのを悲しみます。せめて後半の日々を心豊かに平穏に過ごせたらと祈念するばかりです。















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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (慎吾)
2017-06-30 22:28:45
素晴らしい図柄の団扇ですね。この団扇から涼やかな風が想像できますよ。
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嬉しいです。 (ふくら雀)
2017-07-01 07:35:07
毎年続けているのですが、失敗の団扇を墨で丹念に塗りつぶしてみましたら下の図柄がキララになってかすかに浮かび残って粋になりました。
この黒団扇を浴衣姿の素敵な人が持ってくれるとどんなかなと想像して楽しんでいます。
浪シリーズ気に入ってくれたみたいで嬉しいですね。
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